一神教が戦争を起こす理由 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 
八月八日、偶感

昭和二十年八月六日、
午前八時十五分、アメリカ軍は、広島に原子爆弾を投下した。
戦艦オーガスタに乗って大西洋にいた
アメリカ大統領トルーマンは、
「ヒロシマへの原子爆弾投下成功」
の報告を受け、
オーガスタの甲板でウワーと飛び上がり、
「世界で初めてのことが起こった、さあ、みんな家に帰ろう」
と叫んだ。
無数の無辜の殺戮がそれほど嬉しいのか。
悪魔的なアホだ。
昭和天皇は、
広島への原爆投下と凄まじい広島の被害の報告を受けられ
この「残虐なる爆弾」は、
「人類の文明を破却するもの」と見抜かれた。
そして、我が民族の滅亡と人類の文明を破却から守る為に
ポツダム共同宣言の受諾を決意される。
八日
午後十一時(ソ連時間午後五時)、
モスクワでモロトフ外相は日本の佐藤大使に、
対日宣戦布告文を手交する。
九日、
未明、ソ連軍、満州国への侵攻開始
午前十時三十分、日本政府最高戦争指導会議開催(皇居地下壕)
午前十一時二分、アメリカ軍、長崎に原爆投下
午後十一時、鈴木首相、天皇に御前会議開催の旨奏上
十日、
午前二時二十分、
鈴木首相、進み出て、
陛下に次の通り申し出た(「侍従長の回想」藤田尚徳著)。
「議をつくすこと、すでに数時間におよびまするが議決せず、
しかも事態はもはや一刻の遷延も許しませぬ。
まことに異例で畏れ多いことながら、
この際は、
聖断を拝して会議の結論と致したく存じます。」
陛下は、鈴木首相を席につかせてから、
次の通り、口を開かれた。
「・・・今日は忍び難きを忍ばねばならぬときと思う。
明治天皇の三国干渉の際の御心地を偲び奉り、
自分は涙をのんで原案に賛成する。」

以上の通り、
本日八月八日、昭和二十年の八月六日から十日までを回顧した。
この日々は
天皇が我が国の運命を決する決断(御聖断)をされた期間である。この期間は、中学生の教科書で毎年繰り返し教えてしかるべき歴史だ。
そして、八月三十日、
連合国軍最高司令官(SCAP)ダグラス・マッカーサーと
総司令部要員が厚木飛行場に飛来してきた。

そこで、本日、ハタと思ったことがある。
それは、我々日本人は、昭和二十年八月に
日本を占領統治するために進駐してきた連中が、
特に、SCAPと総司令部要員連中が、
どんな連中で、どんな人種なのか、
何を企んでいたのか、何をしたのか、
その実相に関して、
あまり見つめなおしていないのではないか、
ということだ。

この問題提起をした上で、本稿の締めくくりとして、
① アメリカに長期駐在して仕事をした日本人が実感したアメリカ人、
② インディアンに対してアメリカ人がとった態度は如何なるものであったのか、
③ 北米大陸にかつて住んでいたインディアンの
アメリカに対する抗議文、
などを、
まず、
関野通夫さんの著書「一神教が戦争を起こす理由」にある記述
次に、
アーネスト・シートン著「レッドマンのこころ」にある記述。
なお、アーネスト・シートンは「動物記」で有名だが、
一九〇五年二月、ロサンジェルスで、
三十歳か百三十歳か見当が付かない
黄色の羊皮紙のような肌の女から、
「貴方の前世はインディアンで、
白人にインディアンの福音を伝えるために生まれてきたのですぞ、白人は今ぜひともその教えが必要なのです。」
と言われ、
やがてその仕事に取りかかり、
レッドマン(インディアン)の信仰と福音の収集を開始し、
それを「レッドマンのこころ」という本にまとめた。
最後に、
同書の翻訳者である近藤千雄氏がシアトルに滞在していたときに
偶然に骨董品店の店頭に掲げられているのを見付け
同書の「訳者あとがき」で紹介された
「酋長シアトルの抗議文」、
を紹介し、諸兄姉の参考に供したい。
特に
「酋長シアトルの抗議文」は、
日本の幕末期に書かれたものであるが、
二十一世紀の現在、
アメリカの未来を予告していると思われる。
この抗議文は、素朴に直感的に、
キリスト教文明のもつ傲慢さと偽善を指摘している
人類の普遍的で根源的な価値観を示す極めて重要な文書だ。
私は、この文書から、
我々日本人と、
滅ぼされたアメリカインディアンは、
遙か数万年の昔、ユーラシアの何処かで、
共通の先祖をもっていたと直感している。

