町内特有の粘土質の畑は降雨時の水はけが悪く、定植後の根張りが悪いのが課題だった。そこで、クラブは土作りに必要な要素の「微生物の働き」に着目。フランスの農家による綿パンツを使った大規模な土壌分析にたどりついた。

 綿は微生物に分解されるが、化学繊維は分解されない。そこで、綿パンツを土に埋めれば、縫い目やゴムは分解されずに残り、分解度合いが分かりやすいという。
道新デジタル 2024年2月2日 18:51(2月2日 19:12更新)

 

 なぜ訓子府町の農家の青年たちは畑にパンツを埋めるのか?そこにパンツがあるから、というわけではなく、エラく真面目な土壌研究だというからおもしろい。

 

 いまのところ、微生物の活性と収量増の相関が裏付けられないとのことだが、研究を継続しているのがスバらしい。そして楽しんで活動しているのがとてもよい。

 

 オホーツク総合振興局のHPをみると、「「パンツ」を持って訓子府町長を表敬訪問」、「「パンツは埋めるもの?いや...身に付けるものかぁ」発表会を訓子府町で開催」と、"とにかく明るい"タイトルになっている。発表会場の展示が「畑に埋められたパンツ」ばかりだが、みな、それらをじっくり見学したんだろうかw

 

 研究の参考にしたというフランス農家について検索してみたら、実際にどんな感じでパンツを畑に埋めればいいのか紹介する動画も作られていた。フランス農家といえば、環境規制をめぐり、高速道路を多数のトラクターで封鎖するなど過激な抗議行動がニュースになっているが、パンツを土中に埋めて👍サインする様子からは想像できない。なぜフランスの農家は畑にパンツを埋めるのか? - GIGAZINE

 

 ともかく、訓子府町の青年農業者のほうは今後、町内の農家に協力を仰いで研究を重ねながら、先輩から土作りのコツを集約し、訓子府町に適した改良策の確立を目指すというから、良い成果が上がることを期待してみよう。