こどもの日に合わせた紙面掲載?と思ったら、デジタル版は文化庁が報道発表した4月30日当日にソッコー載せていた。道新紙面のほうは先週初めからさっさと連休モードだから、ページも少なくて、載せるスペースがなかっただけらしい。 

 

 さて、関心がない人にとっては「『あしたのジョー』資料 国が保管」とはなんのこっちゃ⁉だが、文化庁の報道発表をみれば調査研究内容や 「メディア芸術ナショナルセンター(仮称) 」構想が、より具体的にみえてくる。メディア芸術ナショナルセンター(仮称)初の収蔵予定資料としてマンガ家ちばてつや氏のマンガ原画等資料を受け入れました | 文化庁 

 

 なぜ、最初がちばてつや氏なのかは、マンガ家で初めて文化勲章受章者であることや、 合計71,849点もの原画等「中間生成物」を保有しているからだろうか。去年2月13日の「文化庁のコンテンツ関連施策について」資料からは、今回の報道発表内容がすでに十分煮詰まっていた様子がみてとれる。siryou2.pdf 

 

 さらに、「メディア芸術ナショナルセンター(仮称)」構想について深掘りしていくと、オモシロいことが見えてくる。

 

 かつて「国立メディア芸術総合センター」の設立が予定されていた。2009年度(平成21年度)第1次補正予算では117億円の予算が計上された。ところが、その夏の選挙で“あの”民主党が政権を奪取したため、10月の閣議決定により予算執行が停止され、設立できなくなった。

 

  センター設立はリーマン・ショック後の、麻生前政権下における緊急経済対策の一つだった。設立にかかわる費用以外の、展示物等に関わる予算が未定という生煮えの状況もあったようだが、世間的には、自民党の逆張りしかできない民主党が、漫画大好き麻生閣下のメンツをつぶす格好の材料にした、とみるほうが分かりやすい。国立メディア芸術総合センター - Wikipedia 

 

 それでも文化庁は、2010年度(平成22年度)からマンガ等を含めたメディア芸術の振興を目的に、各種施策を推進してきた。そして、2023年度(令和5年度)からは 「メディア芸術ナショナルセンター(仮称) 」の整備に向けた具体的な取り組みを行ってきた。そして、この度の報道発表に至ったわけだ。94373301_03.pdf 


 ちばてつや氏は国の事業に協力できる誇らしさがあるとメッセージで述べている。87歳の現在も『ビッグコミック』にて『ひねもすのたり日記』を連載している。時々は、先に逝った漫画家仲間を追悼したり、老化や病気を愚痴ったりもするが、少し前の号では、あと20年は生きられるんじゃないかなどと描いていた。107歳まで元気にお過ごしいただきたい。94373301_02.pdf