平成27年2月2日(月)
天皇皇后両陛下は、四月八日と九日、
大東亜戦争において、アメリカ軍から「天皇の島」と呼ばれた日米両軍の激戦地である西太平洋の
パラオ・ペリリュー島を訪問され、戦没将兵を慰霊される。
両陛下による太平洋における慰霊は、
硫黄島からサイパン、そして遂に、パラオ・ペリリューに至られることになる。
ペリリュー島の戦いは、昭和十九年九月十五日から十一月二十五日まで行われた。
島に押し寄せたアメリカ軍は戦車百十七両を擁する総員四万八千七百四十名。
迎え撃つ中川州男大佐率いる日本軍は一万五百名。
そして、日本軍は最後まで勇戦敢闘して玉砕した。戦死一万六百九十五人、捕虜二百二人。
しかし、戦闘終結後も三十四人の日本軍兵士は、
洞窟を転々として島内で生き残り戦後の昭和二十二年四月二十二日にアメリカ軍に投降した。
アメリカ軍の太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツ提督は、
この日本軍将兵の戦いに対して次の詩を残した。
この詩文は、現在、ペリリュー島に立てられた碑に刻まれている。
「Tourists from every country
who visit this island should be told
how courageous and patriotic
were the Japanese soldiers
who all died defending this island.
Pacific Fleet Command Chief C.W.Nimitz」
「諸国から訪れる旅人達よ、
この島を守るために日本軍将兵が、いかに勇敢な愛国心をもって戦い、
そして玉砕していったかを伝えられよ.
太平洋艦隊司令長官 C.W ニミッツ」
さて、天皇皇后両陛下は、サイパンに続いてこのパラオ・ペリリュー島を訪れられて戦没将兵を慰霊される。
日本人は、この精神世界(霊的世界)における意義に深く頭をさげ、両陛下と共に祈らねばならない。
パラオ・ペリリューは、
海から大東亜を俯瞰する位置にある。即ち、大東亜戦争の全戦域を俯瞰する位置にある。
従って、両陛下は、
パラオ・ペリリューからペリリュー島の英霊のみならず大東亜の全戦没将兵の慰霊をされることになる。
この大東亜の全戦域における戦没者は、
二百万人以上であり海に漬かり陸に埋もれる未帰還のご遺骨は百万を超える。
そして、この全将兵は、大東亜の諸民族の自立と共存共栄の大義のために戦ったのであり、
敵将のニミッツ提督の言うとおり、その勇気と祖国愛は語り伝えられるべき英霊である。
そこで、我が国の神話を教えない戦後教育のなかで、封印されるように、意識の外に置かれている
天皇陛下のお立場を、
よくよく見つめてみようではないか。
天皇、それは、その権威が神秘に発する祭祀の主催者にして祈る御存在である。
天皇は、天照大神が孫の神武天皇に与えた天壌無窮の神勅によって、
永続を確保されて現在の我が国の天皇である天照大神の子孫である。
世界に、これほどの「権威」があろうか。
このこと、戦後教育は、 これを語るものを神懸かりとして意識の外に追いやる。
従って、我が国の特殊な戦後的先入観のない外国人の方が天皇の権威の本質を素直に実感するので、
次ぎに、三年前の伊勢神宮の式年遷宮を見たフランス人が「フィガロ誌」に書いた一文を書いておく。
これが、天皇陛下の権威の淵源である。
「闇と沈黙のなかで、女神アマテラスを聖櫃に奉じ、これに生絹を掛けて神官の群れが粛々と運んでゆく。
生きとし生けるものの起源そのもののシンボルが、
いま、眼前を通りすぎてゆく・・・この景観に、われらの小我の殻など、微塵に吹っ飛んでしまう。」
この天皇の権威、
これは思想でも教義でもイデオロギーでもない我々の心情を深く揺り動かす根源的なものである。
この権威に対して、畏れおおい、という言葉を、昔の人は自然に口にした。
日本的霊性は、ここから生まれた。
この天皇陛下が、この度、畏れおおくも、パラオ・ペリリューに赴かれて、
広大な海と陸において、アジア解放、大東亜共存共栄の為に戦った将兵を慰霊される。
