天皇陛下の御為に
陸軍曹長 木崎 徹治 命
昭和二十年一月三日
フィリピンミンドロ島にて戦死
埼玉県北葛飾群豊野村出身 二十三歳
天皇陛下の御為に、米英撃滅の決戦の大空に悠久の大義就かんとす。
男子の本懐此れに優なし。
長年の御教訓にしたがひ死所を得たる徹治は幸福者です。貧苦の中にも良き御教育の道を戴き有難うございました。
徹治戦死の報あるも決して悲しんで下さるな。
一日も早く病全快せられ、御母様共々末長く達者で御暮らしの程御祈り致します。
彰介は立派な人間にして下さい。小生の貯金其の他は、弟妹等の教育費に御使用御願ひます。
弟妹達仲良く身体を大切に勉強して立派な人間になって孝養をつくすを怠るな。
嗚呼、大東亜永遠の平和確立の暁を見よ快なる哉。
徹治
父母様
兄弟妹様
【八月靖国神社社頭掲示】