皇室ウィークリー(430) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 
 
 天皇、皇后両陛下は15日、前日の熊本地震で多大な被害が出たため、この日予定していた静岡県訪問を取りやめられた。地震の犠牲者への哀悼と被災者への見舞い、災害対策に従事している関係者へのねぎらいのお気持ちを、河相周夫侍従長から熊本県の蒲島郁夫知事に伝えられた。

 
 本来はスペイン国王のフェリペ6世が国賓として来日し、両陛下は15日に静岡市で行われる日本とスペインの交流行事に同行する予定だったが、国王の来日が中止となり、両陛下だけで行事に参加されることになっていた。

 
 両陛下は地震で多数の死傷者、避難者が出るなど県民生活に大きな被害が生じていることに心を痛めており、朝晩に冷え込む時期でもあることから被災者らの健康状態も案じられているという。

 
一方で、出迎えの準備を進めていた交流行事の関係者らのことを気遣うお気持ちも、静岡県の川勝平太知事に伝えられている。


 また、皇太子ご夫妻も地震の犠牲者に哀悼の意を表し、被災者の生活が復旧することを願われているという。小町恭士東宮大夫が15日の定例会見で明らかにした。

 
 両陛下は12日、東京都八王子市の武蔵陵墓地にある昭和天皇の武蔵野陵、香淳皇后の武蔵野東陵で拝礼された。春の彼岸に合わせた恒例の参拝だが、今年は1月のフィリピン訪問前後の参拝がかなわなかったため、同国での戦没者慰霊の報告も兼ねられた。

 
 墓地内での昼食を挟み、江戸後期から続く福生市の酒造会社「田村酒造場」にも足を運ばれた。宮内庁によると、参拝の機会に東京・多摩地域の自治体の視察を望まれた。皇太子・同妃時代を含め、両陛下とも福生市を訪問されるのは初めてだったという。

 
 酒造場ではまず、加藤育男市長から福生市の歴史について説明を受けられた。江戸時代から明治時代にかけ、養蚕業と製糸業で栄えたとの話には、皇居内で養蚕を受け継いでいる皇后さまが熱心に質問を重ねられていた。


 続いて、酒造蔵をご見学。出入口につるされた「杉玉」に目を留め、16代目当主の田村半十郎さんが「新酒ができたら飾ります」と話すのを、興味深そうに聞き入られていた。帰り際には、舞い散る桜吹雪に夕日が当たり、皇后さまは「きれいね」と笑顔を浮かべられていたという。

 
 天皇陛下は13日、皇居内の生物学研究所脇の苗代で、うるち米「ニホンマサリ」ともち米「マンゲツモチ」の種もみをまき、前の週の8日と合わせて予定していた分のお手まきを済まされた。5月下旬ごろ、育った苗で田植えをし、秋に稲の収穫をされる。

 
 秋篠宮ご夫妻は13日、日本との国交樹立150周年を迎えるイタリアを5月に公式訪問するのを前に、武蔵野陵、武蔵野東陵を参拝された。14日には、東京都港区の駐日イタリア大使公邸を訪れ、大使主催の昼食会に臨まれた。

 
 高円宮妃久子さまは12日、東京都台東区の東京国立博物館・表慶館で、特別展「黄金のアフガニスタン-守りぬかれたシルクロードの秘宝-」を開幕直前に鑑賞された。

 
 同展は、古代ギリシャ、ローマ、インド、中国の影響を受け「文明の十字路」と呼ばれるアフガニスタンで発掘された名宝246点を一堂に展示。現地の博物館員が旧ソ連の軍事介入や内戦、イスラム原理主義勢力タリバンの支配などによる略奪、破壊からこれらの名宝を守り抜いた経緯なども紹介されている。

 
久子さまは、ベグラム遺跡(1~3世紀)のガラス製品を熱心に見て回り、「こんなに前からあったのね」と関心を示されていた。


産経ニュース



【今週の御皇室】
皇室典範への工作活動と、悠仁親王殿下の警護体制[桜H28/4/14]
  




https://youtu.be/rWeNClmnYnQ
皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする「今週の御皇室」。今回は、国連「女子差­別撤廃委員会」での工作活動が明らかになった皇室典範の問題と、十分とは言い難い、悠­仁親王殿下の警護体制について取り上げていきます。

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