先に記したように、ロシアのプーチン大統領が、
旧臘十二月十五日と十六日の日本滞在中に、
我が国が配備を検討するアメリカのロッキード・マーチン社製
高々度防衛ミサイルTHAADに対する懸念を表明た。
すると、我が國の外務省か防衛省かは知らないが、
プーチンさんの御懸念ごもっともと、
我が国防衛大臣が、今月、グァム島のアメリカ軍基地を訪れ、
THAADを視察する予定を取り消した。
このこと、十二月二十六日に報道されたところである。
また、昨日一月六日の報道では、
韓国の朴槿恵大統領が弾劾訴追で職務停止になる以前の七月にTHAAD配備を決定してから、韓流スターをシナのドラマから閉め出す「禁韓令」を出したり
観光客の韓国渡航を制限して、THAAD配備決定に不満を表明していた中共は、
朴氏の次ぎの大統領を握り政権奪取の可能性が高まった
韓国野党議員を盛んにシナに招待して歓待し始めたという。
明らかに、中共は、昔ながらのシナと朝鮮の華夷秩序意識を利用して
朴大統領が決定した韓国のTHAAD配備を阻止しようとしているのだ。
では、そのロシアと中共は、何をしてきたのか。
くどくど述べる必要もあるまい。
この二国は、核弾頭ミサイルを保有し、
我が国を射程に入れて実戦配備をしている。
かつてロシアのエリティン大統領は、
我が国の伊豆半島の川奈を訪れたとき、
「私は、核ミサイルの照準を日本から外して訪れた」
と正直に言った。
その時、我が国の外務省にも政治家にも、
「何!ロシアは今まで、我が国を核ミサイルで狙っていたのか」
と凄んでみせる者は皆無であった。
つまり、エリティンが何を言っているのか分からず、ボーとしていた。
従って、我が国がボーとしているのをいいことに、
以後、プーチンも江沢民も胡錦涛も、
エリティンのようなことを言わずに日本を訪れている。
つまり、彼らは、核ミサイルの照準を日本に向けたまま、
何食わぬ顔をして、ボーとしている日本から役得をせしめに来日してきた。
そして日本訪問と同時に、
ロシアは北の国後・択捉に、中共は南シナ海に、
ミサイル基地を着々と建設している。
そこで、
元空幕長で飛んでる奴を落とすのが専門だった田母神俊雄さんのように
ミサイル防衛の専門家でもない小生にも言えることがある。
それは、
あのプーチンと習近平、ロシアと中共が、嫌がっていることは、
断じてやるべし!
ということだ。
つまり、パトリオットPAC3に加えて、
高々度防衛ミサイルTHAAD
(Theater High Altitude Defense Missile)は、我が国が速やかに実戦配備すべきである。
あの十数日後に迫ってきたトランプの大統領就任式に際して、
日米共同して「高々度防衛ミサイルTHAAD」の早急な配備に取り組むことを表明すべきである。
それを、何か!
プーチンが懸念を表明したので、
防衛大臣がTHAADの視察を取り止めるとは何事か!
アホか、反対ではないか、
プーチンや習近平が懸念を表明するから、まさに、しなければならないのだ!
話を韓国の情勢に戻す。
韓国は、北朝鮮という三十八度線以北の壁によって、
大陸との通行を阻止されていた。
従って、海によって大陸と隔てられている我が国と同じ、
海洋国家としての戦略を持ち得た。
しかし、朴大統領弾劾の後に誕生する政権は、
三十八度線以北と親密で、中共とも親密な勢力になることは間違いない。
つまり、韓国は、海洋国家から、大陸と直につながる「半島」の南半分に戻る。
従って、朝鮮半島全体が、事大主義の百二十年前の日清戦争前の地域となり、
韓国のTHAADを信頼することはできなくなる。
その上、この地域には、独裁者に握られた核とミサイルが存在する。
つまり、我が国は、360°、
核ミサイルに囲まれて西太平洋に存在することになる。
我が国の周りを時計の針で示せば、我が国は、
まず、午前六時から午後二時まで、大陸と島にある核ミサイルに囲まれ、
次ぎに、午後二時から午前6時まで、
西太平洋の海に潜るSLBM(潜水艦発射ミサイル)に狙われる。
ここにおいて、我が国にとって、死活的に重要なことは何か。
それは、1977年9月、西ドイツのヘルムート・シュミット首相が、
ソビエトのNATO(西ドイツ)を狙って配備された中距離核弾頭ミサイルSS20
に対抗して、
モスクワを狙って中距離核弾頭ミサイルパーシングⅡを配備する時に
ロンドンで表明した次の決断である。
「政治的軍事的バランスの回復は、死活的に重要である」
この決断に基づくSS20に対抗するパーシングⅡ導入後の
ソビエトに対する西側の強烈な軍縮要求によって、
ソビエトはSS20をヨーロッパ方面から撤去したのである。
今我が国に必要なことは、政治的軍事的バランスの回復である。
西ドイツに出来て我が国に出来ないことがあろうか!
