「著しく低廉な価格で売却手続きを進め、損害を生じさせた」といえば、少し前のM友学園関係を巡る騒動を思い出す。損害賠償請求訴訟だから“事件”と言って差し支えなかろうもん。
この “事件”、なんだかドラマ的な展開になっている。意思決定や契約過程が不透明だとして、市議が議会で追及するも函館市は質問をかわし続けた。前市長に差額補塡の勧告を求めるという住民監査請求も、先月却下された。
今回訴訟を提起した市議の“ねばり”に興味がわいて、個人ブログを覗いてみたところ、面白いことが分かった。ようやく市に開示させた「不動産鑑定評価書」について市議が内容を十分に把握できずにいたところ、ブログを見た 専門家から協力の申し出があったという。№309 工藤前市長は、函館市が被った7,841万円を補填せよ。 : 工藤篤 ''獅子吼ノート''
協力者は道外の不動産鑑定士で、この6月には市が旧ロシア領事館売却契約の拠りどころとした鑑定についての「鑑定意見書」を市議に届けていた。結論としては、「不動産鑑定評価基準違反が認められ、不当な鑑定評価で間違っており、対象不動産の妥当な価格は、108,410,000円である」というもの。実際の売却額との差額が、記事にある“損害賠償請求額だ”。
ところで、道外(東京都府中市)の人物がなぜ、はるばる協力を申し出たのか?それも気になった。当該鑑定士について見てみると、 不動産鑑定士として会社を経営する傍ら、裁判所鑑定委員や大学法学部客員教授を経験している。
特に、裁判所の不動産評価の鑑定人としては、「今までに1,000余件の裁判鑑定を行い、それらは判決・和解に採用されています」と自己紹介しているから、要するに“鑑定”するのが好きなんだろう。市議にしてみれば、願ってもない展開になった。
さて、今回の民事訴訟の行方はどうなるか?函館を地元とする鑑定士の鑑定に対して、東京都内の不動産鑑定士が異なる意見・評価を示した。それがどのように判断されるのかも興味深い。関連記事は見落とさないようにしたい。
ついでに、旧ロシア領事館は、漫画「ゴールデンカムイ」にも登場したらしいが、高級ホテルに生まれ変わって、1泊2食31万9,000円(2人1室)だとか。料金もゴールデンじゃのう。旧ロシア領事館を改修したホテル、7月にオープン 4月24日にお披露目会 | 新着情報 | はこぶら

