日本人同胞に告げる 弐 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

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昨年の末に、
中国武漢に発源したコロナウイルス・COVID-19(以下、武漢ウイルスと呼ぶ)が、
世界に蔓延して感染した諸国の人々(人類)を苦しめ重傷者を死に至らせている。
これは、戦争である。
つまり、「戦争であるようで戦争でない、戦争でないようで戦争である」、
即ち「Other Than War(OTW)」だ。
よって、本稿で、敵識別の明確性を期して武漢ウイルスと呼ぶのだ。
何故なら、WHO(国連保険機構)命名のコロナウイルス・COVID-19などのように発源地、素性を隠したかのような名前にしているから、
中国共産党(以下、中共という)が、
「このウイルスはアメリカが撒いた」という大嘘を、臆面もなく言えたからだ。

まず、世界の主要国が、細菌戦の研究をしていることは常識であるところ、
中共自身が、この武漢ウイルスが、武漢における細菌戦研究施設のなかの実験過程で出現したウイルスであることを暗に認めている。
当初、中共は、「このウイルスは人には感染しない」と言っていたし、
最初にこの新型ウイルスの蔓延に気付いて警告を発した武漢の眼科医を、
中共は拘束して言論を封じていた。
これを、「語るに落ちる」という。
つまり、武漢ウイルスは、実験動物のなかにあるウイルスであることを中共は、当初から知っていたということだ。
そして、中共が、当初、このウイルスの発生源として放映していた少々汚らしい武漢の市場は、細菌戦研究施設が、使用済みの実験動物を業者に売り渡し、その業者がどう言う動物か分からん実験動物の肉をこともあろうに食用として卸していた市場だと言われている。
その肉を低収入の人々が買って食べ、ウイルスが人間に入ったということだ。
次に、武漢ウイルスが世界中の人々に感染してから、
中共は、「このウイルスはアメリカが武漢に持ち込んだ」と言った。
これも、語るに落ちたことだ。
中共は、というより中国人は、己がする悪事や残虐行為を
相手がしたと平然と言って相手を悪者にするパターンを繰り返す。
良民をなぶり殺して腹を裂き、その内臓を取り出して喰うなどの行為は、
歴史上、中国人がしてきたことであって、日本人がするはずがない。
しかし、中国人は、それを二十世紀の日本兵がしたと日本に汚名を着せてきたではないか。
中国歴代王朝の興亡の歴史は、
易姓革命によって、旧王朝を武力で倒して新王朝が誕生するという繰り返しである。
この易姓革命の際、時に、南京をはじめとする各主要都市で、住民の徹底的殺戮が行われた。
こういう動乱において、
都市で中国人が中国人を大量殺戮してきたという歴史を踏まえて、中共は、
昭和十二年十二月、日本軍が南京で三十万人の中国人を虐殺したという嘘を
執拗に繰り返している。
これ、加害者が被害者に転換する中共と中国人特有のトリックだ。
既に記したように、このトリックを使い難くするために、
武漢ウイルスもしくはシナウイルスと言うのが適切だ。
さらに私は、中共の、
「このウイルスはアメリカが武漢に持ち込んだ」という発言を聞いて、
反射的に、この中国人の自分がしたことを相手がしたことにする性癖を想起し、
中共はアメリカのニューヨークにウイルスを撒いたのか、
アメリカの空母セオドア・ルーズベルトの乗組員に接触して
空母船内にウイルスを入れたのかと思った次第だ。

