台風19号 大阪に再上陸 JR各社が運転取りやめ 静岡県で77万人に避難勧告
産経新聞 10月13日 20時58分配信
大型の台風19号は13日午後8時半ごろ、大阪府岸和田市付近に再上陸した。近畿、東海の広い範囲を暴風域に巻き込みながら北東に進み、深夜にかけて関東でも風雨が強まる見込み。強風などの影響でJR各社が在来線の運転を取りやめたほか、航空会社も約660便が欠航、3連休最終日の交通機関に大きな影響が出た。
JR各社によると、山陽新幹線が小倉-博多間で一時運転を見合わせたほか、東海道新幹線にも一部遅れが出た。九州新幹線もダイヤが乱れた。在来線では、JR西日本が京阪神地区で午後4時ごろから順次運転を取りやめた。JR東海も岐阜、愛知、三重3県の在来線で午後8時以降の運休を決めた。
一方、航空各社によると、13日朝から高知、熊本、鹿児島などの空港を発着する国内線を中心に欠航が相次ぎ、約4万6千人に影響した。
暴風域となった各地では、住民らが転倒して骨折するなどの事故が相次いだ。13日までに60人以上が負傷、高波にのまれた男性1人が行方不明となっている。
台風19号が接近している静岡県では、土砂災害などが発生する危険があるとして、静岡市など7市町の計約77万に避難勧告が出された。対象地域は静岡市のほぼ全域と牧之原市、菊川市、島田市、吉田町の全域、富士市、富士宮市の一部地域。
気象庁よると、台風19号は13日午後8時現在、兵庫県淡路市付近を時速約50キロで北東に進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。
14日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で東海300ミリ、近畿と関東甲信、北陸250ミリ、四国と東北200ミリ、中国150ミリ、北海道100ミリ。竜巻や落雷、高潮にも警戒が必要で、海上は大しけとなると見られる。