「新年祝賀の儀」であいさつされる天皇陛下と皇后陛下=1日午前11時32分、皇居・宮殿松の間(代表撮影)
両陛下、
「新年祝賀の儀」で三権の長らからあいさつお受けに
佳子内親王殿下も初のご参加
産経ニュース天皇、皇后両陛下は1日、皇居・宮殿で、三権の長などから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」に臨まれた。
両陛下は、まず皇太子同妃両殿下はじめ皇族方のごあいさつを受けられた。その後、首相や閣僚、衆参両院議員、最高裁長官ら、会計検査院長ら認証官や知事などから、それぞれあいさつを受けられた。衆参両院議員の祝賀の儀では、両院議長が新年のお祝いの言葉を述べたのに対し、陛下が「新しい年をともに祝うことを誠によろこばしく思います。年頭にあたり、国の発展と、国民の幸せを祈ります」と述べられた。
昨年12月に20歳の誕生日を迎えたばかりの秋篠宮同妃両殿下の次女、佳子内親王殿下も、ティアラを着用して初めて新年祝賀の儀に臨まれた。
陛下はこれに先立ち、同日午前5時半ごろからお住まいの皇居・御所で、年の初めの宮中祭祀「四方拝(しほうはい)」に臨まれた。
両陛下や皇族方は午後には、各国の駐日大使夫妻らからあいさつを受けられる。
「新年祝賀の儀」であいさつされる天皇陛下=1日午前、宮殿・松の間(代表撮影)
「新年祝賀の儀」に臨まれる女性皇族方=1日午前11時3分、皇居・宮殿松の間(代表撮影)
「新年祝賀の儀」でお祝いを受け、退席される天皇、皇后両陛下=1日午前、宮殿・松の間(代表撮影)
天皇陛下のご感想(新年に当たり)宮内庁HP
昨年は大雪や大雨,さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ,家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています。
また,東日本大震災からは4度目の冬になり,放射能汚染により,かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます。昨今の状況を思う時,それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ,地域を守っていくことが,いかに重要かということを感じています。
本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。
この1年が,我が国の人々,そして世界の人々にとり,幸せな年となることを心より祈ります。
新年をお迎えになったご一家のご近影
(御所にて)