皇室ウィークリー(402) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

 

紀伊半島豪雨の被災者との懇談を終え、見送りの人たちに手を振られる天皇、皇后両陛下=25日、和歌山県田辺市の県立情報交流センター

両陛下、豪雨被災者をご慰労。佳子内親王殿下、手話でごあいさつ。


シルバーウイークだったこの1週間、天皇、皇后両陛下をはじめ皇族方は比較的ゆっくりと過ごされた。

 「秋分の日」の23日は、皇室の先祖祭に当たる「秋季皇霊祭の儀」が皇居・皇霊殿、神恩感謝の祭典とされる「秋季神殿祭の儀」が神殿で執り行われ、両陛下と皇太子さまが拝礼された。秋篠宮ご夫妻はじめ皇族方も参列された。

 宮内庁によると、頸椎症性神経根症の持病を抱える皇后さまは、髪を束ねて後ろに長く垂らす「おすべらかし」で臨む祭祀(さいし)は、首に負担があるため控えていただきたいと医師から助言を受けているが、祭祀を大切にし、伝統を引き継がねばとの強いお気持ちから、春秋の皇霊祭の儀・神殿祭の儀、昭和天皇例祭の儀、香淳皇后例祭の儀などに絞る形で臨まれている。

 両陛下は25日、国体の総合開会式臨席などのため和歌山県に入られた。この日は、田辺市の県立情報交流センターで、平成23年9月の紀伊半島豪雨で家族が犠牲になった被災者6人と懇談し、お見舞いの言葉をかけられた。

 この豪雨では、和歌山、奈良、三重3県で80人以上の死者・行方不明者が出ており、うち61人が和歌山県に集中している。両陛下は発災当初から甚大な被害に心を痛め、今回の訪問にあたり、同県の被災者との面会を強く希望された。昨年11月には、奈良県の被災者も見舞われている。

 新宮市の大前幸子さん(71)は経営する雑貨店ごと流され、母親=当時(88)=を失った。「母のおかげで助かった」と訴える大前さんを、天皇陛下は「お寂しい日々を過ごしていらしたでしょう」と気遣われた。

 那智勝浦町の寺本真一町長(62)は当時、妻=同(51)=と長女=同(24)=の行方が分からない中で災害対応の陣頭指揮を続けており、皇后さまは「どんなにか、おつらい決断でいらしたでしょう」と慰労された。

 陛下は最後に全員に向かい、「いろいろ大変だとお察ししていますけど、元気で過ごされるよう、切に願っています」と声をかけられた。

 

 

紀伊半島豪雨の被災者を見舞われる天皇、皇后両陛下=25日、和歌山県田辺市の県立情報交流センター

 

 皇太子ご夫妻は25日、東京都千代田区のホテルで開かれた「第22回国際青年交流会議」に臨席された。同会議はご夫妻のご成婚を記念し、日本から外国に派遣された若者と、相手国などから日本に招いた若者との交流事業として実施されている。今年はカンボジアやラトビアなどから約360人が参加した。

 

 秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは21日午後、鳥取県境港市を訪れ、昭和20年4月に400人以上が死傷した貨物船「玉栄丸」爆発事故の慰霊碑に供花された。夜には、米子市のホテルで開かれた「第2回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の交流会に臨み、高校生らとご歓談。手話を交えて「頑張ってください」と励まされた。

 

 

 


玉栄丸の慰霊碑に供花される佳子内親王殿下=21日、鳥取県境港市
 

 

「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の交流会で高校生たちと歓談される佳子内親王殿下=21日、鳥取県米子市の米子全日空ホテル(門井聡撮影)

 22日は米子市公会堂で行われた手話パフォーマンス甲子園の開会式にご臨席。手話を使って「手話に対する理解と、聴覚に障害がある方々に対する理解が一層深まるとともに、この大会がすばらしい思い出となりますことを願います」とあいさつされた。

 
 
「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」の開会式で、手話を使ってあいさつされる佳子内親王殿下=22日、鳥取県米子市公会堂

 

「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」を観覧される佳子内親王殿下=22日、鳥取県米子市公会堂(門井聡撮影)
 
 佳子さまは昨年の第1回大会にも秋篠宮妃紀子さまとともに臨んでいるが、今年はお一人で参加された。また、開会式に続いて、高校生による演劇や落語などのパフォーマンスを観覧された。

 

 両陛下をはじめ皇族方の身辺を護衛する皇宮警察の異動にあたり、秋篠宮ご夫妻、常陸宮ご夫妻は24日、三笠宮家の彬子さま、瑶子さまは25日、各宮邸でそれぞれ新たに担当となった護衛官とあいさつを交わされた。

産経ニュース


【今週の御皇室】秋篠宮家と手話[桜H27/9/24]  


https://youtu.be/DOivlXzM4WM
皇室ジャーナリストの髙清水有子がお送りする「今週の御皇室」。今回は、御公務で手話­を疲労された佳子内親王殿下のニュースにちなみ、「秋篠宮家と手話」についてお話しさ­せて頂きます。

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