経済情報番組で、顧客による迷惑行為(カスハラ)を疑似体験できるツールというのを紹介していた。カスハラに共通する会話のパターンを学習した人工知能(AI)が、臨場感のある会話を再現するのだ。それで、コールセンターなどの従業員の応対技術向上に役立ててもらうのがねらい。

 

 クレームを言う輩への対応はトレーニングが必要で、何より場数を踏んだ経験の積み重ねがものをいうと思ってはいるから、時間や場所を選ばない“カスハラAI”トレーニングはそれなりに役に立ちそうな気はする。

 

 しっかし、迷惑行為をした顧客は中高年が目立ったというので、どうしたことかと思う。これでは50代も60代も、もはや社会の厄介者世代ではないか。60代シニアとしてはなんとも肩身が狭い。

        

 

 こうなってくると、スーパーやドラッグストアでの買い物の際は、従業員と会話などできないのう。何が暴言で何をクレームと捉えるかは相手次第だから、言葉のちょっとした行き違いから誤解されかねない。店側の不始末からの“ぬれぎぬ”だってありうる。

 

 いっそ、カスハラ対応するAIも店に配置してはどうだろう?やり取りがアヤシくなってきたら、対応をAIに代わってもらえばいい。きっと、カスハラ客に言い負かされることはないのではと思うが、解決にはならんのかのう。

 

「お前じゃ話にならん!社員に代われ!」

「申し訳ございませんが、AIの私が責任者です」

 

 こんなやり取りを想像したら、なんだかワケの分からん社会になってきたw

 

 先日パソコンが壊れかけたとき、電話で対応してくれたPCメーカーのサポートは丁寧なやり取りをしてくれたが、内心では警戒しながら応答していたんだろうか。

 

 アンケートには後日、満点対応と回答しておいたから、カスハラ中高年ではないと整理してくれていればありがたい。それにしても、それぞれに心理的負担が多い世の中になったもんじゃ‥。