北海道の旭川、富良野、名寄、士別の4市が、2028年の冬季ユース五輪の招致を検討しているというのが読売オンラインに載っていた。意外とビッグニュースなのではないか?これは。

 ユース五輪は原則15~18歳の若手選手が対象で、国際オリンピック委員会(IOC)が主催し、4年に1回行われ、大会の規模は五輪の3分の1程度。10年の夏季大会が最初で、冬季大会は4回、夏季は3回開かれている。スキージャンプ女子の高梨沙羅選手(クラレ)が金メダルを獲得し、五輪などでの活躍につなげたように若手の登竜門的な国際総合大会だ。

 関係者によると、IOCは来年にも28年の冬季大会の開催地を決める見通しで、招致に向け4市が非公式で協議している。今後、開催経費の積算や実施競技の検討、競技会場の割り振り作業などを本格化させる。

 4市は38年大会以降の冬季五輪・パラリンピック招致も水面下で視野に入れており、ユース五輪の開催で五輪・パラ招致の機運醸成につなげたい考えだ。(読売新聞オンライン 2024/05/11 05:00)

 ええやんか。札幌五輪の招致には反対だったが、こっちはなんとなく、応援したい気がする。なぜだろう?商業五輪のような印象がないからか。それに、非公式の協議という以外なにも分からないから、そんな気になるのかもしれない。

 

 特に富良野は雪質が乾いているという。日本海側の雪雲が山地にぶつかり雪を降らせて、水分が減って山を越えたのち、富良野盆地に到達して再び雪を降らせるのが、サラサラの理由らしい。

 

 

 そして、富良野は降雪量が多い地域ではないが、盆地のため気温が低く積もった雪が変質しにくい。そのため、パウダースノーが長持ちするというふうに北見工大のセンセイが解説してくれている。札幌、小樽、倶知安より良質なパウダースノーということだ。

 

 富良野はニセコに次ぐリゾート地としてすでに注目を集め始めていて、北の峯付近の地価の上昇が始まっているが、4市が冬季ユース五輪招致を検討しているのは、道北地域のPR、知名度アップにつながるから、観光客誘致にも効果がありそうだ。

 

 ただ、五輪・パラ招致まではあまり考えないほうがいいのでは?まぁ、札幌が断念した理由はよくわかるわけだから、まずは「冬季ユース五輪」を招致する理由、目的を明確にして検討を進めることですな。

 

 ところで読売記事にはJOCが登場しないが、まだ関与の段階ではないんだろうか。それと、地元北海道新聞は読売に抜かれて遅えなぁ、と思っていたらようやく載った。どうもハードルが高いらしい‥。

 関係者によると、スポーツを通じて地域活性化を目指す手法の一つとして提案があった。帯広や札幌などと連携し、会場を4市以外に広げる案もある。ただ、開催には道や日本オリンピック委員会(JOC)などの理解が不可欠で、慎重に検討していく考えだ。

 招致には実施競技や会場などを精査する必要がある。繁忙期の宿泊施設不足など関係者の受け入れ態勢も課題となりそうで、実現へのハードルは高いとみられる。2024年5月11日 18:47(5月11日 20:19更新)