自分にとって大切なこと、やりたいことを先送りししてしまう。
能動的に動けない。
流されてしまって、自分を律することができない。
我々は、この状態を「怠けている」と意味づけています。
それは、100%正しいのでしょうか?
目的に向かって行動を促すコーチングを引き受けたとき、
行動できない傾向を持つクライアントが一定数いました。
この場合は、カウンセリングに切り替えて、
「行動できない悩み」を深く掘り下げていったのです。
すると、一つの傾向が…
----------------
・三日坊主で悩む人。
・行動ができないと悩む人。
その人たちには、未知の「共通の過去パターン」があったのです。
、
親に相談や承諾なく、自分で良かれと思って行動し、失敗したら、親から
「ほら見たことか!私の言う通りにしないからだ!何度言ったらわかるんだ!」
と感情的に叱責されたり、
「あなたのことは分っているから、次に失敗しないためにも、私の言うことを聞くのよ。いい子だからね」
と、「子どもにはノーと言えない言いまわし」で支配されていたのでした。
承諾を得ずに行動した結果の失敗。
それを親に否定される不快感と、そこから生まれる無力感。
さらに、支配されることで、「反抗したら悪い子と見限られるのではないか」という不安。
「親に見捨てられたら、独りになる」という孤独の恐怖。
それが積み重なると、いつの間にか逆らう気力も失せて、服従する習慣を作ります。
逆に反発し続けても、どこか承認されない不安を抱えるため、
外に承認を求め続けて、孤独を感じながら満たされずに生きるのです。
自分で決断して行動する
┃┃(イコール)
失敗したらどうしよう…と見捨てられる不安
行動できない悩みを抱える人は、こんなトラウマや服従習慣があって、
潜在意識は自分を守るために、「行動しない選択」をしていたのですね。
行動しない選択をした後は、「行動できない」という自責の念も湧きます。
↓
つまり、「行動しても不快。しなくても不快」
こうして、ダブルバインド(2重拘束)という葛藤が起きます
↓
さらにその葛藤を回避するため、行動しない理由や理屈を考え出し、
自分自身に言い聞かせます。
それが、この漫画「のび子の声」 なのです。
みんなのあるある ですね。
我々の今までの価値観では、行動しない人を「怠けている」と見ていました。
その視点は不十分で、正しくないのです。
実は、結果が出せない人の「行動しない」という選択は、
自分をストレスから守る、防衛の本能だった、というわけ。
「自分は意志が弱い…」となげく方も多いと思いますが、、
こういう過去があると、三日坊主になるのはごく当たり前のこと。
なんせ、自分を守るために「無意識が行動しない選択」をしているのですから。
よく、モノの本で、「三日坊主を悪く捕らえず、三日も続いた、と前向きに考えよう」
と見方を変えて(リフレーミング)、三日坊主の人を勇気づけることもあります。
が、潜在意識の構造を知れば、
残念ですが、根本的な問題解決になっていないと理解できます。
つづく。
-----------
クラスやWeb講座では、このような行動できない人のケアをしています。
自分の能力を本当に開花するには、前向き一辺倒ではだめなのですね。
仲間と共に、自分の内面の宇宙に取り組んでみませんか?
― 書籍 ―
佐田弘幸の本 【幸せになれるマイナス思考】 総合法令出版
プラス思考を学んでも、何となくうまくいかない。
そんな人にお届けしたい内容です。
― MENU ―
★カウンセリング / ★ 瞑想 大阪クラス / ★ 瞑想 Web講座
カウンセラー養成講座 / 書籍
商品 → 瞑想CD、瞑想マシン・ボイジャーエクセル等