皇室ウィークリー(432) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 

 天皇、皇后両陛下は4月27日、東京・元赤坂の赤坂御苑で「春の園遊会」を催し、各界からの招待者約1860人と歓談された。熊本地震の被害に配慮し、前の2週間には華やかな催しの鑑賞を取りやめたが、園遊会については「社会に尽くし、功績をあげた方々を招き、ねぎらわれる趣旨のもの」(宮内庁幹部)として予定通り行われた。

 

 皇族方は皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、長女の眞子さま、常陸宮ご夫妻、寛仁親王妃信子さま、三笠宮家の彬子さま、瑶子さま、高円宮妃久子さま、長女の承子さま、三女の絢子さまが顔をそろえられた。女性皇族方は色とりどりの洋装で臨まれた。

 

 熊本地震で市役所庁舎が損壊するなどした熊本県八代市の永原辰秋副市長も招待され、両陛下はお見舞いの気持ちを伝えられた。永原副市長は対面後に「気持ちを寄せていただいたことはありがたいです」と話していた。

 

 福島県の内堀雅雄知事が東日本大震災の復興支援の恩返しで熊本地震の被災地に支援していることを説明すると、天皇陛下は「自動車で夜過ごすということは、大変危険なこと」とご指摘。現地で車中泊が横行し、エコノミークラス症候群の発症者が相次いでいることを憂慮された。

 

 昨年、国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月間滞在した宇宙飛行士の油井亀美也さんも参列。陛下が「健康は大丈夫ですか」と尋ねられ、油井さんは「リハビリも無事に終わりました」と答えた。皇后さまは、油井さんがロボットアームを操作し、物資補給機「こうのとり」の捕捉に成功したことを「ようございました」と喜ばれた。

 

 皇太子妃雅子さまは12年ぶりだった昨年秋から2回続けて出席し、一部の招待者と笑顔で言葉を交わしたが、車いすの常陸宮さま、付き添いの常陸宮妃華子さまとともに途中で退出された。宮内庁の風岡典之長官は28日の定例会見で「体調を整え、努力をしてお出ましをいただいたと思っています」と述べた。

 

 両陛下は27日、東京都千代田区の紀尾井ホールで、ギタリストの村治佳織さんらが出演した東日本大震災支援のチャリティーコンサートを鑑賞された。国際NGO「難民を助ける会」が主催し、会場には熊本地震の被災地支援のための募金箱も置かれた。

 

 両陛下は鑑賞後、村治さんや同会の柳瀬房子会長らとご懇談。同会関係者によると、熊本地震の被災地で活動してきた同会スタッフから余震に不安を抱く被災者の様子を聞く場面もあり、「(支援活動を)よろしくお願いします」と話されていたという。

 

 秋篠宮ご夫妻は25日、「こどもの日」にちなむ施設訪問として、東京都墨田区の区立立花幼稚園を訪れ、こいのぼり作りや手話を交えた歌の授業を見学された。

 

 日本美術協会総裁の常陸宮さまは26日、同協会が運営する「上野の森美術館」(東京都台東区)を訪れ、同館大賞展の授賞式にご臨席。大賞を受賞した京都市立美術大の井上舞さんらを拍手で祝福し、「本日の受賞を機に、一層の努力を重ね、次代を担う作家に成長されることを願っています」とあいさつされた。

 

 

 信子さまは同日、東京都台東区の東京国立博物館・表慶館で開かれている特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」(産経新聞社など主催)を鑑賞された。

 

 久子さまは28日、親交があるスウェーデンのカール16世グスタフ国王が30日に70歳を迎えるのを前に、祝賀行事などに出席するため、同国に向かわれた。5月2日に帰国される予定。

 

産経ニュース

 

 

【今週の御皇室】両陛下のお気遣いが心に染みた春の園遊会[桜H28/4/28]  

 

 

 

https://youtu.be/B_Ic_d4jITk

皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする今週の御皇室。今回は、昨日開かれた「春 ­の園遊会」についてお伝えいたします。

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