■東亜日報の「横田めぐみ死亡」情報は虚偽
本日(11月7日)韓国の日刊紙東亜日報が「拉致被害者めぐみは薬物過多投与で死亡」と題する記事を掲載した。
同記事によると、「日本政府の拉致対策本部が第三国で、めぐみさんが入院していた精神病院関係者2人と極秘に面会して作った極秘報告書を東亜日報が入手した。同報告書によるとめぐみさんは1994年4月に、薬物過多投与か毒物採取のため変死した。遺体は他の5人の遺体といっしょに棺に入れられないまま病院付近の山に直接埋められた。同病院に勤務していた2人はその様子を目撃した」という。
面会には韓国の拉北家族会会長崔成龍(チェ・ソンヨン)氏も同席したという。崔氏は、同紙に2人の証言者と横田めぐみさんの両親をあわせる計画を持っていると語っている。
救う会は、同紙に掲載された証言の概要を読んで、すぐこの証言は全く信憑性がないと判断した。以下その理由を書いておく。
第1に、証言によると以下の通りめぐみさんは拉致された直後から、死亡後、遺体が埋葬されるまで継続して国家安全保衛部の管理下にいたとされている。
「1977年に日本から朝鮮に捕まって連れてこられ保衛部の調査を受けたといいます」
「保衛部の病院で治療を受けたこともあったといいます」
「(精神病院に入院した後も)国家保衛部が随時監視し、訪問者も遮断しました」
「死体は保衛部と党組織の指示で山に直接埋めました」
これは虚偽である。めぐみさんは労働党の工作機関である調査部と作戦部の合同作戦で日本から拉致され、調査部で調査を受け、調査部の教官となって金賢姫の同僚の工作員に日本語などを教えた事実が明らかになっている。保衛部の管理下に置かれたことは全くない。
この証言は、めぐみさんと党の工作機関との関係を意図的に隠している。今後、特別調査委員会が出す報告で、工作機関の秘密に関わる部分を隠蔽するためにあらかじめの情報工作としてこのような証言を北朝鮮が日本に伝えた可能性が見えてくる。
第2に、入院中のめぐみさんの病室に「海外同胞迎接部の人間たちもおとずれることもありました」という証言があったが、工作機関が管理している教官に対して在日朝鮮人などを担当する部署が関わりを持つことはあり得ない。
第3に、「(めぐみさんが住む地域の)人民班長と周辺の人間の中に秘密情報院を潜入させて監視しました」と証言している部分も、工作機関の管理する招待所で暮らしていためぐみさんの生活実態とかけ離れている。招待所では隣組組織である人民班活動は行われないからだ。
第4に、入院中のめぐみさんが「幹部から朝鮮で教育を受けた後、再び日本に返してやると約束したと話しました。夫に、約束通り(日本の)両親に手紙を送って連絡するという問題で激しく争いました」という証言、入院中に夜になると「『お父さん、お母さん』と泣いていた」という証言は、13歳で拉致された直後に、朝鮮語を学べば両親と会わせてやるという約束を信じて勉強したが、それが叶わないことが分かって精神病になったという公開されているエピソードをアレンジして造ったウソと思える。
1994年当時、めぐみさんはウンギョンさんの母親となっていた。幼児の母なのだから、娘に会いたいとまず思うはずで、自分の両親のことはその次に考えるのだ。横田めぐみさんの両親に、めぐみさんはあなた方に会いたいと泣いていたという話を伝えて、ショックを与えようという姑息な工作なのだろう。
北朝鮮は客観的で科学的な調査をしていると説明したが、8人死亡を既成事実化するためにさまざまな「証言」「証拠」を捏造している最中なのだろう。横田早紀江さんは「また何か言っていますね。何が出てきても信じません。勝手にやってくださいという気持ちです。もし生きている被害者を殺すなら虐殺者として国際社会から徹底的な糾弾を受けます」と語っている。
以上
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