○「一神教が戦争を起こす理由」より

昔は「WASP(ホワイト、アングロ・サクソン、プロテスタント)でなければ、
アメリカ大統領にはなれない」と言われていましたが、
アイリッシュ系のカトリックである
ジョン・F・ケネディによってこの通則は破れ、
後に黒人のオバマででさえ大統領になる時代になりました。
ではWASPは完全に消え失せたのでしょうか。
今でもアメリカにはエスタブリッシュメントは存在し、
その基本思想は残っていると思います。・・・
私は公私を含めて大勢のアメリカ人と付き合いました。
私のアメリカ人との付き合いでは、
カソリックもプロテスタントもあるいはユダヤ系の人もいましたが、
そのアメリカ人はほとんどのケースで非常に友好的で、
特に人種差別的な態度に出会ったことはありません。
一方、歴史的に見ても、また現在においても、
アメリカ人の政治家、大企業のトップ、ウォールストリートの住民などには、権謀術数に冨み、
人の良い日本人などは簡単に手玉にとられます。
日米を戦争に導いた
フランクリン・ルーズベルトなどが良い例です。

アメリカ人について私が得た結論は、
アメリカ人には
二種類いて、
かたやとてもフレンドリーで気の良い、
しかし世界情勢などはあまり知らない人々と、
権謀術数に冨に、人を陥れようと虎視眈々としている人々です。
アメリカ人と付き合う場合、
特に国益や社益をかけて交渉する場合は、
人の良い日本人であることを脱して、
こちらも抜け目なくやる必要があります。

・西村コメント、
日本に進駐してきたダグラス・マッカーサー(SCAP)と総司令部幕僚は、
ずる賢い腹黒い権謀術数に富むアメリカ人とコミンテルンの混合物だった。
また、権謀術数に冨み、人を陥れようと虎視眈々としている
アメリカ人と中国人は兄弟のように似ている。
従って、
日本人は、現在の米中対立に安心していてはダメだ。

○一九一五年十二月十五日、アーネスト・シートンは
ワシントンにおいて
西部劇で有名なバファロー・ビルと会食した。
彼は、シートンに言った(「レッドマンのこころ」より)。

私は何度も遠征隊を率いてインディアンと闘ったが、
そのたびに、我が身を恥じ、我が政府を恥じ、
我が軍の旗に恥ずかしい思いをしたものです。
正しいのはいつも彼らインディアンであり、
間違っているのは
いつもわれわれアメリカ軍だったからです。
彼らが協約を破ったことは一度もありません。
われわれが協約をきちんと履行したことも
一度もなかったのです。

・西村コメント、十九世紀のアメリカ騎兵隊の一分間における銃弾の発射数は、
騎上から疾走しながら弓を討ってくるインディアンの矢の発射数より遙かに少なく、
インディアンは、ペリリュー島の日本軍兵士のように強かった。
従って、アメリカ軍は
巧みにインディアンの戦士を戦場に誘い出し、
その隙に、
女と子どもと老人だけになったインディアンのキャンプを襲い、
戦士の家族を皆殺しにした。
斯くの如く、
アメリカ軍のヒロシマ・ナガサキへの原子爆弾の投下と
東京大空襲や大阪・神戸大空襲は、
精強な戦場の兵士の
無防備の家族を狙って殺戮するアメリカ軍の伝統だ。

