雨の中、熱心にご参加いただきありがとうございました。
平成26年11月9日(日)、当会主催の府民集会が大阪市中央公会堂で開催されました。あいにくの雨で急きょ開場時間を繰り上げましたが、1,200余名の参加者が整然と入場され、会場は満員となりました。
山口采希さんが歌う救出ソング「空と海の向こう」が、被害者の皆さんの映像とともに流れる中、拉致被害者のご家族が登壇。有本恵子さんのご両親、明弘さん、嘉代子さん、特定失踪者の尾上民公乃さんの父、支征さん、植村留美さんの父、照光さん、福山ちあきさんの母、はるみさん、徳永鶴枝さんの妹、ツタ枝さん、加藤小百合さんの母、恵美子さんが参加されました。
荒木和博さんが日朝交渉の現状について報告。今回の日本側の訪朝は、北朝鮮のペースに乗ってしまっており残念であるが、初めて出てきた北朝鮮の調査員会のトップとされるソンテハという人物が、(今回の訪朝については)日本でいろいろな意見があると承知していると述べたように、北は日本の世論の動向をとても気にしていることが再確認できた、北朝鮮の内部はガタガタの状態であり、いまこそ日本が毅然と対峙いけば、必ず助け出すことは可能だと思う、政府にしっかりしてもらうことが必要だが、私たち国民の覚悟も問われている、一緒に頑張ろうと訴えました。
また青山繁晴さんは、敗戦後の日本の状況が拉致を許してしまった、外交交渉はバックに力がないと相手に見透かされてしまう、今の日本にはその力がないために、後手を踏んでしまっている、国民の救出のためなら自衛隊はいつでも救出に行けると閣議決定するのも大きな力となる、安倍さんも考えてやっていると思うが、その前に私たち国民ひとり一人が関心を持ち続け、声をあげていくことが何より必要だと来場者に呼びかけました。(以上荒木さん、青山さんのお話の内容は要旨です)
当日いただいた署名は750筆、入場チケットを買っていただいた皆さんから、さらにカンパ635,755円をいただきました。(なおカンパをいただいた方にブルーリボンバッジ646個をお渡ししました。)ご協力まことにありがとうございました。
最後に当会代表から以下の通り集会決議文を提案し、拍手で採択されました。
大阪府民集会 決議文 | |
大阪府民集会に参集した私たちは、一向に進展しない日朝協議の現状を憂慮し、あらためて北朝鮮政府ならびに日本政府に対し下記事項を要求します。 | |
1. | 北朝鮮に対しては、いまさら「再調査」で時間稼ぎをすることを許さず、自らが犯した国家犯罪を悔い改めて、何の罪もなく拉致された日本人全員を直ちに祖国に返すよう強く求めます。 |
2. | 日本政府に対しては、安易な妥協による部分的な解決を行わないことを求めます。 そのため、現状では拉致問題解決について何ら具体策を実行できない「拉致対策本部」を、一刻も早く「拉致被害者奪還本部」として抜本的に再編し、ここに外務のほか、警察、防衛、安全保障等の政府機関はもとより、真摯に拉致問題に取り組んできた民間の英知、広報のプロであるメディア等も含めたわが国の総力を結集することにより、国家を挙げて早期全員奪還を果たすことを強く要請します。 |
平成26年11月9日 大阪府民集会参加者一同 |