天皇、皇后両陛下は10日、東京都墨田区の両国国技館で、大相撲初場所の初日を観覧された。天覧相撲は昨年の初場所以来。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)によると、両陛下は観覧前の控室で、昨年の天覧相撲で案内役を務め、同年11月に急死した北の湖前理事長の遺族を慰労する言葉を述べられた。
2階の貴賓席では、両陛下ともイスから身を乗り出して土俵に見入り、勝敗が決するたびに笑顔で拍手を送られた。八角理事長によると、天皇陛下が手元の資料を見て、皇后さまに力士の出身地などを教えられる場面も。皇后さまはテーピングなどを施した力士のけがの具合を気にかけられていたという。
初日から満員御礼となり、両陛下が観戦された中入り後後半は10番のうち2番で物言いがついた。陛下は「熱戦が多かったですね」と感想を述べられていたといい、八角理事長は「力士が頑張ってくれた」と笑顔を浮かべた。
新年恒例の「講書始の儀」が12日、皇居・宮殿「松の間」で行われ、両陛下は「人文科学」「社会科学」「自然科学」の各分野の第一人者からの講義に耳を傾けられた。皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、長女の眞子さまをはじめ皇族方が陪席された。
新年の宮中行事の締めくくりとなる「歌会始の儀」が14日、皇居・宮殿「松の間」で行われ、天皇、皇后両陛下をはじめ皇族方のお歌、一般の人々が応募した1万8962首の中から選ばれた10首の歌などが、古式にのっとって朗詠された。
「披講諸役」と呼ばれる7人が中央の机を囲んで着席し、一般応募の歌から独特の節回しで詠み上げていく。皇族方のお歌は眞子さま、皇太子妃雅子さま、皇太子さま、皇后さまの順に紹介され、最後に陛下の御製(ぎょせい)が「おおみうた」として披露された。
眞子さまのお歌は「広がりし苔(こけ)の緑のやはらかく人々のこめし思ひ伝はる」。宮内庁によると、昨年11月に石川県小松市で庭園に広がる苔を見て、心を込めて苔の世話をしている人々の思いが伝わってくるように感じたことを表現されたという。
一般応募で選ばれた人のうち、最年長だった福島市の菊地イネさん(82)は「休憩所の日向に手袋干しならべ除染の人らしばし昼寝す」と詠んだ。東京電力福島第1原発から約50キロの場所に自宅があり、除染作業員がくつろぐ様子を見て「危険な仕事なのにほっとする部分もあるのだな」と思い、歌に込めた。
儀式後に両陛下と面会した際には、東日本大震災で受けた被害や除染の進捗状況を尋ねられ、「大事にしてね」とお声をかけられたという。
両陛下は13日、26日からのフィリピン訪問を前に、皇居・御所に石川和秀・駐フィリピン大使を招き、同国情勢などについて説明を受けられた。15日にも首席随員を務める自民党副総裁で衆院議員の高村正彦氏と昼食をとりながら懇談された。
皇太子ご夫妻は12日、皇居や赤坂御用地内の清掃などを行う勤労奉仕団と面会された。宮内庁東宮職によると、雅子さまが面会されるのは平成26年1月以来2年ぶり。
15日には、ご夫妻で東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターをご訪問。東京五輪の選手村跡地に整備された同センターの開所50周年と運営する国立青少年教育振興機構の発足10周年を祝う記念式典に臨まれた。
日本サッカー協会名誉総裁を務める高円宮妃久子さまは11日、埼玉スタジアム2002(さいたま市)で行われた全国高校サッカー選手権の決勝を観戦された。
産経ニュース
【今週の御皇室】両陛下のフィリピン公式訪問正式決定[桜H28/1/14]
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先日、正式に閣議決定された、天皇皇后両陛下のフィリピン公式訪問と、学位授受の為イ
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