NHK「ドキュメント72時間 年末スペシャル2023」で、今年3月放送の「冬の北海道 村のコンビニで」が視聴者リクエストで堂々1位になった。初山別村もセコマも、ひと足早くおめでたい。

 

【ナレーション】

「ここは、北海道の片隅にある小さな村。吹雪にさらされ氷点下の日が続く。なくてはならない場所がある。村に1軒あるコンビニエンスストア。この地に暮らす人たちが足しげく通う。このコンビニにカメラを据えたら、いったいどんな暮らしが見えるのか。雪深い村の真冬の3日間。」

 夏だと、村の生活の様子は全く違ったろうから、今年1/30からというロケのタイミングがよかった。厳寒期の暮らしぶりが視聴者に深く印象づいたことだろう。

 

 9月に放送された礼文島の「最果てのユースホステルで」も4位にランクされた。施設自体はアクが強いというか、利用者にとっては人によって暑苦しい場所かもしれないが、視聴者にはウケたわけだ。

 

 

 ほかにも、5位の「大病院の屋上庭園で」と7位の「さらば、呑んべ横丁」には、北海道出身の人物が登場したから、意表を突かれて笑劇的だった。

 

 「大病院の屋上庭園で」には、サンタボランティア中に子供に回し蹴り食らって半月板損傷し手術をした料理人で、グリーンランドの長老サンタに認められたアジア唯一のサンタという患者が出ていた。よく見ると、札幌出身の自称“餃子王”で多芸の趣味人パラダイス山元氏で、松葉づえ姿だった。

 

 「さらば、呑んべ横丁」は、再開発で取り壊される東京都内の飲み屋街の店を惜しむという回だが、常連客の一人が豊浦町出身の元世界チャンプ内藤大助氏で、素のままゴキゲンに盛り上がっていた。

 

 「ドキュメント72時間 年末スペシャル」はもう年末恒例だし、これだけ楽しめたら、もう紅白などいらない気がする。なにせ、シニアにはMISIAとNISAの区別がつかない。やはり、孤独のグルメとジルベスターコンサートのカウントダウンで新年という、いつもどおりがいい。新年も北海道と日本が活況となるよう願って年を越そう。