アジアにおける全将兵の霊が喜び、東アジアが明るくなるではないか。
これは、霊的世界における、まことに大きなことである。
世界精神史における画期的なことである。
かつてアメリカ原住民の酋長は次のように語った。
「白人の神ゴッドは、ただ自分の信者の白人だけを可愛がる。
しかし、我々の大霊グレイトスピリットは、そんなえこひいきはなさらない。」
この言葉は正しい。
従って、最近、フィリピンをローマ法皇が訪問したが、それはただ信者の世界だけのことである。
しかも、フィリピンがカトリック国だということはスペインがフィリピンを植民地にした結果である。
東アジアの明るさとは関係ない。むしろ、スペインに支配される前の先祖から見ればその反対だ。
これに対して、
天皇陛下は、「えこひいき」はなさらない。
天皇陛下の、パラオ・ペリリューにおける慰霊は、
広大な大東亜全域でアジア解放のために戦った二百万英霊の慰霊であり、
「生きとし生けるものの起源そのものの」による慰霊であり、
天照大神の天壌無窮の神勅により降臨し即位された神武天皇より百二十五代の今上陛下による慰霊である。
これは、我が万邦無比の日本の天皇にして初めて為しえる、
とてつもないことではないか。
ここ数年、我が国は、天変地異のなかにあるが、
天皇陛下の、パラオ・ペリリューにおける慰霊は、
国民の意識を明るく覚醒させる深い意義を湛えているのではないかという予感がする。
即ち、アジアの英霊が集まってきて、祖国日本の誇りある再興を加勢し始めてくれるのではないか。
天皇陛下は、これほど尊いありがたいことをなさるために、パラオ・ペリリューに行幸される。
以上、本朝、仁徳天皇の御陵に参拝の後に、
畏れおおいことながら、
天皇陛下のパラオ行幸について書かせていただいた。
次ぎに、宮内庁そして安倍内閣に苦情を申す。
パラオにおける天皇皇后両陛下のご宿泊先を、海上保安庁の巡視船「あきつしま」にするとは何事か。
天皇の我が国家における御存在を何と心得ているのか。君側の情けない官僚組織よ。
天皇陛下の乗られる飛行機は、政府専用機と言っているが、
これは国家を示すエアー・ホース・ワン、空軍機であり航空自衛隊が運用している。
従って、
天皇陛下の乗られる船は、海上自衛隊の運用する軍艦であるべきだ。
宮内庁および安倍内閣、国家の品格というものが分からんのか。
パラオにおける天皇陛下のお召艦は、国家を示す軍艦旗を掲げた海上自衛隊の大型輸送艦「おおすみ」で、
前後左右四隻の護衛艦と若干の潜水艦によって警護され威風堂々とパラオのコロール沖に集結すべきである。
パラオの国民も英霊もいかに喜ばれるか。
また、「おおすみ」には病院船の機能と設備があり、ゆっくりとお休みになれるスペースが確保できる。巡視船にはその機能がない。
宮内庁および安倍内閣は、両陛下がご高齢であられるのが分からないのか。
大東亜戦争において、アメリカ軍から「天皇の島」と呼ばれた日米両軍の激戦地である西太平洋の
パラオ・ペリリュー島を訪問され、戦没将兵を慰霊される。
両陛下による太平洋における慰霊は、
硫黄島からサイパン、そして遂に、パラオ・ペリリューに至られることになる。
ペリリュー島の戦いは、昭和十九年九月十五日から十一月二十五日まで行われた。
島に押し寄せたアメリカ軍は戦車百十七両を擁する総員四万八千七百四十名。
迎え撃つ中川州男大佐率いる日本軍は一万五百名。
そして、日本軍は最後まで勇戦敢闘して玉砕した。戦死一万六百九十五人、捕虜二百二人。
しかし、戦闘終結後も三十四人の日本軍兵士は、
洞窟を転々として島内で生き残り戦後の昭和二十二年四月二十二日にアメリカ軍に投降した。
アメリカ軍の太平洋艦隊司令長官チェスター・ニミッツ提督は、
この日本軍将兵の戦いに対して次の詩を残した。
この詩文は、現在、ペリリュー島に立てられた碑に刻まれている。
「Tourists from every country
who visit this island should be told
how courageous and patriotic
were the Japanese soldiers
who all died defending this island.
