やるべきことを先送り [1] | ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

瞑想歴20年、プラス思考の弊害を唱えて20年。
日本人に合う独自のゼロ思考アファメーションや、潜在意識の攻略法などを「ゼロ思考メソッド」として提唱。カウンセラーの養成講座も好評。

 

うーん、耳が痛い!「やるべきことを先送りしてしまう」

これは多かれ少なかれ
誰もが(私含む)持つ悩みです。

基本、精力的に仕事をこなすタイプの人でも、
例えば書類を作るのは苦手で、つい後回しにしてしまう、

などよくあることです。

ギリギリになってあわててやるので、ミスが多くなってしまう。

 

洗い物をついためてしまう。

ためると余計大変になるのはわかっているのに。

 

部屋が散らかっていて必要なもの、あるはずのものが見つからない(私…)。

探すのに無駄な時間を食った上、

仕方なく同じものを買うという無駄な出費をするハメに。

 

(ちなみに、学習障害のテストをしたら黒と出た私。

忘れ物予算を年に20万円組んでから罪悪感は減りました)

 

明日早いから早く寝た方がいいのに、

ダラダラ夜遅くまでテレビを見てしまう。

次の日は眠いし体もしんどいし、案の定後悔。

なのに同じことの繰り返し。

 

…などよくあることです。

しかし、その程度が問題。
自分にとって重要なことや、やりたいことを先送りしてしまう。

なかなか行動に移せない。

 

逃避するばかりで、そんな自分がイヤになる。
流されて生きていて、不満ばかり。

(ここ、私的には大丈夫)

 

なのにそれを変えられない、変えようともしない自分が
ますます嫌いになっていく…

そうなると、人生が楽しいものではなくなってきますから大問題。
なんとかしたいところです。


では逆に、ものごとを先送りせず、積極的にやるのは
どういう場合でしょう。

目標に対する意識をどうもっているか!

これが「やるべきことを先延ばしにするか否か」を左右します。
目標に対して積極的なモチベーションがあれば、
意識せずとも行動し、うまくいかなくてもあきらめず、目標に向かっていきます。


しかし、何事も能動的・積極的にこなすことができない、
難しい…という人は少なからずいます。

人それぞれの原因があり、
その原因も一つではなく、複数が絡み合って、一つの状況を作り出しています。

 



ですが、一般的に多い事例を切り出してみると…

支配的な親の元、服従的に生きてきたことで、
行動の基準を“自分ではなく、他人に任せていた”ことから
能動的に動くことが苦手になった。

その結果、自分から積極的に「やりたい!」と思うことがわからなくなり、
目標を立てても、心からやりたいわけではないから
モチベーションもあがらない。
…というケース。

本当にやりたいことだけど、
「成功する自信がない」「親に反対される」など
まっすぐ目標に向かうことを“阻む気持ち”が働いている場合もあります。
受動的に生きるクセがあると、
他人の評価が行動の基準になりやすいのです。

つまり原因として

・親が支配的で怖く、逆らえなかった
 もしくは逆に反抗だけしていた

 → 自分の考えで行動すると、批判される。批判を避けるために自らの意思で行動しない。

 

・支配的だが優しい親が、良かれと思い、

 子どもの価値観を否定し、親の価値観に従わせていた

 → 自分の考えで行動すると、批判される。批判を避けるため自らの意思で行動しない。

 

・親がネグレクト気味で、自分が子どもの時に流されて生きていても指導されなかった

 → 自制心や自律心が育っていない。めんどくさいことをしたくない。

 

・就職後、社風が減点方式だったため、リスクを負わないよう

 仕事に積極的に介入しなくなり、言われたことをこなすだけになってしまった

 → 行動しないことで、不利な状況を逃れることが目的

 

失敗すると激しく叱責されたり、責任が重かったり、という環境で、自分を守るため、

 「行動しない」という消極性の鎧を身につけ、適応するようになった

 → 行動しないことで、他責と自責の念を避けることが目的

 

暇な時間を有効に使うより、ゴシップ記事をよく読んでいる

 そのため、社会を批判的に見てしまう
 自身のポジティブな行為でも(無意識に)批判的に見てしまうため、

 行動にブレーキがかかる(最近、増えてるような…)
 → 行動しないことで、自分が失敗したときに起きる自責の念を避けることが目的

など、受け身の生き方が長く続き、脳が最適化してしまった結果、
自分で決めたことを実行できなくなっていることが考えられます。

 

行動しない目的のほとんどは、

他者からの批判(のイメージ=トラウマ)や自責の念を避けるために、

無意識が消極的な適応をしてしまった結果です。

 

しかし
 

行動できない…その結果、自責の念が積もって苦しくなる。

続くと、自尊心がどんどん傷ついていく。
さあ、そこからが大変。

 

