
《zak女の雄叫び お題は「士」》「神風特攻隊」と「自爆テロ」を同一視するな!!

犠牲者を追悼するパリ市民(ロイター)
過激派組織「イスラム国」(IS)によるパリ同時多発テロを受け、現地メディアが一斉に自爆テロ実行犯を「kamikaze」(カミカズ=フランス語の発音)と表現しているという。
AFP通信は公式ツイッターアカウントで「スタット・ドゥ・フランスの近くで起こった爆発はカミカズ」と表現。仏紙リベラシオンは「3人のカミカズのうち、1人がフランス人だ」とし、フィガロ紙も「カミカズが競技場に侵入しようとしていた」と報じた。
また、捜査を担当するパリの検事が、記者会見で何度も「カミカズ」と口にしたことをご存じの方も多いのではないか。
フランス語の発音で「カミカズ」と呼ばれるこの用語。実は語源は日本の神風特攻隊にあるといわれ、海外では一般人を無差別に殺傷する「自爆テロ」の代名詞に誤用されているようなのだ。
ちなみに、グーグルの自動翻訳システムでも「un kamikaze」は「自爆テロ犯」と訳される。
だが、自爆テロと日本の特攻を同一視する報道には憤りを感じずにはいられない。
自爆テロは一般市民を狙った無差別テロであるのに対し、日本の特攻はあくまでも敵軍を相手とするという明確な違いがある。特攻隊員らは自らの命をなげうち、敵の本土上陸から日本を救ったのだ。彼らには、日本人が培ってきた「武士道」精神が生きていた。
以前、特攻隊員になるため入学した陸軍予科士官学校(現・埼玉県朝霞市)で敗戦を迎えた男性に取材をしたことがあった。男性は祖父、父も軍人を志し、自らも幼い頃から軍人として国を守ることがさだめと思って生きてきたのだと話していた。自らの命をささげ、国を守る特攻を選ぶことは「当然の選択だった」と。
陸軍予科士官学校に入る前にはすでに死を覚悟しており、郷里の鹿児島を離れるときには「遺骨は返ってこないだろうから」と家族に髪の毛を切って渡したそうだ。
日本では特攻隊員たちの犠牲を「無駄死」とする声もあるが、彼らの死の上に現在の日本の平和と繁栄があることを思えば、「自爆テロ」と同一視するような報道には怒りを覚える。
ネット上でも、「こういうところで使われるのは複雑」「悲しい」などの言葉が踊った。自分たちの祖父らが冒涜(ぼうとく)されているように感じるのだと思う。同感だ。
今回のパリ同時多発テロでは、フランスのオランド大統領は「わが国は戦争状態にある」と宣言。IS掃討のため、シリア空爆をさらに強化することを表明した。
日本もテロの標的になることが懸念されており、国内も警戒体勢に入っている。
国はテロの未然防止に万全を期すとともに、誤った解釈の用語が海外で乱用されている現状を国際社会に訴えていくことも必要ではないか。
(M)
zakzak夕刊フジ
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