平成29年1月7日(土)
西村眞悟の時事通信より。
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日本国民はいつになったら眼が覚めるのか。
韓国釜山の日本総領事館前への慰安婦像設置で日本政府が駐韓日本大使への一時帰国等の制裁措置を発表した。
日本国民の批判の矛先を韓国に向けようと必死である。
しかし日本国民は考えなければならない。
一昨年末の「従軍慰安婦日韓合意」直後から私は強く批判し警告した通りの展開になってきた。
http://blog.goo.ne.jp/yaonomiyake/e/4720d5150add62fd4732d18373dd2e8b
そもそも従軍慰安婦の強制連行などなかったという歴史的事実を歪め、あの狂人国家の韓国のありもしない主張に屈服し、
真実をドブに捨てて国家の為に亡くなった英霊の名誉と誇りと真実を貶め、外交的問題点を無くそうとした安倍総理にすべての責任がある。
批判されるべきは日本国のかけがえのない名誉と誇りを汚した安倍首相に全責任があるのだ。
もし反論があるのなら訊いてみたいものだ。
韓国が国家としての約束を守らないのは今に始まったことではない。
北朝鮮との日朝平壌宣言にしろ、今回の韓国の合意違反にしろ、また中国の果てしようのない乱暴狼藉にしろ
そして旧ソ連・ロシアの日ソ不可侵条約破棄とその後の満州侵略、そして北方領土の簒奪など、
日本の周囲の国々は歴史的事実や国家間の条約破棄など何とも思っていない国々である。
彼らに通用するのは軍事力を中心とした力の行使以外あり得ない。
このような連中と懲りもせずに合意を繰り返す日本政府や、安倍首相のお花畑的な対話姿勢と国家間合意に
一刻も早く終止符を打たねばならない。
ここまで愚かな結果が出てしまってもまだ安倍首相を擁護する多くの盲目的安倍信者はおそらくこういう風に言うであろう。
「悪いのはロシアや中国や韓国や北朝鮮であって、安倍首相は何も悪くない。」そして「じゃあ安倍首相以外に誰がいるのか。」
というようなとっくに破綻し通用もしない論理をこれからも展開し、日本を亡国に導くのか?
何度も言うが日本国内に国家が必要とする真の人材は山程いるし、全員自分の出番を待ち構えているのだ。
国民の多くが政府と一体になった御用ジャーナリズムに騙されているのだ。
一昨年の日韓合意に対してこれを手放しで絶賛した日本を代表するといわれるジャーナリストの櫻井よしこさんは、
今回の事態を受けてどのように過去の自分の発言を言い訳し、また安倍首相をどのような言葉で擁護するのか、見たいものである。http://blog.goo.ne.jp/yaonomiyake/e/cc2bc1b6dbaf01cf0e35d1c05551ec23
安倍首相を擁護しなければならない別の理由でもあるのか、尋ねたい衝動に駆られる。
その内容はどうあれ、それらの擁護言論は結果的に日本を崩壊させる道に繋がる。
国民の方々も、もういいかげん日本の政治の真実と欺瞞に満ちたアメリカ隷属下の戦後日本の実態を理解して頂きたい。
アベノミクスに始まり戦後70年談話・日韓合意・ロシアとの領土交渉等、
外交・国防・経済その他の第二次安倍政権はやることなすこと失敗の連続だ。
これらが明白となった以上、安倍総理は日本の為に一刻も早く退陣すべきだ。
「ではその後誰が日本のリーダーになるのだ?やっぱり安倍さんしかいないじゃないか。」
という国民の声に対してお応えしたい。
真の人材は多くいる。全員自分の出番を待っていると。
前衆議院議員 三宅 博