Pacific Fleet Command Chief C.W.Nimitz」
「諸国から訪れる旅人達よ、
この島を守るために日本軍将兵が、いかに勇敢な愛国心をもって戦い、
そして玉砕していったかを伝えられよ.
太平洋艦隊司令長官 C.W ニミッツ」
さて、天皇皇后両陛下は、サイパンに続いてこのパラオ・ペリリュー島を訪れられて戦没将兵を慰霊される。
日本人は、この精神世界(霊的世界)における意義に深く頭をさげ、両陛下と共に祈らねばならない。
パラオ・ペリリューは、
海から大東亜を俯瞰する位置にある。即ち、大東亜戦争の全戦域を俯瞰する位置にある。
従って、両陛下は、
パラオ・ペリリューからペリリュー島の英霊のみならず大東亜の全戦没将兵の慰霊をされることになる。
この大東亜の全戦域における戦没者は、
二百万人以上であり海に漬かり陸に埋もれる未帰還のご遺骨は百万を超える。
そして、この全将兵は、大東亜の諸民族の自立と共存共栄の大義のために戦ったのであり、
敵将のニミッツ提督の言うとおり、その勇気と祖国愛は語り伝えられるべき英霊である。
そこで、我が国の神話を教えない戦後教育のなかで、封印されるように、意識の外に置かれている
天皇陛下のお立場を、
よくよく見つめてみようではないか。
天皇、それは、その権威が神秘に発する祭祀の主催者にして祈る御存在である。
天皇は、天照大神が孫の神武天皇に与えた天壌無窮の神勅によって、
永続を確保されて現在の我が国の天皇である天照大神の子孫である。
世界に、これほどの「権威」があろうか。
このこと、戦後教育は、 これを語るものを神懸かりとして意識の外に追いやる。
従って、我が国の特殊な戦後的先入観のない外国人の方が天皇の権威の本質を素直に実感するので、
次ぎに、三年前の伊勢神宮の式年遷宮を見たフランス人が「フィガロ誌」に書いた一文を書いておく。
これが、天皇陛下の権威の淵源である。
「闇と沈黙のなかで、女神アマテラスを聖櫃に奉じ、これに生絹を掛けて神官の群れが粛々と運んでゆく。
生きとし生けるものの起源そのもののシンボルが、
いま、眼前を通りすぎてゆく・・・この景観に、われらの小我の殻など、微塵に吹っ飛んでしまう。」
この天皇の権威、
これは思想でも教義でもイデオロギーでもない我々の心情を深く揺り動かす根源的なものである。
この権威に対して、畏れおおい、という言葉を、昔の人は自然に口にした。
日本的霊性は、ここから生まれた。
この天皇陛下が、この度、畏れおおくも、パラオ・ペリリューに赴かれて、
広大な海と陸において、アジア解放、大東亜共存共栄の為に戦った将兵を慰霊される。
アジアにおける全将兵の霊が喜び、東アジアが明るくなるではないか。
これは、霊的世界における、まことに大きなことである。
世界精神史における画期的なことである。
かつてアメリカ原住民の酋長は次のように語った。
「白人の神ゴッドは、ただ自分の信者の白人だけを可愛がる。
しかし、我々の大霊グレイトスピリットは、そんなえこひいきはなさらない。」
この言葉は正しい。
従って、最近、フィリピンをローマ法皇が訪問したが、それはただ信者の世界だけのことである。
しかも、フィリピンがカトリック国だということはスペインがフィリピンを植民地にした結果である。
東アジアの明るさとは関係ない。むしろ、スペインに支配される前の先祖から見ればその反対だ。
これに対して、
天皇陛下は、「えこひいき」はなさらない。
天皇陛下の、パラオ・ペリリューにおける慰霊は、
広大な大東亜全域でアジア解放のために戦った二百万英霊の慰霊であり、
「生きとし生けるものの起源そのものの」による慰霊であり、
