京橋駅空襲慰霊祭 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

「B29の爆撃で女子生徒が石垣の下敷きに…」

産経ウェスト


犠牲者を追悼する作文を読み上げる小学生=14日、JR京橋駅前


 終戦前日の昭和20年8月14日に数百人の命を奪った「京橋駅空襲」の犠牲者の冥福を祈る慰霊祭が14日、JR京橋駅前(大阪市城東区)で営まれ、遺族ら約200人が参列した。

 69年前のこの日、米軍のB29爆撃機が大阪城内にあった陸軍兵器工場を爆撃。近くの国鉄城東線(現JR大阪環状線)京橋駅周辺にも1トン爆弾が落とされた。死者は身元が確認できた人だけで200人余りにのぼり、実際は500~600人を超えるとされる。

 参列した奈良県五條市の辻龍男さん(87)は当時18歳。兵器工場で働いていたとき、電車を待っていた何人もの女子学生が崩れた石垣の下敷きになって亡くなるのを目撃した。「同じ年ごろで助けたかったがどうにもならなかった」と慰霊碑に手を合わせた。遺族や近くの小学生も参列し、当時駅近くにあった妙見閣寺の住職が読経した。