明らかに中共は、武漢ウイルス感染拡大によって、
アメリカの経済力と軍事力が落ちることを狙っているからだ。
中共は、アメリカの空母を無力化する為には、
ミサイルや原子力潜水艦よりもウイルスが有効だと学んだ。
つまり、現在の事態は、
中共による「ウイルス戦の実証研究」という見方も出来る。
さらに、中共は、「放火犯が消防士になる」ことを始めた。
つまり、中共は、武漢ウイルスの鎮圧に成功したことをアピールし、
イタリアやスペインという感染者が増大している諸国に医療援助を始め、
現在百二十七カ国にマスク、防御服や検査キットを配布していると報道されている。
つまり、中共は、
医療先進国であり世界をウイルス禍から救う救世主であるという役割を演じ始めた。
しかし、この医療援助は、イタリアやスペインをはじめとする国際社会に勢力を伸ばすための方便、演技である。アメリカがニューヨークなどにおいてウイルス禍で苦闘している虚を突いて、中共は世界に影響力を伸ばし優位な地位を築こうとしている。
そもそも中共が長年にわたって国連の世界保健機構(WHO)に食い込み
手懐けたエチオピア出身のテドロスという男をWHOの事務局長にしているのは、
この度のような、細菌戦実習における自己の立場を有利にするための、
したたかな事前工作であろう。
しかし、中共は本当に武漢ウイルスの鎮圧に成功したのか疑問だ。
毛沢東を信奉する習近平中共主席は、
毛沢東が大躍進政策の成功を自画自賛するなかで、
五千万人の農民が餓死したことを隠し通したことを知っている。
また中共は、文化大革命で二千万人が殺戮されたことも、
天安門事件で何万人が殺戮されたことも封印してきた独裁権力である。
中共のウイルス鎮圧成功を信じるのは無理だ。

さらに、この中共は、
世界各国が武漢ウイルスの対策に忙殺されているこの時にも、
ロシアのプーチン大統領と連携して、北と南から我が国に軍事的攻勢をかけている。
中共は、尖閣を奪い、それを橋頭堡としてミサイル基地と港湾施設を造り、
西の台湾と東の沖縄本島を占領して
我が国のシーレーンを扼して我が国を掌中に入れるという軍事的野望を
一貫して実現しようとしていることを決して忘れてはならない。
しかし、結末を指摘しておく。
中共は、支那の昔に滅び去った王朝の先人が
「国、大と雖も、戦を好めば必ず滅びる」
と言った通りになる。
即ち、中共の習近平独裁体制の内実は脆く、必ず崩壊する。
そして、中華人民共和国は、必ず滅びる。


平成二十九年六月に、百三歳で亡くなった
元関東軍奉天特務機関情報将校門脇朝秀氏は、
支那、朝鮮そして台湾を知り尽くした隠者の如き真の勇者であった。
終戦直後、大連にいた門脇氏は、
奉天に二十五万人の邦人がソ連軍によって移動の自由を奪われ、
このままでは野垂れ死にするほかないことを知った。
その時、門脇氏は、身の危険を顧みず、
単身、大連から奉天に引き返してアメリカ軍事務所を訪れ、
アメリカ軍トップに、無辜の邦人の帰国の便宜を計ることを要請し、
二十五万人の日本国民の日本帰国を実現した。
しかし、この義挙実現のため、如何なる手を使ったのか、
特務機関将校らしく一切語らず、またこの功績を人に話すこともなかった。
この門脇翁の百歳前後の晩年に、
毎年一度か二度の割で、共に台湾を訪れて高砂族の旧知の酋長を訪ね回ったとき、
翁の人脈の深さに驚嘆するとともに、
戦後奪われた日本の歴史を回復した思いになった。
何故なら、門脇氏が訪れた高砂族の人々は、
皆、戦後の日本人ではなく、戦前のままの真の日本人だったからだ。
特に高砂義勇軍に参加した老兵士達は、
翁を上官として接し、考え方も態度も日本軍兵士のままだった。
インドネシア東端のモロタイ島に出征した九十歳代半ばの老兵士は、
昭和四十三年末に、モロタイ島から帰還した高砂族の兵士中村輝夫(台湾名ス二ヨン)の
上官で同じ村の出身だった。
彼と、同じテーブルで食事をしたとき、
帰還してきた中村輝夫に会ったかと尋ねると、
「会わない」とキッパリ答え、
次に「脱走兵とは会わない」と言った。
そして、中村を歩哨に立てていた地点に交替の歩哨を連れて行くと、
中村が向こうの峰の方に逃げていくのが見えたと説明した。
凄味のある話し方だった。
高砂族は夜目が効くと聞いていた。その彼の様子を見ていて、
小柄で九十歳を越えているが、夜、ジャングルでこの人に出くわせば、
確実に殺されるだろうという恐怖を感じた。
宴が進んだとき、彼は「海ゆかば」を歌った。

