皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ  -2ページ目

現在とは、我ら日本民族が、八十年前の民族史上初めて経験する「敗戦」と、アメリカを中心とする「戦勝国の日本占領統治」のなかで、自らの「民族の記憶と根本規範」(これを「眞の意味の憲法」という)を見失った稀有な時代である。

しかし、本年十月早々に行われた自民党総裁選挙において、一貫して、毎年八月十五日に、戦没英霊を祀る靖國神社に参拝を続けてきた高市早苗議員が、自民党総裁、即ち、日本国の次期総理大臣に選出された。これは、一個人の自覚と思惑を超えた、歴史的転換の始まりである。その「歴史的」とは、単に日本の「戦後史」に止まらず、「世界人類史」を含む意義であると強調しておきたい。即ち、「我が日本の再興」とは「人類の再興」に直結するのだ。このことを我らは自覚しなければならない。つまり、近現代の欧米による地球支配の終焉の次ぎにくるものが「日本の再興」すなわち「人類の再興」である。

よって、次ぎに、二人のフランス人が日本について語った言葉と、近現代に西洋人に滅ぼされた民族=アメリカインディアンのことを記したい。フランス人はキリスト教徒であり、アメリカインディアンは、何万年か昔に、ユーラシアの何処かで日本人と同じ先祖をもつ人々である。

ポール・クローデル(一八六八~一九五五年)は、詩人で作家であるが、関東大震災の時に駐日大使を務めていて東京にいた。そして、この大災害のなかで実見した日本人の自制の姿を世界に伝え、世界の人々の感動を喚起した。さらに、彼は、次のように書いた。「日本の天皇は、魂のごとく現存している。・・・根源の時と、歴史の有為転変とを貫いて、国民に恒久不滅を印づける存在なのだ。」そして、第二次世界大戦後にパリでフランスの記者から「日本の天皇とは何か?」と質問され、彼は次のように答えた。「神である。あれほどの試練のなかで権威を失わない存在は神としか考えられない」

クロード・レブィ=ストロース(一九〇八~二〇〇九年)は、世界的な社会人類学者であるが、父親は印象派の画家で、日本の版画を沢山所蔵していて、彼は、その一枚を五、六歳の時に、父からもらい、「初めて経験した美的感動にすっかり心を奪われた。」それから、子供時代に父の所蔵する日本の版画を次々と眺めて暮らし、「感情と思考においては、少年時代のすべてと青年時代の一部を、私はフランスでと同じくらい、日本で過ごした、ということができます。」と、著書「月の裏側・日本文化への視角」の日本人翻訳者に語った。そして次のように書いた。

「・・・あなたがたは、一個の文明を持っておられた。すなわち『縄文文明』を。それを他の何に比較しようとしてもできるものではない。ここから私はこう云いたい。

日本的特殊性なるものがあり、それは根源からしてあったのだ。そしてそれが外部からの諸要素を精錬して、つねに独創的な何物かを創りあげてきたのだ、と。

われわれ西洋人にとっては、神話と歴史の間に、ぽっかりと深淵が開いている。日本の最大の魅力の一つは、これとは反対に、そこでは誰もが歴史とも神話とも密接な絆をむすんでいられるという点にあるのだ。」

アーネスト・シートンは、「動物記」で有名であるが、最晩年にカリフォルニアで年齢が三十歳なのか百三十歳なのか見分けがつかない女に「貴方は、前世はインディアンでホワイトマン(白人)にインディアンの福音を伝えるために生まれたのだ」と言われた。そして、意を決してインディアンの教えを収拾し「レッドマンのこころ」(北沢図書出版)という本にまとめた。そのインディアンの精神世界は、日本と同じ神々の世界であり、普遍的で根源的であった。

では、日本人やインディアンと、フランス人の精神世界は、どう違うのか。その違いは、キリスト教化したか否かによって、決定的に生まれた。もともとイエス・キリストという人は、「ユダヤ人の宗教」としてのキリスト教を説いた。しかし、キリストの弟子のパウロは、キリストの死後、布教対象をユダヤ人以外に広げ、多神教の神々の世界であったローマ帝国内で布教を開始した。そして、遂に、紀元三八八年、ローマ皇帝テオドシウスの時、ローマの元老院は、ローマ人の宗教としてキリスト教を選んだ。

すると、この日を境にして首都ローマだけでも二十八も存在した図書館をはじめとするローマ帝国内にあった膨大な図書館の閉鎖が始まった。ローマの図書館の蔵書は、ラテン語とギリシャ語で書かれた多神教世界のものだったからだ。そして、遂に、紀元三九三年、ローマの元老院は「神々の祭典であるオリンピアード」の全廃を決定し、ここにギリシャ・ローマの文明が公式に終焉する。

以後、ローマ帝国内の諸民族・諸部族すなわち現在のヨーロッパの諸民族に対するキリスト教の布教活動が徹底的に行われ、彼らが聖なるものと崇めていた巨木や巨岩をはじめとするあらゆるものが徹底的に破壊されて、彼らヨーロッパ人は、中世の陰惨な魔女狩り裁判の暗黒時代を経て異教徒を人間と思わないキリスト教徒となった。そして、近世を迎えたヨーロッパ諸民族は、その異教徒が住む南北アメリカ大陸、アフリカ、アジアへ進出してそこを支配地としたのだ。そして、彼らのこの膨張は、二十世紀の我が国の戦いによって終焉したことを知らねばならない。

その戦いの先駆けの宣言が、天正十五年(一五八七年)に豊臣秀吉が筑前筥崎で出した「切支丹伴天連追放令」である。それは「日本は神國たるところ、切支丹国より邪法を授候儀、太い以不可然事」とある。すなわち、この時既に、切支丹大名の領地では、キリスト教宣教師によって古くからある神社仏閣が破壊され、領地内の少女五十万人が宣教師に同行してきた奴隷商人によってヨーロッパの奴隷市場に売られていたのだ。これを観て、激怒し、直ちに切支丹伴天連追放を実施した極東日本の豊臣秀吉、あっぱれではないか。

そして、昭和十六年十二月八日に発した「帝国政府声明」は、「只米英の暴政を排除して東亜を明朗本然の姿に復し、相携えて共栄の楽しみを頒たんと翼念するに外ならず」とあり、昭和十八年十一月六日の「大東亜共同宣言」には、「大東亜各国は・・・大東亜を米英の桎梏より解放してその自存自衛を全うし」とある。

この「帝国政府声明」といい「大東亜共同宣言」といい、これらは太古からの我が国の国家目的である「我らは同じ屋根の下の一つの家族である」という宣言、すなわち「八紘為宇」の表明であり、人類史に誇るべき戦争目的の表明である。よって、この戦争において散華した英霊を祀る靖國神社に参拝を続けた総理大臣が誕生することは、まことに素晴らしい!まさに民族の誇りではないか!


西村眞悟時事通信FBより

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