皇室ウィークリー(406) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

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81歳の誕生日を迎えられた皇后陛下=9月29日、皇居・御所(宮内庁提供)


 天皇陛下は17日、皇居・神嘉殿で神嘗祭神宮遙拝の儀、皇居・賢所で神嘗祭賢所の儀に臨まれた。皇后さまは神嘗祭にあたって御所で遙拝し、祭祀(さいし)が終わるまで、慎み深く静かに過ごされた。

 神嘗祭は宮中祭祀の大祭で、五穀豊穣(ほうじょう)の感謝祭にあたる。養老5(721)年に始まったとされ、毎年秋、歴代天皇が新穀でつくった神酒と神饌(しんせん)を伊勢神宮に奉ってきた。明治12(1879)年以降は10月17日に行うことが慣例となっている。

 神嘗祭賢所の儀には皇太子さまも臨まれ、秋篠宮ご夫妻、ご夫妻の長女、眞子さま、次女の佳子さま、三笠宮家の彬子さま、高円宮妃久子さま、久子さまの三女、絢子さまの7方が参列された。

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 皇后さまは20日、81歳の誕生日を迎えられた。

 誕生日にあたってこの1年を振り返り、「戦後七十年となる今年は、昭和天皇の終戦の詔勅の録音盤や、終戦が決められた御前会議の場となった吹上防空壕(ごう)の映像が公開されるなど、改めて当時の昭和天皇の御心(みこころ)を思い上げることの多い一年でした」と文書につづられた。

 同じ文書の中で皇后さまは「終戦を迎えたのが国民学校の五年の時であり、私の戦争に関する知識はあくまで子どもの折の途切れ途切れの不十分なものでした」と当時を振り返り、戦争被害や敗戦後の混乱期に苦しむ国民に、心を痛めた昭和天皇の苦悩に思いをはせられた。

 同日は朝から皇居に皇太子ご夫妻をはじめとする皇族方がお祝いのため訪れられたほか、安倍晋三首相をはじめ閣僚ら、衆参両院議長も次々と訪れ、祝賀行事が行われた。

 また夜には両陛下を囲んで、祝賀の夕食会が皇居・御所で開かれ、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻が出席されたほか、両陛下の長女、黒田清子さん夫妻も同席したという。

 一方、22日に定例記者会見を行った宮内庁の風岡典之長官は「一連の(祝賀)行事は滞りなく終えられた。お疲れにはなったと思う」と述べ、8月に心臓の精密検査を受けられた皇后さまのご体調の管理には、今後も細心の注意を払っていく意向を示した。



 皇太子さまは同日、東京都渋谷区のNHK放送センターを訪れ、教育に関する優れたテレビ番組やウェブサイトなどの作品を対象とした第42回「日本賞」教育コンテンツ国際コンクールの授賞式に臨席された。皇太子さまは同授賞式に平成元年からほぼ毎年臨席されている。皇太子さまはあいさつに立ち、「未来の社会の担い手である子供たちにとって、良い教育コンテンツに接することがますます大切になってきていると思います」と述べられた。

 23日、皇太子さまは全国障害者スポーツ大会の開会式臨席などのため、陸路で和歌山県入りされた。

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 秋篠宮ご夫妻は19日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で行われた秋季慰霊祭に出席して、納骨堂で黙●(=示へんに寿の旧字体)(もくとう)をささげられた。

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 眞子さまは23日、24歳の誕生日を迎え、御所を訪れて天皇、皇后両陛下にあいさつされた。

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 優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」の第27回授賞式典が21日、東京・元赤坂の明治記念館で行われ、常陸宮妃華子さまが臨席された。例年はご夫妻での臨席だが、常陸宮さまはかぜ気味で微熱とせきがあったため、大事をとって欠席された。
 常陸宮さまは、世界文化賞を主催する日本美術協会の総裁を務められている。式典では、華子さまが受賞者4人に顕彰メダルを授与し、常陸宮さまのお言葉を代読された。

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産経ニュース