天照大神の天壌無窮の神勅により降臨し即位された神武天皇より百二十五代の今上陛下による慰霊である。
これは、我が万邦無比の日本の天皇にして初めて為しえる、
とてつもないことではないか。
ここ数年、我が国は、天変地異のなかにあるが、
天皇陛下の、パラオ・ペリリューにおける慰霊は、
国民の意識を明るく覚醒させる深い意義を湛えているのではないかという予感がする。
即ち、アジアの英霊が集まってきて、祖国日本の誇りある再興を加勢し始めてくれるのではないか。
天皇陛下は、これほど尊いありがたいことをなさるために、パラオ・ペリリューに行幸される。
以上、本朝、仁徳天皇の御陵に参拝の後に、
畏れおおいことながら、
天皇陛下のパラオ行幸について書かせていただいた。
次ぎに、宮内庁そして安倍内閣に苦情を申す。
パラオにおける天皇皇后両陛下のご宿泊先を、海上保安庁の巡視船「あきつしま」にするとは何事か。
天皇の我が国家における御存在を何と心得ているのか。君側の情けない官僚組織よ。
天皇陛下の乗られる飛行機は、政府専用機と言っているが、
これは国家を示すエアー・ホース・ワン、空軍機であり航空自衛隊が運用している。
従って、
天皇陛下の乗られる船は、海上自衛隊の運用する軍艦であるべきだ。
宮内庁および安倍内閣、国家の品格というものが分からんのか。
パラオにおける天皇陛下のお召艦は、国家を示す軍艦旗を掲げた海上自衛隊の大型輸送艦「おおすみ」で、
前後左右四隻の護衛艦と若干の潜水艦によって警護され威風堂々とパラオのコロール沖に集結すべきである。
パラオの国民も英霊もいかに喜ばれるか。
また、「おおすみ」には病院船の機能と設備があり、ゆっくりとお休みになれるスペースが確保できる。巡視船にはその機能がない。
宮内庁および安倍内閣は、両陛下がご高齢であられるのが分からないのか。
「イスラム国」との戦争について
平成27年2月2日(月)
昨日のニュースと本日の朝刊の見出しは「後藤さん殺害映像」である。
しかし、一月後半より、私が書き込みたかったことは、
天皇陛下のパラオ・ペリリュー慰霊のことであった。
天皇の存在は、世界の諸民族の歴史のなかで異例のことである。
まさに「我が国のみこの事有り、異朝にはこの事なし」(神皇正統記)である。
古代ギリシャのゼウスの直系の子孫が、現在のギリシャの皇帝であり、
古代ローマの狼の乳で育った建国者の直系の子孫が、現在のイタリアの皇帝であると想像されたし。
ありえない、とてつもないことである。
しかし、我が国こそ、この事がある。これを万邦無比という。
即ち、天照大御神の孫の神武天皇から万世一系百二十五代が現在の天皇である。
そして、この天皇が、パラオ・ペリリューでアジア解放のために倒れた二百万の英霊の慰霊をされる。
人類の精神史上、我が国でしか起こりえないことである。
このことを本日早朝、仁徳天皇の御陵に参拝の後に書かせていただいた。
そしてこれから「イスラム国」との戦争について書いておく。
1、二人の邦人を「イスラム国」が殺害したことによって、我が国は世界注視の中で、
「報復攻撃」を実施する正当性を獲得した。
よって、総理大臣は、
直ちに自衛隊に「報復攻撃」実施準備を指令するべきである。
総理大臣は、「報復攻撃」を検討せよ。
検討してからならともかく、検討もせずに、「報復攻撃」という発想のかけらもなく、
「何もしません」と答えておれば、
テロリストに何のリスクもなく日本人を殺戮できるという誤った判断を与えることになる。
その結果、彼らは、
「どこであろうとおまえの国民が発見されれば殺戮をつづけることになるであろう」
という声明通りの行動をとるであろう。
報復こそ、テロリストに対する抑止力なのだ。
総理大臣、このことを忘れることなかれ。