潜在意識は傷つくのを避けるために、

現実を忘れさせるようなことを用意し(ゴシップ記事・アルコール・買い物・ギャンブル・勉強など)、
苦しみを回避する行動を取るんですよ。

「え?勉強も?」と思うでしょう。

 

勉強は世間では奨励されているので、

勉強していれば、前進しなくても自責の念が起きにくい

ってことを潜在意識はよく知っているんです。

潜在意識は、それを前に進まないための言い訳として利用する。

 

そして、大切なことを先送りしてしまう
 

 

ゴシップ記事も、最初は暇つぶしが目的だったのですが、

しかし、ここにも巧妙な罠があります。

 

 

暇になると、ゴシップ記事を好んで読む人、そうでない人。

 

両者に聞き取りをすると、

ゴシップ記事を好んで読む前者は、

SNS等で同年代の成功談を読むと、

自分が取り残されたと焦燥感を持ってねたみを感じる人が多いのでした。

 

だから、その気持ちの憂さを晴らすために、

有名人などのゴシップ記事をつい読んでしまう傾向にある人たちだったのです。

 

やはり多くは幸せではないと感じていて、

人間関係に問題を抱えていました。

 

有名人の失敗をあげつらうゴシップ記事を読んでいる一時だけは、

劣等感が和らくのですが、

そのうちに、「自分の失敗も他者から嘲笑の目で見られるのではないか?」

という心理になってきます。

 

当然ですね。

他人を測るモノサシで自分も測られる、のですから。

 

もちろんこれは自分の幻想ですが、

他者の批判ばかりしていると、自身を責める心理になる、ということです。

 

すると、「失敗したら、嘲笑される」と。

しかし、初めて挑戦では失敗はつきもの。

 

だから、「行動しない」という選択をして、

「失敗したら嘲笑されるのではないか?」という恐怖から逃れるのです。

 

 

昔の私が思っていたのは、

「貧乏な人はお金がないから、

お金のかからないゴシップ記事で時間をつぶしている」

ぐらいにしか思っていなかったのです。

 

今は・・・

 

ゴシップ記事を読むから、他人の失敗に批判的になり

読み続けるうちに、「自分も失敗したら批判されるのではないか?」という心理が芽生え、

自らも行動するときに人目が気になってくる

 

だから、消極的になる。

目的を持つと行動しないといけない

行動には失敗が伴う

だから、なるべく目的を持たないようにする。

 

まあ、目的を持たないことが自分を守る目的

って本人は理解できないだろうけど…

 

 

それでも、何となく目的を持ち、行動する人がいますね。

 

しかし、

行動 = 失敗 → 周囲から批判される

という思い込みが無意識に生まれているので、

批判を避けるために、行動しない

となる。

 

 

さらに、行動しないと自責の念が別に生まれる

 

この苦しみを避けるために、さらに刺激の強いゴシップ記事を読む

…という、ループが起こるのですね。

 

このように何度もループを回すうちに、

刺激を与えて、苦しい現実から逃避する

という依存体質になっていき、

より強い刺激のゴシップを読むようになる。

 

死体サイトとか。

 

殺人サイトとか。

 

自責の念が強い人は、自分の命も軽く見積もり、

他人の命も軽く見積もる。

 

強い刺激、それは最終的には人を殺すこと、と考える者もいる。

ここまで行くのは稀ですが、現実の事件でなくはない。

 

こうなったら、理解できない殺人事件の背後が読めてきますね。

 

 

そこまで行かなくても…

 

行動できない自分を認めるのが苦痛
 ↓
なので、無意識は刺激の強い何かに注意を向け、
苦痛から逃れる“依存”という戦略をとります。

自尊心が傷つかないために逃げる…という無意識の自己救済システムですね。

しかし、逃げても自分からは逃げられない。

薄々感じる 「逃げている情けない自分」

 

だから、依存する対象を、より刺激の強いものにしていく。

それが、買い物であれ、勉強であれ、アルコールであれ、ドラッグであれ、皆同じ。

 

ちなみに脱線しますが、

政府主導のドラッグ抑制キャンペーンってのは、

この心理構造を分かっていないバカ者(失礼)が立てるうわっつらの戦略標語なので、

役に立たないんですよ。

 

ドラッグやギャンブル、買い物などの依存しやすい刺激的な快楽モノが問題なのではなく、

自責の念や不安といった現実を忘れてしまいたいために、

刺激を求めるという心理へ直接介入しないと、

これらの依存は治らないんですね。

 

変わりたいのに変われない、結果が出せない。

そういう人は必ず背後に自責の念があり、何らかの依存が必ずあります。

ただ、無自覚なだけ。

 

自責の念と依存がほとんどない人であれば、

仕事・結婚・家族・お金・何事もうまく行っていますから。


今回は、先送りしてしまう原因について書きました。
次回は解決法について触れたいと思います。

つづく
 

―  書籍  ―

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