○スクァミッシュ族酋長シアトルによる、
居留地への移動を命じた。ワシントン総督アイザック・スチーブンス宛て抗議文1855年1月

遙か遠きあの空は、数えもつかぬ昔から、
私の民族に憐れみの涙を流して下さってきた。
一見すると永遠に不変であるかに思える空も、いつかは変わるときが来るものだ。
今日は天気でも、明日は雨雲におおわれるかも知れぬ。
が、私の言葉は夜空の星の如く変わることはない。
冬のあとには必ず春が訪れるように、
総統閣下、どうか私の述べるところを言葉通りに受け止めていただきたい。
 この土地は、かつては我が民族が自由に使用した時代があった。
が、その時代も遠い過去のものとなった。
民族の偉大さも、悲しい思い出となってしまった。・・・
 この度のあなたの命令は、言う通りにすれば我々を保護してやる、
・・・かくしてレッドマンも同じ総督のもとでホワイトマンと兄弟になるとおっしゃる。
 果たしてそうであろうか。
それは有り得べからざることではなかろうか。
何となれば、そもそもあなた方の神ゴッドと、
われわれの神グレイト・スピリット(大霊)とは全く相容れないものだ。
ゴッドは、自分の民は愛しても異民族は嫌う。
白い肌の我が子をやさしくかばい、あたかも父親が我が子を可愛がるように手引きするが、
赤い肌の者のことは一向に構わない。
我々の崇める大霊はそんなえこひいきはなさらない!
 このようなことで、どうしてホワイトマンとレッドマンが兄弟となり得ましょうぞ。
もしもゴッドが宇宙の神だというのであれば、
それはよほど好き嫌いをなさる神に相違ない。
ホワイトマンに都合のよいことばかりを教えて、
われわれレッドマンのことは何も述べていらっしゃらない。
が、かつてこの土地で無数のレッドマンが生きていたのだ。
 あなた方の宗教は活字によって書き記されている。
レッドマンはそれが読めない、したがって理解できない。
それとは違い、我々の宗教は先祖からの伝統なのだ。
厳粛なる儀式のもとに、夜の静寂の中で、
大霊より授かったものだ。
それが偉大なる先祖のビジョンとなって、我々の胸に刻み込まれている。
 あなた方の先祖は、墓の入り口を通り抜けると、
それっきりあなた方のことを忘れる。
あなた方も彼らのことを忘れる。
が、我々の先祖霊は地上のことを決して忘れない。
うるわしき谷、のどかなせせらぎ、壮大なる山々、木々にかこまれた湖、
彼らはしばしばその美しさが忘れられず舞い戻ってきては、
我々のもとを訪ね、導きを与え、慰めてくれる。 
・・・かつてレッドマンがホワイトマンの侵入に敗走したことはなかった。
が、我々の命運も尽きかけている・・・
何ゆえにその運命を悲しむことがあろうか。
一つの部族が滅びれば、また新しい一部族が生まれる。
一つの国が滅びれば、また新しく国が生まれる。
海の波と同じだ。それが大自然の摂理なのだ。・・・
あなた方ホワイトマンの命運も、
いつかは尽きるのだ。同じ運命(さだめ)から逃れられない。
その意味においてお互いは同胞なのだ!
 この地球上のどこにも孤独な場所、誰もいない場所は一つもない。
いずこも先祖の霊でにぎわっているのだ。
ホワイトマンも決して孤独ではない。
人間として正しく、そして優しい心さえわすれなければ、
先祖の霊たちが力を貸してくれる。
 私は「死」という文字は一度も用いていない。
「死」は存在しないからだ。ただ生活の場が変わるだけなのだ!

・西村コメント、この抗議文を私は講演でも論文においても、
幾たびも紹介してきた。
そして、トランプ氏とバイデン氏の
昨年末の大統領選挙を経て読み直せば、
シアトル酋長は、十九世紀の半ばに、
二十一世紀前半のアメリカの衰退を予告しているように思える。
シアトル酋長も日本人も、
神々の国に生きており、楠木正成の「七生報国」を理解できる。
この抗議文は、
西洋の一神教世界の独善と偽善を正し、
人類の精神史の観点から、
一神教に滅ぼされた多神教の神々の世界の甦り、
即ち、
一神教に征服されずに近代国家となった日本の甦りを、
遙か十九世紀半ばに予言しているかのようだ。
振り返れば、
一神教に征服されることなく唯一の近代国家となった
明治以来の日本の孤独な苦闘は、
普遍的で根源的な神々の世界の甦りの為であったのか!
このことを明確にする為に、
「天照大御神の天壌無窮の神勅による天皇を戴く日本」
をより深く自覚し、
権謀術数に富み、狡知に長けたアメリカ人が書いた
「日本国憲法」と題する文書から、
明確に脱却しなければならない。

以上、
天皇陛下の勅によって開会した東京オリンピックの
終了式を見届けて送信する。


世界の女性兵士👩🏼‍🏭👩🏼‍🏭👩🏼‍🏭
リトアニア🇱🇹👮🏻👮🏻👮🏻