「タマゴマンは中学生」が自費出版されたのは、平成の時代になってからだろうか。いつの間にか、作者の名前ともども、ずいぶんと知られた存在になった。自社の出版ということで、北海道新聞社も広告と記事を連ねてPRに余念がない。

 

 作者の坂本先生は、中学の時の担任だった。板書の文字がとても美しかったのが印象に残っている。国語の先生だったが、絵画や音楽にも造詣が深かった。

 

 この「タマゴマン」は、先生の中学教師としての経験が下地ということだから、先生の生徒たちがモデルになっているわけだ。そうすると、このシニアもそのモデルの一人かもしれないなどと、アホな想像をしてみたw

 

 プロフィール(さかもとつとむホ-ムページ)によれば坂本先生は、十勝の幕別中学校を振り出しに、札幌で八条、一条、美香保、平岸、清田、北野の6校に勤務されている。そして「タマゴマン」の紹介には、札幌市豊平区に住んでいる、とある。

 

 通学エリアから考えて、豊平区に住んで通うのは八条、平岸の2校だ。それと、分区前は清田、北野も豊平区だった。そうするとこのシニア、坂本クラスだったが当時は南区澄川に住んでいたから、早々にモデルの可能性は消えてしまう。友人のピアニストYも同じ中学だがクラスが違う‥。

 

 通学当時は札幌冬季オリンピック開催前後の、街全体が発展の活気に満ちていたころ。坂本先生は30代で若々しく、生徒からの信頼も篤かった。「社会で誰もが向き合う苦悩や希望」について思考を深めるのは、後年のことと想像している。

 

 ということで、「タマゴマンは中学生」のモデルは、清田、北野の中学校で坂本先生から教わった生徒たち。ダンゴマン、アナゴマンも、おそらくそこに通った生徒たち。

 

 しかし、長い教員生活で、いったいどれだけの数の生徒たちと関わることか。どこにでも“いるいる!”キャラの“あるある”エピソードだから、キャラクターを平準化したタマゴマンたち。

 

 ひねくれものキャラは創作されてないのだろうか。見つけたら、自分がモデルではないか再度探ってみるんだが‥w

 

 これから暑くなります。坂本勤先生、ご自愛専一のほどお祈り申し上げます。