結局、テロリスト、「イスラム国」に対しても、
「平和を願うなら戦いに備えよ」
という古代ローマの言葉は有効であり、阪神淡路大震災の瓦礫の中で浮かんだ、
「国防は最大の福祉である」
という言葉は真実である。
2、従っていまこそ、軍隊(自衛隊)のプレゼンスを高めよ。
それがテロに対する抑止力を高める。
この意味でも、安倍内閣に申しておく、
天皇陛下がパラオで宿泊される船を、国土交通省所管の沿岸警備の巡視船にするとは何事か。
陛下に無礼であるし、
国家の品格を損なう。
また、警備もできない。
陛下には病院設備のある大型輸送艦にお泊まりいただき、
イージス艦を含む数隻の護衛艦が、そのお召艦を取り囲み、
半径百キロ圏内四方に偵察ヘリを飛ばして警護にあたるべきである。
南シナ海からあのミクロネシアの海域は、
シナのややこしい公船や海賊船やムスリム過激派の跋扈する海域である。
またこの度、「イスラム国」が如何なる声明を出しているのか、もう一度読み直してみよ。
我が国は、テロリストとの戦争状態にあることをゆめゆめ忘れるな。
くれぐれも国外に出られた天皇陛下の安全確保のための、万全の警戒を怠るな。
3、我が国の安倍内閣は、
二年前のアルジェリアのイナメナスにおける十名の邦人殺戮テロの時と同様に、
この度の「イスラム国」のテロに対しても何も対処できなかった。
イナメナスの時に総理に強く言っておいたのだが、
この度も特殊部隊の活用をこれっぽっちも想定していなかったようだ。
従って、トルコやヨルダンに特殊部隊を密かに配置していた形跡はない。
そのくせ政府やヨルダンにいる(というか安倍一行に取り残された)外務省高官は、
二言目には「いま、情報を収集しています」と言うだけであった。
「○○地点で人質の奪還可能」という情報が入ってきたらどうするつもりだったのであろうか。
トルコやヨルダンに「行ってきてくれ」と頼むつもりだったのか。
要するに、安倍内閣は、何もすることがない、とは言えないので、
情報を収集しています、と言っていただけではなかったか。
4、情報は、「盗む」か「買う」か「交換する」ことによって収集できる。
一体、我が国の安倍内閣は、如何なる手段によって情報を収集していたのか。
情報分析は、我が国内の外務省的秀才面をした面々でできる。
しかし情報収集手段として、この三つの手段、
特に「盗む」という収集組織をもっていないのが我が国家体制の欠落である。
5、殺された二人の犠牲者よ。
雪山に入る登山者のように、危険を承知で入ったとは言え、無念だっただろう。
しかし、貴君らの犠牲は、
祖国である日本国を確実に本来の日本に近づけた。
日本を取り戻す引き金になった。
我々は、貴君らの犠牲を日本の為に役立たせるべく努力する。
以て、安らかに瞑目されよ。
西村眞悟の時事通信より。
しかし、一月後半より、私が書き込みたかったことは、
天皇陛下のパラオ・ペリリュー慰霊のことであった。
天皇の存在は、世界の諸民族の歴史のなかで異例のことである。
まさに「我が国のみこの事有り、異朝にはこの事なし」(神皇正統記)である。
古代ギリシャのゼウスの直系の子孫が、現在のギリシャの皇帝であり、
古代ローマの狼の乳で育った建国者の直系の子孫が、現在のイタリアの皇帝であると想像されたし。
ありえない、とてつもないことである。
しかし、我が国こそ、この事がある。これを万邦無比という。
即ち、天照大御神の孫の神武天皇から万世一系百二十五代が現在の天皇である。
そして、この天皇が、パラオ・ペリリューでアジア解放のために倒れた二百万の英霊の慰霊をされる。
人類の精神史上、我が国でしか起こりえないことである。
