昨日今日の二日間、エスコンフィールドの日ハム戦は平日デーゲームで行われた。なんで?と思ったら、日刊スポーツが「学校単位でスタジアム授業!?」と書いていた。

 

 球団は「ナイターや週末などでのご来場が難しい方々を含め、より多くのお客さまにご来場いただくため」と説明。また、「子どもたちへの教育的な観点も重視し、学校単位で、学生の皆さまに教育旅行や課外活動でご来場いただき、野球やエスコンフィールドを楽しんでいただく機会を提供するため」と説明している。

 

 さて、球団のいう「教育的な観点」とはどんなものだい?具体的な説明が見当たらない。ただ、楽天イーグルスも同じ日程のデーゲームを楽天モバイルパークで行い、小・中学生対象のイベントを行っている。楽天は昨年の実施報告を載せているが、日ハムも同じような趣旨だろうか?

 

 楽天の23年実施報告によれば、球団が宮城県教育委員会/仙台市教育委員会を後援名義にして、仙台市教育委員会で推進している小学生の職場体験プログラム『弟子入り体験』と、中学生を対象にした『職場体験』を、県内の小・中学生28校を対象に実施している。試合開始前に球場での“お仕事体験”をした後、午後は試合観戦をしている。また、同日は高校・専門学校生を対象とした『学校観戦プログラム』も開催されていた。

 

 いずれも、楽天イーグルスの試合に関わる仕事を体験したり、観戦することでプロスポーツに興味をもっていただき、「働くこと」への関心・意欲を高めてもらいたいという目的で開催しているとあるから、球団にとっての立派な大義名分になっている。東北の震災復興に関わってきたというつながりもあるかもしれない。

 

 

 エスコンのほう、楽天のようなプログラムがないなら、「教育的な観点」などと無理せず、多くの層にPRしたいとだけ言うほうが正直でいいと思うのだが、そうもいかないのか。それより、学校の活動で話題のエスコン観戦ってのは安易な選択では?教育委員会がどう評価しているのか?教員の負荷は?などちょいと気になる。

 

 エスコンと北広島市の関係も気になる。球場の固定資産税について、市は免除期間を設けたり、免除期間終了後は補助金を交付することにしたり、JR新駅建設費を全額負担で計画したりと、“エスコン依存症”の症状が進んでいるようなカンジにもみえる。


 教育委員会も北広島市も地方自治体のことだから、よそ者が余計なことを言う筋合いではないが、一企業との距離感は大丈夫なのか。市のまちづくりのバランスが保たれているのか‥まぁ、余計なお世話ですわな‥。