門脇翁が帰天される数日前、我らに次のように言われた。
「私は予測するだけで見られないが、
君たちは中国共産党独裁政権が崩壊するのを必ず見ることができる」と。
隠れた類いなき方の最後の言葉なので、ここでご紹介しておく。
そう、我らは、生きて、
人類史上、希に見るおぞましい中国共産党独裁政権の崩壊を見なければならない。
そもそも史上、「中国」という国はなく、
旧王朝が異民族の新王朝に打倒されて次々と王朝が交代していくのが支那の歴史だ。
その交代の仕方は、武力で異民族を根絶やしにする殺戮を伴う。
中国共産党も殺戮によって独裁政権を樹立し、そして維持し、混乱と殺戮の中で崩壊する。その易姓革命、つまり王朝滅亡の切っ掛けは、昔から言われてきたように、
水害、旱魃、大疫そして蝗害だ。
今、大疫(武漢ウイルス)に加え蝗が中共に迫っているという。

以上が、我が国の海を隔てた西の大陸にある中共の現在のおぞましい状況である。
問題は、この中共の断末魔の混乱と朝鮮半島に距離をおいて巻き込まれないこと、
これが死活的に重要である。
その為に、まず、現在進行中の人類の歴史においても「画期的」な、
「武漢ウイルスの世界への蔓延」という大事件が、
今後の世界史をどう変えてゆくのかを見通した上で、
我々は、我が日本の主体性を確立するために奮起しなければならない。
この主体性の確立が出来なければ、
我が国の歴史は、茲に終わるからだ。
言い換えれば、我々が、
我が国の戦後体制を構築している「日本国憲法体制」から脱却し、
太古からの我が国本来の姿を取り戻さなければ、我が国は滅びる。
何故、「太古から」なのか。
それは、我が国は、太古から一貫して天皇を戴く日本であるからだ。
我々が、生まれ育った「戦後」が日本ではないのだ。
従って、我らがこれから為すべきことは、
「無国籍な戦後の成功者」をまねることではなく、
江戸時代末期に生まれた先人達が、幕末維新から日清日露戦役を乗り切るに匹敵する
「救国の実践」である。これ、我らに出来ないはずはない。

