6/6の参議院総務委員会で、浜田聡議員(N党)が質問に立ち、レンホーの発言と枝野幸男前代表の2日の街頭応援演説の発言について、“完全に”事前運動ではないか、それを放送したテレ朝・ANNも同罪ではないか?と訊ねた。

 

 総務省担当部局の選挙部長は、個別の事案の回答は控えるとしつつ一般論として、公選法上の選挙運動の定義を説明し、違反の有無は具体の事実に即して判断されるべきものと回答した。まぁ、型どおりミスのない優良答弁。

 

 それを受けて浜田聡議員は、この度の事例に事前運動に該当する3要件を重ねて、揃っていると指摘した。あわせて、書類送検された去年10月の所沢市長選の事例(選挙前に「市長選挙に絶対勝ちます」、「みなさんのお力をいただきたい」と述べた)を引き合いに、今回のを見逃すような例外があってはイケナイとして、政府としての調査を“強く”要望した。参議院インターネット審議中継 (sangiin.go.jp)

 

 

 浜田聡議員といえば、数年前の財政金融委員会で麻生副総理閣下に「新人としての質問としては稀有なくらい格好いいですよ、今の質問は」、「大したもんだ、認めてあげますよ」と言わしめた人物で、参院でのやり取りは見ていて楽しい。気持ち良いほどストレートな質問に、長く活躍してほしいと思わされる。

 

 さて、きょうの北海道新聞社説のタイトルは「国会議員の言動 政策へ過度な関与疑問」。MHG(無自覚な長谷川岳)参院議員(道選挙区)による一連の威圧的な言動の問題から、国会議員の役割や、国と地方の関係を問い直す必要がある、と論じていた。

 

 そして国会議員の役割については、「立法や行政監視などが柱だ」と述べている。その点からすれば、浜田聡議員の6/6の指摘と政府としての調査を“強く”要望したことなどは、まさに国会議員として尽くすべきつとめを果たしている、議員の本分をわきまえた活動をしているということだろう。

 

 そう考えると、権力の監視が使命というマスコミ、そして道新は、レンホーの発言とエダノ前代表の“完全なる事前選挙運動”の違法を指摘しないんだろうか?テレ朝・ANNといった同業者が絡んで、足踏みしてるのか?株主の顔色を窺いながら成り行きを見ているんだろうか?

 

 都知事選はその結果より、浜田聡議員が指摘した問題の行方のほうに興味をそそられている。

副知事じゃあダメなんですか? | 玄冬シニアの心象日記 (ameblo.jp)