道新の「クオリティ」発売広告に、「札幌から能登半島へ支援物資届ける、被災地の感染・臭気対策に貢献 次亜塩素酸水溶液普及促進会議」というのがあった。

 

 

 「次亜塩素酸水」と聞くと、新型コロナウィルス感染拡大の頃に消毒用アルコールが不足した際、代替資材のような誤解もはらんで登場したような記憶がある。一部には「次亜塩素酸ナトリウム」と混同しているような雰囲気もあった。https://www.tokyo-np.co.jp/article/35333

 

 当時、購入を勧められたが調べてみると、製品評価技術基盤機構(NITE)では有効性の判定に至っておらず、引き続き検証、となっていて代替できなかった。その後、一定の濃度以上の次亜塩素酸水が、物の新型コロナウイルス消毒に対して有効であることが確認されたらしかった。20200626013-4.pdf (meti.go.jp)

 

 それからは、「次亜塩素酸水」のことはあまり聞くことがなかったので、道民雑誌「クオリティ」の発売広告にその見出しがあって意外だった。記事は読んでいないが、「次亜塩素酸水溶液普及促進会議」のサイトに「能登半島地震支援」とあるので、このことが取り上げられ、書かれているのだろう。効果的な環境衛生支援ができるのなら、いいことだ。能登半島地震支援 | 一般社団法人次亜塩素酸水溶液 普及促進会議 (jia-jp.net)

 

 

 この「次亜塩素酸水溶液普及促進会議」は、「次亜塩素酸水溶液の普及と正しい使い方の啓発等を目的として設立した有志団体」と紹介している。ただし、規模等はよくわからない。

 

 そして、昨年6月?には、NHKや国などを相手取り、それぞれ1億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたという記事があった。次亜塩素酸水のコロナへの消毒効果について誤った情報が広められ事業に支障が出たということだが、訴訟のその後については見つからなかった。まだ係争中ということだろうか。「次亜塩素酸水は効果ない」報道で売上激減…販売業者がNHKらを提訴「謝罪訂正もとめる」 - 弁護士ドットコム (bengo4.com)


 「次亜塩素酸水溶液普及促進会議」は単語のアタマをとって「JFK」と略している。「JFK」とはまぁ‥ずいぶんと大きく出たもんだが、損害賠償請求訴訟裁判は「次亜塩素酸水」の評価にも影響があるだろうか?ぜひとも結果が知りたくなっている。