慶祝・佳子内親王殿下、21歳のお誕生日。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 

天皇陛下のお誕生日を祝う一般参賀で、宮殿「長和殿」のベランダにお出ましになられた佳子内親王殿下=12月23日、皇居


畏くも佳子内親王殿下におかせられましては、12月29日21歳のお誕生日をお迎えになられました。
謹んで心よりお喜び申し上げます。


【皇室ウイークリー】(番外編)佳子内親王殿下お誕生日


 秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは29日、21歳の誕生日を迎えられた。平成26年末、成年に達した佳子さまはこの1年、学業と並行して成年皇族としての公務に励まれてきた。「皇室ウイークリー」では、この1年間の佳子さまのご動静をお写真で振り返る。

 
 佳子さまは平成6年にご誕生。宮内庁によると、お名前は秋篠宮ご夫妻が相談して決められたという。「佳」の文字には「美しい、すぐれている」という意味があり、ご夫妻は「身体が健康であるだけでなく、人の気持ちを理解し、素直で思いやりがあるなど、心身ともにいろいろな意味で『佳(よ)い』女の子に育ってほしい」との願いを込められた。

 
 身の回りの品につけられる「お印(しるし)」の「ゆうな」は、屋久島や種子島、沖縄に分布する「オオハマボウ」の沖縄地方の呼び名で、ハイビスカスの一種。海岸近くに育つ小高木で、7~8月ごろに枝の先などに淡い黄色の花をつける。


 20歳の誕生日には、皇居・宮殿で、天皇陛下から成年皇族として「宝冠大綬章」の勲章を授与された。その後、秋篠宮邸で礼服の「ローブデコルテ」に勲章やティアラなどを身に着けた正装に着替え、再び宮殿で、天皇、皇后両陛下にあいさつをされた。

 
 プラチナにダイヤモンドがあしらわれたティアラは、ほかの宝飾品とともに総額約2800万円で新調されたもの。27年1月2日の新年一般参賀に初めて臨み、宮殿「長和(ちょうわ)殿」のベランダに笑顔で立たれた。

 
同14日に宮殿「松の間」で行われた「歌会始の儀」では以下のようなお歌を詠まれた。

 
 〈弟に本読み聞かせゐたる夜は旅する母を思ひてねむる〉

 
 同15日には、成人したことを報告するため、東京都八王子市の武蔵陵墓地を訪れ、大正天皇の多摩陵と貞明皇后の多摩東陵、昭和天皇の武蔵野陵、香淳皇后の武蔵野東陵を参拝された。


 2月1日、佳子さまは東京都渋谷区の国立能楽堂で、聴覚障害がある俳優らによる手話狂言をご鑑賞。舞台を終えた出演者らと懇談した佳子さまは20歳になった感想を俳優から尋ねられ、「お酒は飲めるようになったけど、飲んでいません」と答えられたという。

 
 3月6日には、伊勢神宮(三重県伊勢市)を初めてお一人で参拝し、成年を迎えたことを報告されている。佳子さまは爪先まで隠れる白いコート姿で、皇祖神の天照大神をまつる内宮をご参拝。玉砂利が敷き詰められた参道をゆっくりと進み、正殿の前にある内玉垣南御門で玉串をささげて、拝礼された。

 
 佳子さまは同18日、皇居・東御苑の桃華楽堂で開かれた「音楽大学卒業生演奏会」を皇后さまをはじめとする皇族方とともに初めて鑑賞されている。

 
 4月2日、国際基督教大(ICU、東京都三鷹市)の入学式にご出席。教養学部アーツ・サイエンス学科1年生となられた。2年前に学習院大に進学したが「新たな学びの場を持ちたい」として26年8月にご中退。その後、ICUのAO入試に合格されていた。


 5月19日、秋篠宮妃紀子さまとともに東京都千代田区のホールで、映画「奇跡のひと マリーとマルグリット」全国盲ろう者協会活動支援チャリティー試写会を鑑賞された。

 
 6月3日には、国賓として来日していたフィリピンのベニグノ・アキノ大統領を招いて、天皇、皇后両陛下がご主催の宮中晩餐(ばんさん)会が皇居・宮殿で開かれ、佳子さまも初めて出席された。

 
 佳子さまは同6日、山口県下関市の安徳天皇の陵を参拝された。佳子さまが単独で地方に出向き、公務に臨まれるのは、このときが初めてのことだった。

 
 皇后さまが前年、傘寿を迎えられたのを祝う宮内庁楽部による洋楽演奏会が同26日、桃華楽堂で開かれ、佳子さまも出席された。

 
 7月25日には、静岡県御殿場市で開かれた第49回全日本高校馬術競技大会の開会式に臨席し、「皆さまは日々、馬と気持ちが通じ合うよう努力をしていらっしゃると思います。この経験は、馬術に限らずさまざまなところで生かしていけるのではないでしょうか」とあいさつされた。公務による式典であいさつされるのは、これが初めてのことだった。


 佳子さまは8月7日、秋篠宮ご夫妻、悠仁さまとともに東京都千代田区の国立施設「昭和館」を訪れ、学童疎開や空襲など戦中・戦後の国民生活に関する資料を集めた常設展と、戦後70年に合わせた特別企画展「昭和20年という年~空襲、終戦、そして復興へ~」を観覧されている。

 
 9月21日には、鳥取県米子市を訪れ、第2回全国高校生手話パフォーマンス甲子園の出場者らが集う交流会に臨席し、手話を使って「頑張ってください」などと励まされた。また、翌22日には同甲子園の開会式に臨席された。

 
10月17日に皇居・賢所で行われた神嘗祭(かんなめさい)賢所の儀に、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族方とともに佳子さまも参列されている。

 
 佳子さまは11月8日、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターを訪れ、中学生が日常生活で感じたことなどを発表する第37回「少年の主張」全国大会にご臨席。地方ブロックの代表12人が壇上で訴える主張に耳を傾け、拍手を送られた。


12月23日の天皇陛下の誕生日には一般参賀に臨み、宮殿「長和殿」のベランダに再び立たれている。

 
 この1年、学業に影響が出ないように土日を中心として公務に励まれた佳子さま。28年も成年皇族として国民のためにさまざまな公務を果たされることになるだろう。


産経ニュース