コロナ禍以降、高校の学校祭のニュースといえば、模擬店をやめて飲食店やキッチンカーが出店したという内容がやたら目につくようになった。ずいぶんと変わりつつある印象があった。

 

 中には、PTAの負担軽減を考慮してというのもあったが、そもそも高校の学校祭の飲食物の提供にPTAが関与していたこと自体、違和感をもって読んでいた。

 

 学校祭で模擬店を出す目的は、“食糧自給”ではないだろうと勝手に思っていた。生徒たちが普段とは違う雰囲気を楽しむだけではなく、自分たちのアイデアを共同作業で実現したり、クラスの活動を発表する場であるというイメージだった。

 

 だから、「札幌西高 スマホ決済できます!」という記事には、なんだかホッとしたというか、さすがは旧制中学から続く伝統校だと思った。

 

 

 高校の学校祭本来のスタイルを継承しながら、支払時のやりとりや集計作業を円滑にするためスマートフォン決済を導入する、しかもそれを生徒が発案し学校はそれを尊重し、道内で初の導入となった。

 

 これが、“地域の話題”ではなく第4社会面に掲載されていることの意義は、「道内初のスマホ決済導入」だとは思うが、拙者のようなシニアからみると、時代に的確に対応しながらも学校祭の王道を行っているよ、というニュースに思えた。

 

 7/5に予定していた「行灯行列」は、天候不順のため今日18:30からに延期されていたが、空模様からみてきっと行っただろう。遠くに花火の音が聞こえた気がしたから、「19:40~花火」が予定どおり上がったに違いない。大盛況に終わったのなら、めでたしめでたし。