きのうの道新に「「疲労感緩和」「脂肪吸収」「記憶力維持」‥健康食品うのみにしないで」という記事があった。「いわゆる健康食品」による健康被害が拡大したからだろう。

 

 “紅麹を含む健康食品”が問題らしいが、いまのところ、詳しい原因特定には至っていないようで、早くハッキリしてもらいたいもんだ。

                            

 

 道新記事では、サプリメントは薬ではなく食品であり、安全性や効果について正しい知識を持つことが重要であるということや、健康食品の摂取には、専門家のアドバイスを求めるべきであり、宣伝に惑わされず、自身の食事内容や栄養状態を理解することが勧められる、とのこと。

 

 宣伝に惑わされるな、と言いながら毎日のようにサプリ広告をたくさん掲載しているのは、どこのどいつだ?と思いながら読んでいた。しかし、いまのところ詐欺広告ではないから、投資詐欺の被害者が広告を掲載したメタ社の責任を問うような訴えとは、同列に考えられないんだろう。

 

 それでも、「健康食品の広告、73%が不適切 臨床試験の都合良い結果強調」というデジタル記事もあって、しっかりとした規制に向かうのかなとは思う。

 臨床試験の結果を効果の根拠とした健康食品の広告など11件のうち、73%に当たる8件で、都合の良い試験結果だけを強調したり、矛盾したデータを無視したりする不適切な表現になっていたと、国保旭中央病院(千葉県旭市)や京都大などの研究チームが25日までに国際学術誌に発表した。企業の試験を代行、支援する開発業務受託機関(CRO)国内大手5社による試験を調査した。

道新デジタル 2024年4月25日 17:52(4月25日 19:03更新)

 それにしても、健康食品の広告、よくわからないのが多い。「疲労感緩和」、「脂肪吸収」、「記憶力維持」‥シニアにゃどれも当てはまるし、シニアじゃなくてもあるじゃろう。

 

 しかし、緩和された疲労感とはどれほどのもんだ?脂肪は誰が吸収してどこへ行く?記憶力維持とはどんな状態のことやねん?あの、「歩く速さを維持することを助けてくれる成分」は具体的にどういったふうに助けてくれるのか?と考えるとさっぱり分からん。だから、うのみにする前に脳は疲れてしまうw

 

 新聞記事のほうでは、薬剤師や栄養士が解説しているが、栄養摂取はバランスの良い食事が基本で、サプリメントは必ずしも必要ではなく、不足している栄養素を補う場合に選択肢になるという、えらくシンプルなハナシに落ち着いている。

 

 そういえば子どもの頃、体に悪い「食べ合わせ」というのを聞いたことがあるが、だいたいが迷信らしくそのうち聞かなくなった。一方、サプリの「飲み合わせ」は新しい。それに、注意ったって、ワシら素人にはよくわからない。

 

 バランスの良い食事が基本、でいいのだ。だが、それがけっこうアヤシイのも自覚しているから、健康サプリがつけいる隙ではあるんだが‥。