そこで、まず、ソビエトと中国共産党が出現した二十世紀を概観し、
武漢ウイルスの世界への蔓延により、世界史はどう変わるのかを探り、
そのうえで、我が日本とは何かを確認したい。
十九世紀に一神教世界で生まれた共産主義と、それを地球に拡大するためのインターナショナリズムは、二十世紀前半の第一次世界大戦途中の一九一七年にソビエトを誕生させ、
次の第二次世界大戦を切っ掛けにして、
ソビエトの西の東ヨーロッパに共産主義衛星国家群が誕生し、
東方に一九四九年、中華人民共和国が誕生した。
従って、第二次世界大戦の勝者は、
ソビエトのスターリンとコミンテルン(国際共産主義運動組織)である。
そして、もう一国、即ち我が日本だ。
何故なら、我が日本が、戦闘で敗れたりとはいえ、大東亜戦争開戦にあたり、
アジアの諸民族と世界に対し「帝国政府声明」によって掲げた
「アジアを欧米の植民地支配から解放する」という戦争目的は、達成されたからだ。
その第二次世界大戦後、世界はアメリカを中心とする西側陣営とソビエトを中心とする共産主義東側陣営との「冷戦」に入るが、
誕生から七十二年後の一九八九年、ソビエトは崩壊し、
東欧の共産主義衛星国家群も崩壊した。
そして、冷戦は終結しインターナショナリズムは終焉する。
そして今度は、イデオロギーに基づくインターナショナリズムに変わって
イデオロギーのない利益を求めて国境を越えるグローバリゼーションの世界に入る。
そして、このグローバリゼーションの世界で急成長をしたのが中共だ。
中共ほど、グローバリゼーションの恩恵を受けたものはない。
とはいえ、ここで注意しなければならないのは、
インターナショナリズム、共産主義運動は終わっても、
共産党及びコミンテルンでエリートコースに乗った者は活躍中で、
こういう指導者を最も注意しなければならないということだ。
昭和二十年から十一年間ソ連に抑留されロシア人とその共産党を知り尽くした
内村剛介北海道大学教授は、
「無理難題に処してたじろがず、手段を選ばない者が共産主義的エリートコースに乗る。
彼等は何ものの前でもたじろがないから、当然、親友を裏切ることなど屁とも思わない。」と記している(同氏著「ロシア無頼」)。
この内村氏が言う共産党エリートコース出身者が、
現在のロシアのプーチンと中共の習近平である。
そして、我が国の総理は、こともあろうに、
この「人を裏切ることなど屁とも思わない」共産党エリート二人を信頼し、
プーチンをウラジーミルと呼び、
この春に習近平を我が国に国賓で招待しようとしていた。
また、我が国に於いても、
戦後体制真っ只中の時に、コミンテルンで育った者をちやほやした痛恨の時代があった。
我が国においては、
安保闘争の昭和の三十五年から四十年代がコミンテルンの全盛の時代だった。
その時代に大学にいてコミンテルンで育ったのが、菅直人で、
ぼんぼんながら影響を受けたのが鳩山由紀夫だ。
そして、日本人は、この二人を総理大臣にしてしまった。

さて、中共という「国」の構造は、
近世、十九世紀以前からの植民地支配で冨を蓄えた欧州諸国の国家構造とよく似ている。
その時、欧州諸国は南の暗黒大陸と言われた広大なアフリカ大陸を総て植民地として支配して、植民地から収奪した冨で繁栄していたのだ。
そして、現在の中共は、
この十九世紀の繁栄する欧州と南の植民地の暗黒大陸アフリカが一つになったような国なのだ。即ち、正確な計数は不能ながら、中共には十四億の人民がおり、彼等を約七千万人の共産党員が支配し、その共産党員を七名の政治局常務委員と主席が支配している。
この十四億の人民が欧州の植民地の「暗黒大陸」で
共産党員と政治局常務委員が「欧州諸国」である。
グローバリゼーションの風潮のなかにおいて中共は、
暗黒大陸の安い労働力を動員して安価な製品を世界に供給することによってGDP(国内総生産)世界第二位の国にのし上がった。
つまり、中共に膨大な利益を与えたグローバリゼーションとは、
中共が世界に「失業を輸出」できることであった。
これがトランプ政権になって始まった米中貿易戦争の原因である。
つまり、トランプ政権は、アメリカに失業が増え続け、
同時に貿易赤字で中共に冨が吸い取られることを拒否し始めたのだ。
その上、十九世紀がそうであったように、
暗黒大陸は何時までも暗黒ではない。そうなれば、中共は世界に失業を輸出できなくなる。アフリカには、独立国家群が誕生したが、中共の国内の「暗黒大陸」は、どうなる。
アフリカのように、独立国家群が誕生するならば大内乱で中共滅亡だ。
政治局常務委員と共産党員が、冨を暗黒大陸に分配できればいいが、
しないのが「シナの王朝」なのだ。
現在、中共の国内の人民の貧富の格差は危機的状態にある。
よって、中共は、ほっといても、何れ分解する。


参に続く。