諸民族の精神史・パリ五輪ゲテモノ開会式 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

アメリカのトランプ氏とパリオリンピック開会式に着目して、

諸民族の精神史を確認してみる。

このような気にさせたのは、

パリのオリンピック開会式における

フランスの民族の精神病理学の研究対象になるような

奇怪なゲテモノの演出である。


まず、アメリカの大統領候補のトランプ氏が、

「再び、偉大な、アメリカを造る

Make America Great Again

と演説し、

アメリカの聴衆が拍手と喝采でこたえる。

その光景を見る日本人である私は、

「はて、何時のアメリカが偉大であった、

とトランプ氏は思っているのだろうか」

と、次のように思いを巡らす。


一九四一年八月、前任のアメリカ大統領フーバー氏が

「戦争を欲する狂人」と呼んだ

民主党のF・D・ルーズベルト大統領は、

日本に対する石油輸出を全面的に禁止し、

日本を対米戦争に誘導して第二次世界大戦を勃発させ、

アジアにおける対日戦争と

ヨーロッパ戦線における対ドイツ戦争を戦い、

一九四五年(昭和二十年)三月十日に

我が国の首都東京を空爆して市街地を焼け野が原にして

日本人非戦闘員十万人を焼き殺した後に死亡する。

そして、副大統領から突然大統領に昇格したトルーマンは、

五月七日にドイツの降伏を見て、

八月六日、広島への原子爆弾投下によって

一瞬で都市が壊滅したとの報告を受け、

飛び上がって喜んだ。

このアメリカの原子爆弾投下によって、広島と長崎では、

それぞれ十四万人と七万四千人の非戦闘員が

一瞬に殺されていた。

そして、アメリカは、

第二次世界大戦の史上最強の戦勝国になった。

この時のアメリカが偉大であったのか?

まさか、トランプさんは、

バイデンの師匠であるF・D・ルーズベルトの時代を

偉大なアメリカとして再び実現させようとは思わないであろう。


また、十七世紀初頭、

イギリスでの圧政と宗教的差別から逃れたピューリタン達が、

それぞれ百名ほどの入植団となって、相次いで大西洋を渡って、

北アメリカ大陸のバージニア州のジェームズタウン(一六〇七年)や、

マサシューセッツ州プリマス(一六二〇年)に入植し、

以後、続々と旧世界から入植した人々は、

アメリカの大草原を開拓して、

西に入植地を拡げ続けて「アメリカ合衆国」を造った。

この時、無法者もいたが、大多数の善良なアメリカ人達は、

信心深く「大草原の小さな家」に住み、

家族皆力を合わせて近隣と相助け合い生き抜いた。

この西部開拓時代のアメリカが偉大であったのか?

いずれにせよ、アメリカという国家は、

イギリスの裕福ではない百名ほどの集団が、

相次いで入植を始めてから三百年で、

大西洋から太平洋に至る広大な大地を国土とする

世界最強の国家になった。

この西部開拓時代のアメリカを

偉大だ(Great)と呼ぶトランプ氏には好感がもてる。

そして、

現在、アメリカで九年間、生活した日本人によると、

アメリカ人には二種類いて、

「かたやとてもフレンドリーで気の良い、

しかし世界情勢などあまり知らない人々と、

権謀術数に富み、人を陥れようと虎視眈々としている人々」

がいる(関野通夫著「一神教が戦争を起こす理由」ハート出版)。

また、「動物記」を書いたアーネスト・シートンは、

一九一五年十二月十五日、ワシントンで

有名なバッファロー・ビルと食事をした時、

彼が次のように述べたことが、

今も深く脳裏に刻まれていると書いている(シートン著「レッドマンのこころ」北沢図書出版)。


「私は何度も遠征隊を率いてインディアンと闘ったが,

そのたびにわが身を恥じ、わが政府を恥じ、

わが軍の旗に恥ずかしい思いをしたものです。

正しいのはいつも彼らインディアンであり、

間違っているのはいつもわれわれアメリカ軍だったからです。

彼らが協約を破ったことは一度もありません。

われわれが協約をきちんと履行したことも一度もなかったのです。」


トランプ氏によると

権謀術数に富み、人を陥れようとするアメリカ人や

インディアンを騙し続けてきた約束を守らないアメリカ人が

民主党に集まっている敵だということになる。


次ぎに、令和六年八月現在、

フランスのパリで行われている

オリンピックの開会式に話題を移す。

この開会式は、パリのセーヌ川沿いのシテ島からコンコルド広場を経て

エッフェル塔に至る広大な地域で行われた。

フランス革命時の一七九三年、

フランス国王ルイ16世と王妃のマリー・アントワネット、

さらに王党派の一千百十九名が断頭台で首を切断された場所が

コンコルド広場である。

そして、この開会式は異様なものとなった。

それは、

マリー・アントワネットが処刑されるまで幽閉されていた

シテ島のコンシェルジュリーの窓から、

首の無い胴体に抱えられたマリー・アントワネットの首に

奇怪な叫び声を上げさせたことだ。

この開会式の演出家・興行師の意図は知らんが、

この生首の奇怪な叫びは、

私にとって、

フランス及び欧州、

そして、

欧州からアメリカ大陸に渡った諸民族の

「記憶と情感の断絶」

を示す印象深い精神病理学的現象であった。

フランス人の社会人類学者である

クロード・レブィ=ストロース(一九〇八~二〇〇九年)は、

日本で次のように語っている。


「われわれ西洋人にとっては、神話と歴史の間に、

ぽっかりと深淵が開いている。

日本の最大の魅力の一つは、これとは反対に、

そこでは誰もが歴史とも神話とも

密接な絆を結んでいられるという点にあるのだ。」


欧州諸民族は、かつてローマ帝国の版図内にいた。

西暦三九二年、ローマ帝国がキリスト教を国教にした時から、

ヨーロッパ諸民族は、

そのキリスト教という一神教の布教によって

ギリシャ・ローマ文明の多神教の精神世界を失った。

つまり、

「神話と歴史の間」にぽっかりと深淵が開いた。

その諸民族の一部がアメリカに渡り、

さらに、フランスにおいては、

革命によって、

王政時代との間に断絶を生み出した。

従って、フランスではオリンピック開会式で、

二百三十一年前に殺した王妃の生首に

何かを叫ばせる異様なグルテスクなことができる。

しかし、

このような文明は、

決して人類の明るい未来を拓くことはできない!

これに対して我が国は、

レブィ=ストロースが指摘したように、

現在も

「歴史とも神話とも密接な絆」

を結んでいる。

従って、我が国では、

徳川幕藩体制から近代国家体制を創設するに際し、

明治天皇は

「王政復古の大號令」(慶応三年十二月九日)を発して

「諸事神武創業之始(はじめ)に原(もとづ)く」

とされたのだ。

その初代神武天皇は

天照大御神の天壌無窮の神勅に基づいて天皇となられて

「八紘為宇の詔」

を発せられ、

以後、現在の百二十六代の今上陛下に至るまで

八紘為宇という神武創業之志は継承され、

神話と歴史は連続性をもって現在に至っている。

よって、これからの人類の幸福な未来は、

「世界の八紘為宇」

即ち

「人類は皆一つの家族」

という我が国が神話の世界から失うこのなかった精神に

基づくことにより開かれる。

   

  (本稿は「月刊日本」誌への投稿原稿に加筆したもの)


西村眞悟時事通信FBより

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