皇室ウィークリー(420) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 フィリピンを公式訪問していた天皇、皇后両陛下は1月30日、羽田空港着の政府専用機で帰国された。マニラのニノイ・アキノ国際空港では、アキノ大統領による異例の見送りを受け、別れのあいさつを告げられた。羽田空港では、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方が出迎えられ、両陛下は笑顔で言葉を交わされた。

 
 現地では、国交正常化60周年を迎えるフィリピンとの友好関係を深めるため、大統領との会見や晩餐(ばんさん)会に臨み、同国の元留学生や看護師、介護福祉士を目指す人々とも交流された。一方で、長年望んできた先の大戦における両国の戦没者の慰霊も果たされた。

 
宮内庁幹部は「一つ一つが重要な行事で、心を尽くして務められていた。無事に済ませて安堵(あんど)されているのではないか」と述べた。


 ハードスケジュールに加え、日本とフィリピンとの寒暖差も大きかったため、この幹部は「大変お疲れになったと思う」とご体調を気遣った。両陛下は帰国翌日の31日朝から日課としている皇居・御所内での散策を始めるなど通常の生活リズムを取り戻されているという。

 
 2月1日には、公務をご再開。両陛下は伊勢神宮へのフィリピン訪問の報告を代行した掌典をねぎらわれた。また、陛下は皇太子さまから国事行為の臨時代行についてご報告を受けられた。ご訪問中の1月28日には、甘利明前経済再生担当相の辞任に伴い、新任の石原伸晃氏への認証式を皇太子さまが務められた。

 
 両陛下は2月5日午前、葉山御用邸(神奈川県葉山町)で静養に入られた。新年の宮中行事が一段落したこの時期の葉山でのご静養は恒例だが、フィリピン訪問直後でもあり、宮内庁幹部は「ゆっくり休み、お疲れを癒やしていただきたい」としている。


この日は、御用邸裏にある「小磯の鼻」と呼ばれる海岸を散策し、会話を交わしながら遠方に望む江ノ島などの景観を楽しまれた。

 
 途中で待ち受けた地元の住民らには、陛下が「今日は暖かいですね」と声をかけられ、フィリピン訪問の様子を現地の友人から聞いたという女性には、皇后さまが「マニラ湾の夕日はとてもきれいでした」と話されていた。

 
夜には、秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さまが御用邸に合流し、ご家族水入らずのひとときを過ごされた。

 
 孝明天皇例祭の儀が1月30日、皇居・皇霊殿で行われ、皇太子さまが拝礼され、秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方も参列された。陛下はフィリピンご訪問中だったため、掌典次長が代拝した。

 
 恩賜財団母子愛育会の総裁を務める秋篠宮妃紀子さまは2月1日、埼玉県白岡市の市保健福祉総合センターで、同市母子愛育会の活動を視察された。紀子さまは、活動の様子を紹介した写真やパネルをご鑑賞。節分のイベントも見学し、画用紙で鬼の面を作る親子に「上手にできたね」「育児は大変ですね」などと笑顔で声をかけられた。


 常陸宮ご夫妻は1月31日にフランスに向かい、現地時間2月1日にベルサイユ宮殿で行われた「がん対策パリ憲章大賞」の授賞式に出席された。がん研究会の名誉総裁を務める常陸宮さまは40年以上にわたる国内外でのがん研究への貢献が評価され、大賞をご受賞。授賞式では記念のブロンズ像を受け取られた。

 
 英語のスピーチでは、冒頭に昨年11月のパリ同時多発テロに哀悼の意を表した上で、「がんは人間にとって脅威であり、それを克服するために最善の努力をしなければなりません」と述べられた。ご夫妻は2月4日に帰国された。


産経ニュース


【今週の御皇室】青年皇族・眞子内親王殿下の御動静[桜H28/2/4]



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皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする「今週の御皇室」。今回は、青年皇族とし­て公私ともに多忙を極める眞子内親王殿下の御動静を中心にお伝えします。

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