伏流水 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 

現在、香港で連日行われている
刑事容疑者を中国共産党に引き渡すことを定めた
「逃亡犯条例」に反対するデモは、
六月九日には百三万人が参加し、
六月十六日には二百万人が参加して道路を埋め尽くしている。
これは、
人口七百五十万の香港で二百万人がデモに参加しているのだから、
空前の中国共産党を拒否する大規模デモといえる。
あたかも、
三十年前の一九八九年六月
北京の天安門広場に自由を求めて集まった数十万の学生・市民を
中国共産党が人民解放軍の武力で殲滅した天安門事件の
伏流水が香港で吹き出したように思える。

この中国共産党は、現在、
香港の次に
台湾を「一国二制度」によって飲み込もうとしており、
その為に、
台湾内部の工作活動を強めるとともに、
本年一月、習近平主席は、
台湾併合の為に武力行使を躊躇しないと明言している。
従って、
台湾国内では、総統選挙をひかえて危機感がつのり、
当然、独立派が反中国共産党運動を盛り上げる方向に動く。
つまり、
天安門事件の伏流水が、
今度は、香港の次に
台湾で吹き出す公算大である。

以上が現在の東アジアの最大の不安定要因であるが、
これが不安定になればなるほど、
明確に予想されることは、
中国大陸の東方の海辺と海上、
香港と台湾で盛り上がる民衆の反中国共産党運動に対して、
中国共産党が、
「反日」を香港と台湾と中共の共通の大義として
香港と台湾での反中共運動に対抗しようとすることだ。

中共が、
その反日をアピールするポイントが、
尖閣なのだ。
かつて中共は、
尖閣が中国領であると主張する「船団」を
香港から尖閣に出航させている。
私が、尖閣に上陸視察した平成九年五月に、
早速、
私の大きな顔写真を街頭に掲げて燃やして反日を煽っていた街は香港だった。
中共の反日運動を盛り上げる拠点は香港なのだ。

従って、現在、
尖閣周辺の接続海域には二ヶ月以上中共の公船が遊弋し
時に我が領海に侵入しているが、
これが、
これから領海に群れをつくって居座り、
さらに島に人民解放軍の便衣兵を上陸させ、
中共の赤旗、
台湾、中華民国の青天白日旗、
香港の旗を掲げて居座ったらどうする。

かつて菅内閣は、
我が領海に侵入して我が巡視船に体当たりしてきた
中共船船長を逮捕したにもかかわらず、
不可解な理由で釈放し、
その逮捕という措置が正当であるという断固とした声明を発することなく、
中共に反日プロパガンダ機会を与え続け、
不可解にも
一色正春氏が公表するまで、
中共のプロパガンダがウソだということを示す現場の映像を秘匿し続けた。
まことに、民主党政権は悪夢であった。

 

令和元年に成し遂げたいことは?


みんなの回答を見る右矢印
キャンペーン詳細右矢印

 

よって、安倍内閣は、
断じて、
この悪夢を繰り返してはならない!
中共が反日プロパガンダ開始の切掛けを求めて
確実に攻勢に転じてくる尖閣防衛に関して、
早急に、
撃沈も辞さない断固とした体制をもって迎撃し鎮圧すべきである。
我が領海を中国の海として侵犯する中共の公船・軍艦を
断じて無傷で帰してはならない!
二隻か三隻は、必ず沈める!
と覚悟をするべきである。
無傷で帰せば、必ず、また来るからだ。

自衛艦の艦長諸氏に言いたい!
日清戦争の劈頭において
清国兵と武器弾薬を満載したイギリス船を断固撃沈した
巡洋艦浪速艦長東郷平八郎海軍大佐の
国際法に基づいた勇断
を,
振り返り、見習ってくれと。

 

令和元年六月十八日(火)

西村眞悟FBより。