道内一のアサリ産地・厚岸町の厚岸湖岸で、「あさり掘り体験ツアー」が始まり、10日には帯広、北見両市などの家族連れらが潮干狩りを楽しんだというニュースがあった。料金は大人2千円、小学生1,500円!熊手と長靴のレンタルが500円!太平洋側は、すっかり商売だこと。

 

 むかし、4月にオホーツク管内の町へ転勤したら、まもなく職場の人から満潮干潮時刻の紙を渡された。キョトンとすると、アサリの潮干狩り用だと教えてくれた。

 

 それまで、潮干狩りというものの経験がなかった。生まれ育った道北地方では、日本海側にシジミが特産の町があったが、漁協管理だし勝手に獲れるものではなかったはずだ。それに、少し遠かった。その後も、潮干狩りとは縁がなかった。

 

 転勤した先では、週末の少し暖かくなった日を待って、教えられた能取湖東岸(網走市側)へ車で数十分かけて行ってみた。子どもを遊ばせるのにもちょうどよかったし、成果はまずまずだった。

              

 

 この「能取湖」、当時からちゃんと読めていなかった。のとりこ?いや「のとろこ」なんだが、いまだにスッと出てこない。3年間あんなにアサリを恵んでもらったのに、地名もおぼつかないとは、何とも都合のいいことで申し訳ない。

 

 網走市の公式サイト「能取湖の潮干狩り」には、4月15日~7月15日が解禁期間とある。料金は無料だし駐車場も無料。「くまで」は漁協の「漁場耕耘事業」参加届を参加届受付箱に投函すれば使用することができるとあるから、問題ない。

 

 

 はるばる北見から厚岸まで行ったという人たちは、能取湖の解禁が待ちきれなかったんだろうか。近間でアサリの潮干狩りができるというのは羨ましい。酒蒸し、パスタ、アサリご飯、みそ汁のローテーションが懐かしく思い出されるw

 

 ところで、厚岸の“あさり掘り”というのは、またずいぶんと直球なネーミングで、これは北海道らしさの表れだろうか?やはり潮汐を少し気にしながらの「潮干狩り」のほうが、風情が感じられて好きである。