北海道新聞の求人情報、きょうは長野県松本市の「お手伝いさん」募集があった。長野県から⁉

 

 一見すると広告主はゴルフ場のようだが、問い合わせ先となっている電話番号は、同じ市内にある有限会社ピリカ山荘となっている。

 

 なんだか少し謎めいている。ゴルフ場会社が役員の家庭で働くお手伝いさんを求めていて、ホテル・旅館業を営む有限会社が契約社員として雇用し、そこに派遣するということだろうか?そうなると労働基準法適用か、などと思いながらも、謎は解けない。

 

 なぜに、長野県松本市のお手伝いさん募集広告が北海道新聞に載った?広く募るとしても、遠く離れた北海道に募集をかけるのはどうしてか?北海道だけでなく、あちこちの地方紙にも広告したのだろうかと、野次馬根性が騒ぎ出す。

 

 そういえば昔、なかなか人が採用できないとき、山好き、登山好きなら応募してくれるかと期待して、自然が身近という地の利をうたい文句に「山と渓谷」というハイキング・登山情報を掲載する老舗雑誌に募集広告を掲載してもらったことがあった。残念ながらそのときは、応募の期待は大枚の広告料とともにはかなく散った。

 

 ピリカ(pirka)は、アイヌ語で「良い」「美しい」「きれいだ」「立派だ」「豊かだ」という意味とのこと。地名でいえば、北海道南西部に今金町美利河がある。

 

 

 付近には、美利河ダム、ピリカ湖、美利河温泉、ピリカ遺跡、ピリカスキー場、ピリカキャンプ場がある。ほかにも、日高山脈にはピリカヌプリという標高1,631 mの山があり、積丹半島にはピリカ岬もあるから、募集の主はそれらにゆかりのある人物だろうかとも想像してみる。

 

 長野県松本市は、盆地の気候ながら夏は山々から吹き下りて来る風が涼しく、冬の降雪は少ないものの寒さは厳しいエリアと紹介されているから、あるいは募集広告は、“寒冷地仕様”の社員を確保したいのかもしれない。

 

 もしそうなら知っておいたほうがいい。じつは北海道民はわりと寒さに弱いのだ。部分暖房という暮らしはしたことがないので、北海道民はたちまち風邪をひいてしまうのだ。(経験談w)

 

 社員の寮または住み込みがどこなのかは分からないが、もし北海道民から応募があったら、住環境適応力も要確認だなぁ、と募集広告をみて思うのだった。