帯広畜産大の20代学生2人が大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕、また、同大の卒業生で20代の男が麻薬特例法違反(所持)の疑いで逮捕された。

 

 記事に実名がないのはケシカランと思ったが、道警は氏名や逮捕容疑を公表していないとあったので、書きようがないわけだ。先日も、北見方面の巡査2人が同様の容疑で書類送検されたが、道警は入手ルートなどの捜査を進めており、送検や逮捕を公表していないとあったから、同じように捜査上の理由によるんだろう。

 

 畜大生は、自生する大麻草を採取して乾燥させ、使っていたらしいが、なにせ北海道は野生大麻の群生地があることが知られているから、帯広あたりでも少し郊外へ出れば見つかることがある。その意味では、とても悪い環境だ。大学は、厳正に対処するというから、キッチリやってくれたまえ。

                  

 

 自分が大むかし帯広の隣町に住んだとき、近くの病院敷地に白衣姿でカマを持った人が歩いていてギョッとしたことがあった。聞けば、保健所からの依頼で自生する大麻草を探して除去しているという薬剤師(それも管理職)さんで、ホラー物語ではなかった。

 

 これは国と都道府県が行う「不正大麻・けし撲滅運動」の一環らしく、いまも毎年、5月1日から6月30日までの期間、全国一斉に取り組まれているようだ。そして警察署のHPにも、大麻草が生えているのを見つけたり、大麻草の群生地を知っている人は、保健所や警察へ通報するよう呼びかけている。

 

 群生地といえば、これも先日、日高地方の友人から、毎年ある時期にヒッピーふうの連中が集まって来る場所があって、そこは大麻の一大群生地があるらしく、その期間はパトカーが頻繁に巡回していると教えられた。北海道のいたるところ、群生地アリなのだ。

 

 ところで、大麻は「おおあさ」と読む地名でもある。札幌の隣の江別市には、JR大麻駅をはじめ、公共施設の名前は学校にいたるまで“大麻”だらけ。大麻老人憩の家なんてのもあり、“おおあさ”と読まれなかったら、年寄りが集ってラリッてそうなアヤシイ憩いの場になってしまう。道外の人はちゃんと読めるだろうか。この際、江別市内の「大麻」はみな、ひらがな表記に変えてしまってはどうだろうか。

 

 道内で2023年に大麻取締法違反(所持、栽培など)の疑いで摘発された人数は、過去5年間で最多を更新したと報じられていたから、「大麻」は今後ますます、取り締まりや撲滅の対象として新聞等に表記されることになる。「大麻」はワルなのだ。

 

 そう考えると、ひらがなのやわらか表記でキッチリ区別したほうが、江別市のイメージにとっていいのではないかと思ったのだが‥‥余計なお世話でしたな。江別と関係者のみなさん、シニアの妄言をお許しくだされ。