天皇、皇后両陛下は2日、皇居で行われた新年の一般参賀に臨み、皇族方とともに宮殿「長和殿」のベランダに計5回立って、参賀者に笑顔で応えられた。1回目には昨年12月に100歳を迎えた三笠宮さま、同6月に92歳となった三笠宮妃百合子さまもそろって姿を見せ、車いすから立ち上がって手を振られた。
この日の東京都心は終日晴れ渡り、最高気温は3月中旬並みの13・4度を記録した。天皇陛下はマイクを通じ「穏やかな新春を迎えました」とごあいさつ。さらに、「本年が国民一人一人にとり、安らかで良い年となるよう願っています。年頭に当たり、わが国と世界の人々の平安を祈ります」と語りかけられた。
新年の一般参賀で注目を集めるのが、「お長服(ながふく)」と呼ばれる女性皇族方の色とりどりのロングドレス。色が重ならないように事前に調整されるのが慣例といわれる。
宮内庁の発表によると、皇后さま、茜(あかね)色のぼかしが入った白色▽皇太子妃雅子さま、ブルー▽秋篠宮妃紀子さま、薄曙色▽眞子さま、明るい青緑色▽佳子さま、瑠璃色▽常陸宮妃華子さま、ワインカラー▽百合子さま、濃い緑色▽寛仁親王妃信子さま、モーブ(薄紫)色▽三笠宮家の彬子さま、ピンク色▽高円宮妃久子さま、ティールグリーン(青緑)▽承子さま、ワインレッド▽絢子さま、濃いピンク色-だった。
参賀者は計5回で8万2690人。平成では、皇太子ご夫妻のご成婚翌年だった6年の11万1700人(計8回)に次ぐ多さだった。山本信一郎次長は4日の定例会見で、参賀者が多かった理由について、「両陛下のご健康を案じながら、直にお姿を見て祝賀したいという方が多くいたのではないか」と話した。
陛下は3日、皇居・宮中三殿で国家、国民の繁栄を祈る「元始祭の儀」、4日には皇室の祭祀(さいし)をつかさどる掌典長から前年の伊勢神宮と宮中の祭事について報告を受ける皇居・宮殿での「奏事始の儀」にそれぞれ臨まれた。
陛下は4日、国会議事堂(東京都千代田区)の参院本会議場で通常国会の開会式に臨み、「国会が、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、永年にわたり、たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います」とお言葉を述べられた。
この日は、国会開会式や全国戦没者追悼式など重要行事に使われるトヨタ・センチュリーロイヤルの「御料車(ごりょうしゃ)」にご乗車。身の回りの護衛にあたる警察当局はサイドカー付きの白バイ、オープンカーのパトカーで先導するという珍しい車列が組まれた。
両陛下のフィリピンご訪問の日程が正式に決まり、8日の閣議で報告された。両陛下が強く望んでいた先の大戦の戦没者をまつる「比島戦没者の碑」での慰霊が実現することになり、両陛下はこれに先立つ6日、御所に厚生労働省の二川一男事務次官らを招き、説明を受けられた。
昭和天皇が崩御した日である7日、皇居内外で「昭和天皇祭」の儀式が営まれ、両陛下は歴代天皇と皇族をまつる「皇霊殿」での儀式に臨まれた。陛下は一度、御所に戻って離任する駐日ホンジュラス大使と面会した後、再び儀式服に着替え、皇霊殿での「御神楽(みかぐら)の儀」に臨まれた。
陛下は年齢を考慮して途中で退出したが、夜遅くまで続いた儀式の間、拝礼を控えた皇后さまとともに御所で慎み深く過ごされた。皇霊殿の儀と御神楽の儀では、皇太子さまも拝礼された。また、武蔵陵墓地(東京都八王子市)にある武蔵野陵で行われた「山陵に奉幣の儀」には、秋篠宮ご夫妻が参列された。
産経ニュース
【今週の御皇室】新年皇居一般参賀に見る「皇室報道」の在り方[桜H28/1/7]
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皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする『今週の御皇室』。今回は、新聞各紙の新
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