このことを本日早朝、仁徳天皇の御陵に参拝の後に書かせていただいた。
そしてこれから「イスラム国」との戦争について書いておく。
1、二人の邦人を「イスラム国」が殺害したことによって、我が国は世界注視の中で、
「報復攻撃」を実施する正当性を獲得した。
よって、総理大臣は、
直ちに自衛隊に「報復攻撃」実施準備を指令するべきである。
総理大臣は、「報復攻撃」を検討せよ。
検討してからならともかく、検討もせずに、「報復攻撃」という発想のかけらもなく、
「何もしません」と答えておれば、
テロリストに何のリスクもなく日本人を殺戮できるという誤った判断を与えることになる。
その結果、彼らは、
「どこであろうとおまえの国民が発見されれば殺戮をつづけることになるであろう」
という声明通りの行動をとるであろう。
報復こそ、テロリストに対する抑止力なのだ。
総理大臣、このことを忘れることなかれ。
結局、テロリスト、「イスラム国」に対しても、
「平和を願うなら戦いに備えよ」
という古代ローマの言葉は有効であり、阪神淡路大震災の瓦礫の中で浮かんだ、
「国防は最大の福祉である」
という言葉は真実である。
2、従っていまこそ、軍隊(自衛隊)のプレゼンスを高めよ。
それがテロに対する抑止力を高める。
この意味でも、安倍内閣に申しておく、
天皇陛下がパラオで宿泊される船を、国土交通省所管の沿岸警備の巡視船にするとは何事か。
陛下に無礼であるし、
国家の品格を損なう。
また、警備もできない。
陛下には病院設備のある大型輸送艦にお泊まりいただき、
イージス艦を含む数隻の護衛艦が、そのお召艦を取り囲み、
半径百キロ圏内四方に偵察ヘリを飛ばして警護にあたるべきである。
南シナ海からあのミクロネシアの海域は、
シナのややこしい公船や海賊船やムスリム過激派の跋扈する海域である。
またこの度、「イスラム国」が如何なる声明を出しているのか、もう一度読み直してみよ。
我が国は、テロリストとの戦争状態にあることをゆめゆめ忘れるな。
くれぐれも国外に出られた天皇陛下の安全確保のための、万全の警戒を怠るな。
3、我が国の安倍内閣は、
二年前のアルジェリアのイナメナスにおける十名の邦人殺戮テロの時と同様に、
この度の「イスラム国」のテロに対しても何も対処できなかった。
イナメナスの時に総理に強く言っておいたのだが、
この度も特殊部隊の活用をこれっぽっちも想定していなかったようだ。
従って、トルコやヨルダンに特殊部隊を密かに配置していた形跡はない。
そのくせ政府やヨルダンにいる(というか安倍一行に取り残された)外務省高官は、
二言目には「いま、情報を収集しています」と言うだけであった。
「○○地点で人質の奪還可能」という情報が入ってきたらどうするつもりだったのであろうか。
トルコやヨルダンに「行ってきてくれ」と頼むつもりだったのか。
要するに、安倍内閣は、何もすることがない、とは言えないので、
情報を収集しています、と言っていただけではなかったか。
4、情報は、「盗む」か「買う」か「交換する」ことによって収集できる。
一体、我が国の安倍内閣は、如何なる手段によって情報を収集していたのか。
情報分析は、我が国内の外務省的秀才面をした面々でできる。
しかし情報収集手段として、この三つの手段、
特に「盗む」という収集組織をもっていないのが我が国家体制の欠落である。
5、殺された二人の犠牲者よ。
雪山に入る登山者のように、危険を承知で入ったとは言え、無念だっただろう。
しかし、貴君らの犠牲は、
祖国である日本国を確実に本来の日本に近づけた。
日本を取り戻す引き金になった。
我々は、貴君らの犠牲を日本の為に役立たせるべく努力する。
以て、安らかに瞑目されよ。
西村眞悟の時事通信より。