天皇、皇后両陛下は4日、長野県中野市の高野辰之記念館を訪れ、唱歌「故郷(ふるさと)」「春の小川」の作詞などで知られる高野の業績などをご覧になった。昭和天皇と香淳皇后のご成婚記念の奉祝歌も作っていることが紹介され、天皇陛下は「節もあったんでしょうか」と尋ねられていた。
5日には、長野五輪の会場となった長野市のエムウェーブで、全国植樹祭の式典にご臨席。両陛下は秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまのお印「高野槇(こうやまき)」など計6種の苗木を植え、皇后さまのお印「白樺」など計4種の種もまかれた。県内で植林活動を行う歌舞伎役者の市川海老蔵さんがサプライズで登場し、勧進帳を披露する場面もあり、両陛下は笑顔で拍手を送られた。
昼食を挟んで信州大学国際科学イノベーションセンター(長野市)に移り、特殊なカーボン膜で海水から塩分を除去する研究をご視察。世界の水不足解消が期待できるとの説明を聞き、陛下は「これから成果が上がるわけでしょうね」と関心を示された。
宿泊先のホテルに戻った後、平成23年3月12日の長野県北部地震で、最大震度6強を観測した同県栄村の被災者5人と懇談された。両陛下は、前日の東日本大震災の被害に埋もれ、「忘れられた被災地」とも呼ばれる同村の復興状況を気にかけており、農業や畜産業が地震前に戻ってきたことを喜ばれていた。
6日に訪れた同県信濃町のアファンの森では、作家のC・W・ニコルさんの案内で、里山再生の取り組みを見学された。懇談の場で、皇后さまは英ウェールズ出身のニコルさんに「ウェールズの妖精がニコルさんについて森に入ったに違いないですね」と語りかけられたという。
整備された林道を散策した際には、「馬搬(ばはん)」という伝統的な手法で木材を運ぶ道産子「雪丸」に歩み寄り、顔をなでられた。ニコルさんによると、陛下はご成婚前に北海道で乗った馬が走り出し、止まらなくなったエピソードを披露されたという
両陛下は8日、東京都台東区の東京国立博物館・表慶館で特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」をご鑑賞。同展には、7日に三笠宮家の彬子さまも足を運ばれた。
皇太子ご一家は同日、東京都港区の森アーツセンターギャラリーを訪れ、日本とイタリアの国交樹立150周年記念の「世界遺産 ポンペイの壁画展」を鑑賞された。
皇太子さまは英国留学中の1984年、皇太子妃雅子さまは外務省の在外研修中の89年にそれぞれポンペイをご見学。ご夫妻は、長女の敬宮(としのみや)愛子さまに当時の様子を教えながら見て回られ、愛子さまは上半身が馬で下半身が魚の神話上の動物「海馬」に興味を示されていたという。
皇太子ご夫妻は23回目のご成婚記念日となった9日、東宮御所にお招きした両陛下をはじめ親族とともに、お祝いの夕食会を開かれた。愛子さまも参加し、和やかなひとときを過ごされた。
三笠宮妃百合子さまは4日、93歳のお誕生日を迎えられた。長男の寛仁親王殿下の命日である6日には豊島岡墓地(東京都文京区)で墓所祭が営まれたが、お疲れを理由に参列を取りやめられた。
次男の桂宮さまの命日である8日に同墓地で営まれた墓所祭もご欠席。急性肺炎のため三笠宮さまが入院された聖路加国際病院(東京都中央区)で帯状疱疹(ほうしん)と診断され、入院された。
寛仁さまと桂宮さまの墓所祭では、いずれも彬子さまがご当主代理を務め、墓前で深々とご拝礼。秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方も参拝された。
【今週の御皇室】神社本庁設立七十周年とG7首脳を打った伊勢神宮の空気[桜H28/6/9]
今回は、秋篠宮同妃両殿下がご臨席された「神社本庁設立七十周年記念大会」のニュース
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