皇室ウィークリー(423) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 天皇、皇后両陛下は24日、皇居・宮殿「春秋の間」に、1月のフィリピン訪問に尽力した外務省、警察当局、自衛隊、海上保安庁など政府関係者約330人を招き、茶会を催された。天皇陛下は冒頭のあいさつで、先の大戦により同国で多くの戦没者が出たことを「深い心の痛み」とした上で、「このことを常に心して、両国民の友好関係の増進に努めていかなければならない」と述べられた。

 
 これに先立ち、安倍晋三首相も今回のご訪問を「先の大戦でフィリピンにおいて亡くなられた人々を追悼し、平和を祈念する上で誠に意義深いもの」と総括した。両陛下は現地でアキノ大統領との会見や晩餐(ばんさん)会に臨み、国交正常化60周年を迎えるフィリピンとの友好親善を深めたほか、両陛下の強い意向で日比両国の戦没者を慰霊された。

 
 陛下のごあいさつについて、宮内庁幹部は「日本とフィリピンの関係を語る上で、戦没者のことを忘れてはいけないとの思いで訪問し、訪問を終えても、その思いを持ち続けなければならないというお気持ちを示されたものと受け止めている」と話した。


 両陛下はフィリピン訪問で遅れていた健康診断を13~18日に済まされたが、宮内庁の風岡典之長官は25日の定例会見で、診断結果に「特にお知らせすることはない」と説明。その上で、今後のご公務のあり方について「両陛下に極力ご無理やご心労をおかけしないように、いろいろと工夫をしてやっていかなければならない」と強調した。

 
 20日、両陛下は東京都港区のホテル・コンラッド東京を訪れ、同日に日本を離れたスウェーデンのカール16世グスタフ国王と別れのあいさつを交わされた。両陛下は国王と長年親交を重ねており、19日には皇居・御所に招き、夕食をともにされていた。

 
日本赤十字社の名誉総裁を務める皇后さまは26日、同社の近衛忠●(=火へんに軍)社長らから昨年1年間の活動状況について報告を受けられた。

 
 皇太子さまは23日に満56歳のお誕生日を迎え、皇居・御所で両陛下にあいさつをされた。東宮御所では例年通りの行事が行われ、皇太子妃雅子さまとともに皇族方からご祝賀を受けられた。


 これに先立つ記者会見では、東日本大震災から5年を迎えることについて「多くの方々が依然として厳しい環境の中で暮らしておられることに心が痛みます。いまだ復興の道は半ばであり、一日も早く被災された方々の生活が改善し、安心できる暮らしを取り戻されることを願っております」と述べられた。

 
 また、両陛下が昨年4月にパラオ共和国、今年1月にフィリピンで先の大戦における戦没者の慰霊を果たされたことに触れ、「両陛下の平和を思うお気持ちをしっかりと受け継いでまいりたい」とのお考えを示された。

 
 両陛下が長年務められてきた「こどもの日」と「敬老の日」にちなんだ施設訪問は昨年、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻が受け継がれた。皇太子さまは、両陛下が「お仕事の一つ一つを心から大切にされて取り組まれてきました」とした上で、「両陛下のお気持ちに思いを致しながら、できる限りお手伝いをしてまいりたい」と話された。


 秋篠宮ご夫妻は24日、東京都台東区の日本学士院会館で行われた第12回の「日本学術振興会賞」と「日本学士院学術奨励賞」の授賞式に臨席された。両賞は論文などで特に優れた研究成果をあげた若手の研究者を顕彰するもので、ご夫妻は第1回の授賞式からほぼ毎年足を運ばれている。式典に続く茶会では研究者らと懇談し、激励された。


産経ニュース


【今週の御皇室】
被災地に心を寄せられる皇太子殿下、世界の水問題にもご関心[桜H28/2/25]



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皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする『今週の御皇室』。今回は、一昨日に56­歳の御誕生日をお迎えになられた、皇太子殿下に関するニュースと、御言葉についてお伝­えするとともに、髙清水有子の講演の告知をさせていただきます。

◆皇太子殿下お誕生日に際し(平成28年)
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