春の叙勲・褒章の親授式・伝達式が始まったこの1週間、天皇陛下は皇居・宮殿で、大綬章の受章者に勲章を手渡したほか、その他の受章者らとも面会し、お礼のあいさつを受けられた。
宮内庁は9日、高齢となった天皇、皇后両陛下の公務を見直し、行政機関の長らとの面会を取りやめることを明らかにしたが、勲章・褒章の受章者らとの面会は「労をねぎらい、栄誉を祝す」(宮内庁幹部)として続けられる。
両陛下は12日、東京都港区の六本木ヒルズを訪れ、現存する大会では国内最古のテニス大会である「軽井沢国際テニストーナメント」の初開催から100年を記念する企画展を鑑賞された。
大会には両陛下とも何度も出場し、ご成婚後の昭和35~39年には3度、ペアで混合ダブルスに臨まれた。秋篠宮さまが小学生時代に3度優勝されたほか、皇太子さま、黒田清子さんも参加されている。会場の長野県軽井沢町のコートは、両陛下が出会われた場所としても知られる。
企画展では、ご一家のプレー写真や秋篠宮さまの優勝カップなどを紹介。陛下は、秋篠宮さまがカップを受け取られる写真を見つけ、「12歳以下とかで優勝したのね」と振り返られた。皇后さまは歴代優勝者のパネルに目を留め、「懐かしいお名前」と笑顔を浮かべられていた。
続いて、グランドハイアット東京で開かれた開催100年の記念式典にご臨席。過去の大会でペアを組んだご友人らと旧交を温められた。
陛下は13日、来日していたクウェートのジャービル首相と御所で会見された。宮内庁によると、熊本地震の後、サバーハ首長や首相らから陛下あてに見舞いの電報が届いており、陛下が感謝の気持ちを伝えられたという。
日本山岳会会員で登山を趣味にしている皇太子さまは8日、東京都千代田区の一橋大一橋講堂で、ヒマラヤのマナスル(8163メートル)を日本の登山隊が世界で初めて登頂してから60周年を祝うイベントに臨まれた。記録映画「マナスルに立つ」で隊員が頂上に着いたシーンが流されると、拍手を送られた。
講堂前のロビーでは、登山隊ゆかりの品々をご見学。槙有恒隊長の著書「マナスル登頂物語」に気づき、「小学校のときに読んだんです」と懐かしまれた。昭和62年に航空機の中から撮影したという写真を持参しており、案内役のプロ登山家、竹内洋岳さんに「これがマナスルですか」と確認される場面もあった。
皇太子ご夫妻は12日、東京都台東区の東京都美術館を訪れ、江戸中期の絵師、伊藤若冲(じゃくちゅう)の生誕300年を記念した特別展「若冲展」を鑑賞された。宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の「動植綵絵(さいえ)」などをじっくり見て回り、色使いや技法について説明を受けられた。
秋篠宮ご夫妻は10日、日本との国交樹立150周年の祝賀行事などに臨むため、イタリアに向け出発された。
現地時間11日、ローマの大統領府ではマッタレッラ大統領らの歓迎を受け、祝賀行事にご臨席。秋篠宮さまは「裾野の広い両国の友好関係が、未来に向けてますます広く深いものになることを願ってやみません」とあいさつされたという。同12日にはバチカンでローマ法王フランシスコを表敬し、会見された。
長女の眞子さまは7日、東京都千代田区のヒューマントラストシネマ有楽町をご訪問。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町の人々が、中東カタールの支援で漁業の復興を目指す姿を描いたドキュメンタリー映画「サンマとカタール 女川つながる人々」を鑑賞された。
【今週の御皇室】天皇陛下の御公務見直しについて[桜H28/5/12]
皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする「今週の御皇室」。今回は、7年ぶりの大
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