最近アニメの実写化が進んでいるようで。
『僕は友達が少ない』や『黒執事』などそれなりの評価を下された、或いは下せそうな物もあるようですが……。
個人的な感想としては、やはりアニメの実写化は受け入れたくないと言うのが正直なところです。
アニメはアニメで見てこそアニメだと思うんですね。三次元の人間を使った実写で見たい訳では無い。
三次元の世界では獲得し得ないキャラクターとか、実際にはあり得ないトンデモ設定とか、ド派手な演出とかを、「二次元の世界」で見てみたいんですよ。
そもそも、多くの小説や漫画やアニメなどは、「現実世界では起こりえない事象や世界設定を体験したい人が、それらを疑似的にでも体感できる場」だと思うんです。
そこには、二次元と言う別世界があり、三次元と言う現実世界はそこには介入できない。介入は難しい。
そこにわざわざ、現実と言う世界を持って来て、一体何になるのか。
僕個人としては、そういうのは持ち込んで欲しくない。
しかし、そうばかりも言えない。
僕の知り合いと話をした。その人は、「ビジネスとしてはメディアミックスの一環であり、アニメを見ない層への宣伝にもなる」と語った。「需要層に合わせて作品をすり減らすのも大事。原作ファンがどこまで許容できるかも要」とも。
ただその一方で「メディアミックスは諸刃の剣である」と語った。
只の感情論と理論。
考え方によっては、実写化は良くも悪くもあるという点である。
頭ごなしに否定することも難しそうだから、もう少し考えてみたいと思う。