長州の安倍首相の自宅に、ロシアのプーチン大統領が来るので、
北方領土返還に関する「霧のような期待」が立ちこめ、
その「霧」の見返りとしてのロシアに対する我が国の経済協力を土産に
プーチンがロシアに戻る可能性がある。
プーチンの安倍氏の自宅訪問は高くつく。
対日外交は気楽なものよ、と、こっそりプーチンが言っている。
また、日本国内にも、
歯舞、色丹、国後、択捉の北方領土を、故意に、
「北方四島」
という言葉で表現し、
その四島の内の二島が返還されれば、領土問題が日露両国が共に
五分五分・フィフティーフィフティーで譲り合い、円満解決だとする勢力もある。
しかし、その返還される「二島」とは歯舞・色丹のことで北方領土の七%に過ぎない。
従って、我が国は、七%の領土を回復するために、
九十三%の広大な我が領土を手放し、
しかもこれを、フィフティーフィフティーだと、
国際社会の面前で喜んでみせることになる。
そもそも「四島」と言うのは間違いである。歯舞はゴマのような群島なのだ。
国後と択捉が、如何に広大な島か。沖縄本島と比べれば実感できる。
国後は沖縄本島の一・三倍であり択捉は三倍である。
我が国内に、この北方「四島」という言葉が流布されている以上、
たとえ、プーチンが返還すると言っても、
それは、七%の歯舞と色丹であり、九十三%の国後と択捉ではない。
しかし、日本側は、これを、ロシアと五分五分の解決だとして対露平和条約に進むことになる。
この流れ、この我が国特有の霧、を感じる時、一つの既視感が湧き上がる。
我が国外交は、かつて同じような流れに乗って
解決でないものを解決と強弁して条約交渉に進もうとした。
それは、拉致被害者救出に関する、
平成十四年九月十七日の「小泉総理訪朝と平壌宣言」に至る流れである。
この時、日本側は、解決でないものを解決と強弁して日朝国交樹立に進もうとした。
その為に、拉致被害者救出の熱い国民の願望を背に受けた小泉総理一行は、
北朝鮮のウソを信じ、そのウソを我が国内に信じ込まそうとした。
そのウソとは、拉致被害者は総勢十三名で、
その内、五名は生きており八名は既に死亡したというウソである。
そして、このウソを信じた小泉一行は、
ウソを前提に「拉致問題は解決した」との判断をする。
従って、小泉総理は、北朝鮮の金正日と平壌宣言をして帰ってきたのだ。
平壌宣言とは、
翌月の十月から日朝国交樹立交渉を開始する、そして、
日本は北朝鮮への請求権を放棄して巨額の資金を北朝鮮に贈与する、
という宣言である。
この宣言通り事態が進めば、架空の日朝友好と引き替えに、
多くの拉致された被害者は、祖国日本から見捨てられた。
先ほど、「小泉総理一行は北朝鮮のウソを信じ」
と書いたが、正確に言わねばならない。
「一行は、ウソを信じようと熱望しウソを拉致被害者家族に信じ込まそうとした」のである。
その証拠に、彼ら一行は、後にウソが発覚する手がかりとなった
北朝鮮が提供した八名の死亡年月日リストを秘匿し、
拉致被害者家族に、北朝鮮がリストに記載した死亡年月日や死亡原因を告げなかった。
その一行の中に、
安倍晋三官房副長官もいたということだ。
そして、今、
総理となった安倍晋三氏が、
ロシアのプーチン大統領と信頼し合った間柄を演出し、
我が国の領土の七%の獲得と九十三%の放棄を、
プーチン大統領との信頼関係による五分五分の譲り合いと強弁して、
対露経済協力を開始し、日露平和条約締結交渉に進まないことを強く求める。
平成十四年九月の、小泉総理と外務省は、
日朝国交樹立の功名を追いかけるが故に、相手のウソの罠に嵌った。
現在の、安倍総理と外務省も、
日露平和条約締結の功名を追いかけて、
プーチンの罠に嵌ってはならない。
また、我が国が、北方領土の九十三%放棄で満足する様は、
世界各国の対日外交に重大な影響を与える。
特に、只今現在も、
我が国領空に向かって軍用機を盛んに飛ばしてくる中共やロシア
そして我が国の竹島を不法占拠している韓国や
我が国民を拉致して抑留している北朝鮮は、
さらに我が国を見くびるであろう。
また、尖閣を狙う中共は、さらに露骨な攻勢をい仕掛けてくることが予測される。
領土を放棄する国家は、いずれ、国家それ自体を失うのだ!
国民を救出できない国家も、同じ運命をたどる!
