道新「きょうの歴史」に、45年前の米原発事故があった。1979年(昭和54年)のきょう。

 

 また、25面(カルチャー)には、ジェイムス・テイラーの音楽アルバムが紹介されていた。

 

 

 一見、何の関係もなさそうな二つだが、拙者には、将来を見通せないで悶々としていた灰色の青年期の、関連した記憶として残っているものがある。

 

 当時、「チャイナ・シンドローム」という原発事故を扱った米映画が公開されたわずか12日後のきょう、スリーマイル島原子力発電所事故が起きた。そのため、全米中で大きな話題となり、それが日本にも伝えられていた。

 

 そのため、かねてから原発に反対を表明していた、特にウエスト・コースト系の大物ミュージシャン達が集いコンサートを企画し、事故から約半年後の9/19から5日間に渡って、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで原発建設反対の「NO NUKES」コンサートを開催した。ジェイムス・テイラーもそこに参加した。

 

 そして、ボブ・ディランの「時代は変わる」など数曲披露した中には、作者と一緒に歌った、自然エネルギーを求める「Power」という曲があった。中山きんに君がパワー!と叫ぶより何十年も前のことだ。

 

 

 そのコンサートライブの模様は、後日3枚組レコードとして発売され、拙者もすぐに買って聴いていた。そのうち、そのレコードは誰かにあげてしまって手元にはなくなったが、車載のHDにはいまだに音源がちゃんと入っていて、ロングドライブの時はたまに聴くことがあった。しかし運転の機会がめっきり減ってからはとんと聴いていない。

 

 新聞の紙面の偶然から、そんな感慨にふけってしまった。感慨といえば、かつては世界最大の写真用品会社だったコダックの広告もきょう載っていた。倒産したと思っていたが、復活して商業印刷を主体にやっているらしい。

 

 コダック社といえば、ポール・サイモンの、高校時代にニコンのカメラを手に入れ、コダクロームフィルムで写真を撮るのが好きだったというような歌があったなぁ‥おっと、また感慨にふけってしまったのうw