むかし、初めてこれを新聞の見出しで見たとき、恥ずかしながら「土方(どかた)コンテスト」と読んでしまった。アタマの中に土木工事の現場が思い浮かび、何を競うコンテストなのかと、あれこれ想像してしまった。

 

 「~方」というのは、その物事を担当する係であることを表す古い言い方で、時代劇にもよく「勘定ー」とか「まかないー」など登場したが、いまどき、“どかた”は死語だろうか。しかし、シニアの脳内はいつも古いものであふれている。

 

 それに、1985年(昭和60年)の始まりは「ミスター土方コンテスト」と銘打っていたが、土方歳三と“ミスター”が結びつく想像ができなかった。記事を読んでいくうち、つるはしを持ったオッサンはアタマの中から消えたが、「土方歳三コンテスト全国大会」になっても記事の見出しで縮められると、うっかり引っ掛かってしまう。

 

 

 そのコンテスト、「箱館五稜郭祭」のメイン行事も、37回目の今年が最後だとか。いくつか理由が書かれているが、いわゆるマンネリで見直しの時期ということだろうか。昭和発の企画も長らく型どおりを続けたら飽きられて、また一つ消えていく。

hijicon2024 (hotweb.or.jp)

 

 それはそうと函館市は、非公表としていた「はこだて観光大使」(291人)について新年度に公表すると正式に表明していたが、その後どうしたろうか?まだ市のホームページには見当たらない。

 

 「現行の大使に名簿を公表する前提だと知らせ、理解を求める」と説明したのがふた月ほど前だから、ちゃっちゃとやればもう済んでるはずだ。書面の回答が遅れていたとしても、1日10件ずつ電話すればひと月もかからないだろう。

 

 新聞社から情報公開請求までされた案件にしては、対応が遅いというか、やる気がないんだろうか。「箱館五稜郭祭」のあり方を見直しメイン行事すら終了するというのは、函館観光の課題も多々あるに違いない。市の観光部は機能しているんだろうか?と他人事ながら心配になる。