北海道大学名誉教授の木村 汎氏が、「歴史通」十一月号に
「プーチンを知らずして北方領土を語るなかれ
プーチンが譲歩するわけがない。譲歩してくれるかのように考えるのは間違いだ」
というインタビューを掲載されている。
このインタビューは、
対プーチン・対ロシア友好ムードの霧を晴らすために必読である。
やはりプーチンは血生臭い冷酷な独裁者なのだ。
もともと、独裁者なきロシアなど、あろうか。
なお、この対談の中で、私が嬉しかったのは、
木村 汎氏が、冒頭に、
「僕は民社党なき後、自民党を支持しています。」
と発言されていることだ。
木村 汎氏は、冒頭に、民社党支持者だったと言ってくれている。
私は今も、民社党の党員であることを誇りにしている。
民社党はないが、今、民社党の党歌「今ぞ集う愛国の同志」の通り、
愛国の同志が力を合わせて、
周囲は「平和を愛する諸国民」だという戦後体制から脱却し
祖国日本を守るときが来ている。
北方領土返還に関する「霧のような期待」が立ちこめ、
その「霧」の見返りとしてのロシアに対する我が国の経済協力を土産に
プーチンがロシアに戻る可能性がある。
プーチンの安倍氏の自宅訪問は高くつく。
対日外交は気楽なものよ、と、こっそりプーチンが言っている。
また、日本国内にも、
歯舞、色丹、国後、択捉の北方領土を、故意に、
「北方四島」
という言葉で表現し、
その四島の内の二島が返還されれば、領土問題が日露両国が共に
五分五分・フィフティーフィフティーで譲り合い、円満解決だとする勢力もある。
しかし、その返還される「二島」とは歯舞・色丹のことで北方領土の七%に過ぎない。
従って、我が国は、七%の領土を回復するために、
九十三%の広大な我が領土を手放し、
しかもこれを、フィフティーフィフティーだと、
国際社会の面前で喜んでみせることになる。
そもそも「四島」と言うのは間違いである。歯舞はゴマのような群島なのだ。
国後と択捉が、如何に広大な島か。沖縄本島と比べれば実感できる。
国後は沖縄本島の一・三倍であり択捉は三倍である。
我が国内に、この北方「四島」という言葉が流布されている以上、
たとえ、プーチンが返還すると言っても、
それは、七%の歯舞と色丹であり、九十三%の国後と択捉ではない。
しかし、日本側は、これを、ロシアと五分五分の解決だとして対露平和条約に進むことになる。
この流れ、この我が国特有の霧、を感じる時、一つの既視感が湧き上がる。
我が国外交は、かつて同じような流れに乗って
解決でないものを解決と強弁して条約交渉に進もうとした。
それは、拉致被害者救出に関する、
平成十四年九月十七日の「小泉総理訪朝と平壌宣言」に至る流れである。
この時、日本側は、解決でないものを解決と強弁して日朝国交樹立に進もうとした。
その為に、拉致被害者救出の熱い国民の願望を背に受けた小泉総理一行は、
北朝鮮のウソを信じ、そのウソを我が国内に信じ込まそうとした。
そのウソとは、拉致被害者は総勢十三名で、
その内、五名は生きており八名は既に死亡したというウソである。
そして、このウソを信じた小泉一行は、
ウソを前提に「拉致問題は解決した」との判断をする。
従って、小泉総理は、北朝鮮の金正日と平壌宣言をして帰ってきたのだ。
平壌宣言とは、
翌月の十月から日朝国交樹立交渉を開始する、そして、
日本は北朝鮮への請求権を放棄して巨額の資金を北朝鮮に贈与する、
という宣言である。
この宣言通り事態が進めば、架空の日朝友好と引き替えに、
多くの拉致された被害者は、祖国日本から見捨てられた。
先ほど、「小泉総理一行は北朝鮮のウソを信じ」
と書いたが、正確に言わねばならない。
「一行は、ウソを信じようと熱望しウソを拉致被害者家族に信じ込まそうとした」のである。
その証拠に、彼ら一行は、後にウソが発覚する手がかりとなった
北朝鮮が提供した八名の死亡年月日リストを秘匿し、
拉致被害者家族に、北朝鮮がリストに記載した死亡年月日や死亡原因を告げなかった。
その一行の中に、
安倍晋三官房副長官もいたということだ。
そして、今、
総理となった安倍晋三氏が、
ロシアのプーチン大統領と信頼し合った間柄を演出し、
我が国の領土の七%の獲得と九十三%の放棄を、
プーチン大統領との信頼関係による五分五分の譲り合いと強弁して、
対露経済協力を開始し、日露平和条約締結交渉に進まないことを強く求める。
平成十四年九月の、小泉総理と外務省は、
日朝国交樹立の功名を追いかけるが故に、相手のウソの罠に嵌った。
現在の、安倍総理と外務省も、
日露平和条約締結の功名を追いかけて、
プーチンの罠に嵌ってはならない。
また、我が国が、北方領土の九十三%放棄で満足する様は、
世界各国の対日外交に重大な影響を与える。
特に、只今現在も、
我が国領空に向かって軍用機を盛んに飛ばしてくる中共やロシア
そして我が国の竹島を不法占拠している韓国や
我が国民を拉致して抑留している北朝鮮は、
さらに我が国を見くびるであろう。
また、尖閣を狙う中共は、さらに露骨な攻勢をい仕掛けてくることが予測される。
領土を放棄する国家は、いずれ、国家それ自体を失うのだ!
国民を救出できない国家も、同じ運命をたどる!
北海道大学名誉教授の木村 汎氏が、「歴史通」十一月号に
「プーチンを知らずして北方領土を語るなかれ
プーチンが譲歩するわけがない。譲歩してくれるかのように考えるのは間違いだ」
というインタビューを掲載されている。
このインタビューは、
対プーチン・対ロシア友好ムードの霧を晴らすために必読である。
やはりプーチンは血生臭い冷酷な独裁者なのだ。
もともと、独裁者なきロシアなど、あろうか。
なお、この対談の中で、私が嬉しかったのは、
木村 汎氏が、冒頭に、
「僕は民社党なき後、自民党を支持しています。」
と発言されていることだ。
木村 汎氏は、冒頭に、民社党支持者だったと言ってくれている。
私は今も、民社党の党員であることを誇りにしている。
民社党はないが、今、民社党の党歌「今ぞ集う愛国の同志」の通り、
愛国の同志が力を合わせて、
周囲は「平和を愛する諸国民」だという戦後体制から脱却し
祖国日本を守るときが来ている。
平成28年10月13日(木)
西村眞悟の時事通信より。