天皇、皇后両陛下は4日、バングラデシュの飲食店襲撃テロを受け、河相周夫侍従長を通じ、岸田文雄外相に犠牲者の遺族へのお悔やみと、負傷者への見舞いのお気持ちを伝えられた。
宮内庁によると、両陛下は国際協力の最前線で尽力してきた人々が亡くなり、負傷したことに心を痛められている。岸田外相は5日に遺族や負傷者の家族に両陛下のお気持ちを伝達したという。
両陛下は4日、東京都台東区の東京国立博物館を訪れ、日韓国交正常化50周年を記念して開催の特別展「ほほえみの御仏-二つの半跏思惟像(はんかしゆいぞう)-」を鑑賞された。半跏思惟像は右足を左膝の上で組み、右手を頬に添えて思索する姿が特徴的な仏像。インドから中国、朝鮮半島を経て日本に伝わった。今回は、6世紀後半に朝鮮半島で作られた韓国の像と、7世紀後半の作で中宮寺門跡(奈良県)に伝わる日本の像を国内で初めて同時に紹介している。
両陛下は、博物館の担当者の説明を受けながら、2つの像の違いを見比べるようにご覧に。日本の像が光の明暗で表情が変わると聞き、天皇陛下は「そういえばそうですね」と感心されていた。
6日午前、両陛下はスポーツ庁の鈴木大地長官を皇居・御所に招き、障害者スポーツの振興について説明を受けられた。50年以上にわたり、障害者スポーツの支援を続ける両陛下は9月のリオデジャネイロ・パラリンピックを控え、改めて政府の取り組みに関心を示されたという。
同日夜には、両陛下で東京都渋谷区のBunkamuraオーチャードホールに赴き、小児がん患者らを支援するチャリティーコンサートを鑑賞された。皇后さまは毎年のように足を運ばれているが、今回は主催者側の取り組みが20周年の節目を迎えたため、陛下も出席された。
皇太子ご夫妻は3日、東京都渋谷区の代々木第二体育館で行われたリオ五輪日本選手団の結団式に臨席された。皇太子妃雅子さまが結団式に出られるのは、シドニー五輪前の平成12年以来16年ぶり。
皇太子さまはあいさつで「皆さんのご活躍は、2020年に東京で2度目の開催となるオリンピックの成功につながるもの」とエールを送られた。主将を務める女子レスリングの吉田沙保里選手、旗手で陸上男子十種競技の右代啓祐選手を、ご夫妻が激励される場面もあった。
7日には、ご夫妻で渋谷区の明治神宮会館を訪れ、献血運動推進全国大会に臨席された。ご夫妻がともに名誉副総裁を務められる日本赤十字社が主催者の一つ。雅子さまにとっては15年以来13年ぶりの参加となり、ご夫妻は日赤の記章を胸につけて臨まれた。
式典で、皇太子さまは献血事業に貢献した昭和天皇記念献血推進賞の受賞者らに直接表彰状を手渡され、雅子さまは壇上の席で拍手を送って慰労された。皇太子さまはあいさつの冒頭で熊本地震の犠牲者、被災者への見舞いの気持ちを示した上で、日赤による支援の継続を望まれた。
ご夫妻は会場を離れる間際に、急性骨髄性白血病から輸血によって救われた体験を式典で発表した男性らに声をかけられた。男性によると、ご夫妻から体調を気遣う言葉をおかけしてもらったという。
これに先立ち、皇太子さまは東京都新宿区の都赤十字血液センターをご視察。地元の小学生が、献血で集められた血液から成分別の血液製剤を作り、医療機関に輸送するまでを疑似体験する様子を見学し、「いろいろと勉強になりますね」と声をかけられた。雅子さまは式典に備えて体調を整えられたという。
【今週の御皇室】皇室の基礎知識、選挙権・戸籍・そして税金は?[桜H28/7/7]
皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする「今週の御皇室」。今回は、投票が迫る参議院選挙にちなんで、皇族方の「選挙権」「戸籍」「納税」の他、医療や旅行、結婚などの制限について御説明いたします。
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