ウクライナの情勢だけを見ていてはならない。
ユーラシアの「西と東の連動」を知るべきだ。
今、百二十六年前の露清密約を思い出している。
この密約は
日清戦争の下関講和条約締結直後の三国干渉の翌年、
一八九六年（明治二十九年）に
ロシアと清国の間で締結された
対日攻守同盟であると共に、
清国が日本に割譲した遼東半島を
ロシアが
三国干渉によって日本から清国に返還させた
見返りを獲得した密約である。
その見返りとは､
驚く勿れ「満州のロシアへの提供」である。
もともと、
李鴻章や孫文という漢人は
満州を中国とは思っていなかったのだ。
とはいえ、満州を提供されたロシアは、
この密約に合意した清国の李鴻章に巨額の賄賂を渡した。
この露清密約によって、
ロシア軍は急速に遼東半島と満州に進出し、
このことが九年後の日露戦争を勃発させる。
そして現在、
昔の露清密約と同様に、
最も起こってはならないことが起こっている。
それは、現在の露清密約、
則ち、「ロシアと中共の蜜月」だ。
北京オリンピックの開会式を口実に北京に来た
ロシアのプーチン大統領は中共の習近平主席に、
「中国は一つ」、「台湾は中国の一部」、「台湾独立反対」
と言った。
その見返りに、中共の習近平は、
西のウクライナの事態におけるプーチン支持を約束したはずだ。
よって、プーチンは、
八年前のソチオリンピック終了後にクリミアを併合したように、
北京オリンピック終了後に軍隊を動かす。
キエフを空爆するか、
キエフに戦車を入れるかははっきり言えないが、
ウクライナ東部のドネツクとルガンスクは
ロシア軍で溢れるはずだ。
南樺太、歯舞色丹、国後、択捉そして全千島で明らかなように
一旦入ったロシア軍は撤退しない。
そして、北京の習近平は、西のウクライナに連動して、
ユーラシアの東において
台湾と沖縄を飲み込む為の軍事行動を起こす公算大である。
今我が国の政界は、ウクライナのことを
遠い西方のことのように説明するマスコミの報道を見ているようだが、
プーチン・習近平密約（現在の露清密約）によって、
台湾と尖閣と沖縄本島で
「ウクライナが起こる」と覚悟しておかねばならない。
近年、我が日本列島周辺海域で、毎年、
ロシア海軍と中国海軍が合同軍事演習を繰り返してきたこと！
また、我が国周辺空域で
中国軍機とロシア軍機の我が国領空への接近に対する
航空自衛隊機のスクランブル発進回数が、
冷戦期を遙かに超える頻度に達していること！
を没却してはならない。
今世界で、
アメリカ大統領に､バイデンが就任していることを
最も喜んでいるのは、
ロシアのプーチンと中共の習近平であろう。
我が岸田首相よ、
統合幕僚長及び陸海空各幕僚長を連れて、
靖國神社に参拝し、
英霊の前で覚悟を決め、
台湾を守ることは即日本を守ることである。
我は断固として日本を守り抜くと誓うべし。
ウルトラセブン アンヌ隊員 ひし美ゆり子さん㉚
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