皇室ウィークリー(440) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 

 天皇、皇后両陛下は20~22日、御料牧場(栃木県高根沢町)に滞在された。宮内庁によると、計画していた私的旅行を熊本地震に配慮して取りやめており、今回の滞在を静養に充てるとともに、東日本大震災で損壊した施設の復旧状況を見て回られた。

 御料牧場は両陛下をはじめ皇族方の日常のお食事のほか、宮中晩餐(ばんさん)会や園遊会で使われる牛乳や肉、卵などを生産。震災により、両陛下が宿泊される貴賓館や外国大使らをもてなす集会所などの施設が損壊したが、補修工事や建て替えを済ませた。

 両陛下は平成23年7月の那須御用邸での静養の前に牧場に立ち寄り、被災状況を視察したが、お二人そろって泊まりがけで滞在されるのは20年3月以来。宮内庁の風岡典之長官は23日の定例会見で「緑がきれいな時期だったので、久しぶりにゆっくりしていただけたと思う」と述べた。

 

 21日には、27年度の農林水産祭で天皇杯を受賞した星種豚場が経営する同県那珂川町の食肉加工場とレストランを見学された。社長の星正美さんが純粋種の豚を使った製品について説明すると、天皇陛下は「やはり味が違いますか」とご質問。最後にハムを試食し「おいしいです」と話されていたという。

 

 

 先の大戦で沖縄戦が終結した「慰霊の日」の23日、両陛下は皇居・御所で正午の時報に合わせ、黙祷をささげられた。現地で行われた「全戦没者追悼式」を伝えるニュースもご覧になったという。

 

 

 皇太子ご夫妻は20日、岩手県岩泉町と宮古市を訪れ、発生から5年が過ぎた東日本大震災の被災地の復興状況について、達増拓也知事らから話を聴かれた。知事によると、震災遺児を支援する基金の活用方法や、震災後に高い意識で地元に貢献している高校生の話に関心を示されていた。

 防災拠点として新設された岩泉町の「小本津波防災センター」に立ち寄った際には、見送りのために並んだ被災者に歩み寄られた。父親を亡くしたという男性を、皇太子妃雅子さまは「大変でしたね」と慰められたという。

 

 21日には、死者・行方不明者517人を出した宮古市内をご視察。田老地区では、津波で一部倒壊し、改修工事が続けられている高さ10メートルの巨大防潮堤の上に立ち、被災状況について説明を受けた後、海に向かって黙礼された。

 震災遺構の「たろう観光ホテル」では、むき出しの鉄骨が残された内部に足を踏み入れ、松本勇毅社長が撮影した津波が押し寄せる映像を繰り返しご覧に。雅子さまは「従業員は大丈夫でしたか」と気遣いを見せられたという。

 仮設住宅や災害公営住宅での生活を強いられている被災者とも懇談された。「生活のめどが立たない」と訴える女性を、皇太子さまは「ご心配でしょうね」と慰労された。津波の光景を思い出し、眠れない日があるという男性の話には、ご夫妻とも真剣な表情で耳を傾けられていた。

 高台移転先の三王団地では、自宅を再建した3組の家族とご面会。4月に入居した女性に、ご夫妻は「新しいお住まいで落ち着かれましたか」と尋ねられたという。

 

 ご夫妻は宮内庁を通じて「災害の記録や教訓を後世に伝えていくこと、また、地域全体で自然災害に備えることの大切さを深く感じました。今後とも被災地の復興に心を寄せていきたいと思っています」との所感を示された。

 

 

 5月にイタリアで日本との国交樹立150周年の記念式典に臨んだ秋篠宮ご夫妻は20日、東京都港区の森アーツセンターギャラリーで開催されている「世界遺産 ポンペイの壁画展」を鑑賞された。

 

 

産経ニュース

 

【今週の御皇室】稲田美織氏に聞く、聖地・伊勢神宮[桜H28/6/23]  

 

 

http://youtu.be/HfIoWrywq-0

以前にも御紹介した、伊勢志摩サミットで各国首脳に贈られた英語版「伊勢神宮写真集」 を撮影された稲田美織氏をお招きし、「聖地」の様子を数々の写真で御紹介していただき ます。

ゲスト:稲田美織(写真家)

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