★船井幸雄先生との出会いと別れ | ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

ゼロ思考 (願いが叶う潜在意識・瞑想・ゼロ思考アファメーション・カウンセリング)★佐田弘幸

瞑想歴20年、プラス思考の弊害を唱えて20年。
日本人に合う独自のゼロ思考アファメーションや、潜在意識の攻略法などを「ゼロ思考メソッド」として提唱。カウンセラーの養成講座も好評。

ブログで私の船井総研さんにプロデュースしてもらった講演のCDを販売したとたんに、
船井幸雄先生訃報を知りました。
体調が良くないと伺っていましたが、81歳なので少し早い気がします。

ゼロ思考、大阪で瞑想を習う


船井先生との初めての出会いは、
私が30代のときに福岡船井セミナーにて講演者として、
ご一緒させていたときでした。

出会いと言っても、この日は船井先生と私は、
午前と午後で講演時間が異なり、
結局、対面での挨拶は出来なかったのです。

パーティなどで見かける船井先生は、
始終ニコニコしており、くったくのない笑顔の中にも、
懐の深さを感じさせる何かをお持ちでした。

先生の生き方で感銘を受けたのは、
現実的なビジネスでの一線級にありながら、
周囲の反対を押し切り、スピリチュアリズムを経営者に啓蒙したことです。

最初は、船井先生は気がふれた…、と周囲では嘆く人もいたとか。
しかし最初からスピリチュアルに傾倒していたわけではありません。

先生の方向転換のキッカケは、
売り上げが伸びている企業を調べていく過程で
その原因が、当時の「経営的な視点からの戦略」だけではなく、
戦略の背後の「精神性」が浮上したところからだそうです。

伸びている企業は、
まず精神性を重んじ、
それがおのずと戦略に現れ、
結果につながっている。

今は、WINWINという言葉も定着していて、
上記のことは当たり前のように思うかも知れませんが、
一昔前は、企業経営と言えば、効率優先・利益優先になりがちでした。

その時代に、
「伸びる企業の精神性」に焦点を当てたところから、
船井先生の真理探究の旅は始まったのです。

時を経るごとに探求は深みを増し、
経済とは二律背反する環境問題を取り上げたり、
さらに飛躍して、輪廻転生や精神世界の潮流を取り上げるなど、
探求は経済から少しずつ離れていき、
船井流とも呼べる独自路線はますます拍車がかかっていきました。



そんな流れの中、
私の活動である瞑想や心理学の内容が、船井総研の社員さんの目にとまったのです。

それをキッカケに私は、福岡の船井オープンワールドに講演を依頼されました。

そのとき世間では、「プラス思考」という言葉が流行っていたのですが、
私の話は「それよりも深いところから人間心理をとらえている」と評価されての講演依頼でした。

当日のホテルの会場、蓋を開けてみてビックリ!
定員600人の会場が立ち見まで出たのです。
笑いもありの講演は、盛況のうちに終わりました。

このことはまた詳しく書きたいのですが、
なんと、そのときの私の講演テープが船井先生より売れてしまったのです。

正直、嬉しい反面、困りました(笑)
2番手だったら良かったのにと(…遠慮)

まあ、そのため書籍プロデュースの話しが持ち上がったので、
結果オーライですね。

そこから、講演タイトルと同じ、「すべてはうまくいっている」の表題で、
当時無名であった私の書いた本が書店で平積みになってしまったのです。

いつも行く紀伊國屋で私の本が平積み!

夢にまで見たというか、
何度もイメージしていたことというか、
最初の本というのは、ほんとに感慨深いものです。

そのとき、船井総研さんのバックアップもあり、私の初めての書籍は、
順調に売り上げに伸ばすことができ、
ベストセラーと言われるまでになりました。

これも全て、船井先生に間接的に応援してもらったおかげですね。
ほんとに、感謝です。



あらためて船井先生の功績を考えました。
功績は数あれど一番の功績は?

それは物質的な経済界に身を置きながら、
相反する環境問題や精神世界の啓蒙をされたことではないか、
そう思いました。

これは、社会が物質的な豊かさから、
マズローの欲求で言うところの「社会性や尊厳の欲求」を満たす時代へと、
大きく舵を切る大きな布石と言えると思います。


今、大学の学科も環境に関係する学科が増えています。
これもルーツをたどれば、船井先生の蒔いた種に遡るような気がします。

船井先生、今までありがとうございました。
これからは、社会も円熟期に入っていくでしょう。
これもひとえに船井先生方のおかげです。

ここに感謝の辞と共に、ご冥福をお祈り致します。

佐田弘幸

船井総研 講演CD http://ishiki-meisou.com/shop/cd_dvd.htm